爆発のアセチレンガスボンベ、地中に40年以上か…1964年11月の刻印
2025年5月29日(木)18時52分 読売新聞
爆発現場から掘り出されたボンベを調べる捜査員ら(28日)
東京都江戸川区東葛西の住宅建設工事現場で起きた爆発事故で、地中から回収されたガスボンベの容器に、1964年11月に安全性の検査に合格した刻印があったことがわかった。現場は約40年間、駐車場として利用されており、警視庁は舗装前からボンベが埋まっていたとみている。
同庁は28日に現場検証を行い、深さ約60センチの地中から可燃性の高いアセチレンガスのボンベ(全長約1メートル、直径約26センチ)を回収した。容器には「11—64」との刻印があり、経済産業省に確認したところ、検査の合格時期と特定できたという。
ボンベには中央付近に直径約6センチの穴が開いていた。重機で掘削作業中にドリルが接触し、漏れたガスに引火したとみられている。
作業員らは、「事前に情報がなければ、地中の確認はしていない」と説明しているといい、同庁が詳しい経緯を調べている。