東北から北陸に梅雨前線の活発な雨雲 九州など西日本も雷雨に
2023年7月12日（水）11時0分 ウェザーニュース
2023/07/12 10:50 ウェザーニュース
今日12日(水)は日本海から東北方面に梅雨前線が伸び、前線の周辺で雨が強まっています。また、前線の南側も大気の状態が不安定で雨雲が発達しやすく、雷雨に警戒が必要です。
北陸は一旦弱まった後に、再び強まる予想
梅雨前線に向かって西から湿った空気が流れ込んでおり、上空に寒気を伴った気圧の谷の接近によって前線活動が活発です。前線周辺では雨雲が発達して、東北や北陸では一部で雨が強く降っています。
10時40分までの1時間には秋田県由利本荘市・本荘で20.0mmの強い雨、石川県七尾市で17.5mmの雨を観測しました。秋田県と石川県には大雨警報が発表中です。
東北ではこれから昼過ぎにかけて雨が強まるとみられます。北陸では一旦、雨が小康状態になった後、夕方から夜に再び活発な雨雲が進んでくる予想で油断ができません。
湿った空気と気圧の谷で雨雲が発達しやすい
12日(水)昼の相当温位の分布
前線から少し離れている九州など西日本にも暖かく湿った空気が流れ込んでいます。上空の気圧の谷が九州付近に近づいているため、大気の状態が非常に不安定です。
九州では午前中から雨雲が発達し、10時40分までの1時間には福岡県大牟田市で41.5mmの激しい雨を観測。活発な雨雲の周辺では雷も頻発しています。
先日までの大雨によって、まだ地盤の緩んでいる所があり、短時間の強雨をきっかけにして新たな土砂災害が発生するおそれがあるため、危険な場所には近づかないようにしてください。
また、そのほかの西日本や東海でも雨雲が発生し始めており、午後にかけて雷雨となる見込みです。道路冠水や落雷、突風などのおそれがあるため空の変化に要注意です。
