小学校の健康診断で「下腹部を触られた」…男女児童18人が不快感訴える、男性医師「腸の音を聴くため」

2024年6月13日(木)8時5分 読売新聞

 北九州市教育委員会は12日、八幡西区の市立小で今月実施された定期健康診断で、学校医の男性医師(60歳代)から「下腹部を触られた」と複数の児童が不快感を訴えたことを明らかにした。男性医師は「腸の音を聴くために、へその回りに聴診器を当てた」と説明しており、市教委は配慮が不足していたとしている。

 市教委によると、健康診断は5日、養護教諭ら2人が同席のもと、2年と5年の児童約90人が受診。男性医師は、児童の下腹部に聴診器を当てた。6日に保護者から学校に相談があり、児童への調査の結果、男女計18人が不快感を訴えた。このうち男児2人は「性器に(医師の)指が当たった」と訴えたが、医師は「意図的ではない」と話しているという。学校は11日に保護者説明会を開いて謝罪した。

 健康診断を巡っては、今年1月、文部科学省が児童生徒のプライバシーへの配慮を求める通知を全国の自治体に出した。通知では、必要に応じて医師が下着などの中に聴診器を入れる場合があることを、事前に児童や保護者に説明するよう求めているが、今回、十分な説明がされていなかったという。

 市教委は「医療行為の一環であっても子どもたちのプライバシーや心情に配慮していただきたかった。子どもたちの心のケアを続けていく」としている。

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