巨人・オコエ瑠偉に「オンラインカジノ遊び」を教えた“大物選手”とは《書類送検》
2025年5月29日(木)12時0分 文春オンライン
5月8日、警視庁は巨人のオコエ瑠偉選手(27)と増田大輝選手(31)を単純賭博容疑で東京地検に書類送検した。そのオコエの供述が、球界に新たな波紋を広げている。
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オコエ含む、NPB選手の賭博発覚
発端は2月17日、NPB(日本野球機構)が、オリックスの山岡泰輔選手がオンラインカジノを利用しているとの情報を入手し、球団に調査を依頼したことだった。翌18日に、オリックスは、山岡に事情を聞き、のちに活動休止を公表している。
同月20日に、NPBは全球団に対し、各々の所属選手らに自主申告を行わせるよう指示した。警視庁記者クラブ担当記者が解説する。
「呼びかけに応じた1人がオコエです。オコエは2022年7月と23年5月に約700万円をオンラインカジノで賭けて、収支はマイナス450万円。また、増田は24年10月と11月に約300万円賭けてマイナス230万円ほどと申告しました。警視庁は必ずしも起訴を求めない意見を付けて書類送検しました」

オンラインカジノを教えた“楽天時代の先輩”
オコエの書類送検で、騒動は収まるかに見えたが。
「5月9日、TBSが警視庁の任意聴取の際にオコエが『21年ごろ、当時所属していた楽天時代の先輩が喫煙所でオンラインカジノをやっているのを見て始めた』と供述していたことを報じました。オコエは、まさか任意聴取の内容が漏れるとは思っていなかったのでしょう」(同前)
この“楽天時代の先輩”とは一体誰なのか、ファンを巻き込んだ大論争となっている。スポーツ紙記者が語る。
「オンラインカジノを教えたのは、オコエが慕っている楽天の浅村栄斗選手(34)ではないか、と関係者は口を揃えています」
浅村と言えば、20年にホームラン王を獲得、21年には侍ジャパンの一員として東京五輪に出場し、金メダル獲得に貢献した日本を代表するスラッガーの1人だ。
「球団の調査に、浅村はオンラインカジノをしていたと名乗り出たとも言われている」(同前)
仲の良い師弟のようだった
楽天時代の浅村とオコエの仲の良さは知る人ぞ知る。
「オコエが楽天在籍時、浅村は、若手選手ら複数人を連れて四国で自主トレをしていました。オコエは志願して、浅村の自主トレに参加。『Team浅村』の文字入りのおそろいのウェアを着用して打撃練習を中心にトレーニングに励んでいた。オコエはもともと先輩を立てる性格のようですが、仲の良い師弟のように見えました」(別のスポーツ紙記者)
実は「週刊文春」は“浅村指南説”を裏づける重要な証言を得ている。2月27日発売号(3月6日号)で、 「巨人の若手有望株のA選手」がオンラインカジノに興じていたと報じた 。当時は匿名で報じたが、このA選手がオコエだ。
「ベテランB」と報じられていたが…
同記事では、球団関係者の証言として、オコエがオンラインカジノに1000万円ほど使ったが、すべてを正直に言うべきなのか、などと巨人の先輩に相談していると報じた(当時、巨人は「自主申告の有無も含め、現時点で個別にお答えすることは控えます」と回答)。
その後の捜査は、この球団関係者の証言通りとなった。実はこの球団関係者がオコエ本人から聞いたカジノ仲間こそ「浅村」なのだ。
当時の記事では、「他球団のバリバリのレギュラー選手で東京五輪代表にも選ばれたベテランB」と報じていた。
浅村はオコエにオンラインカジノを教えたのか。楽天広報に見解を尋ねたところ回答があった。
「刑事事件に関することであり、当球団としてのコメントは差し控えさせていただきます。本件については今後も、NPBと連携して適切に対処してまいります」
瑠偉はさらなる友を呼んでいくのだろうか。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年5月22日号)