3つの台風と熱帯低気圧が日本接近　週末にかけて広い範囲に影響

2021/08/05 17:30 ウェザーニュース

夏空が続いている日本列島に台風や熱帯低気圧が近づいてきます。早い所では明日6日(金)から熱帯低気圧の影響があり、週末から週明けにかけては台風9号、10号も近づくおそれがあるため、注意が必要です。
明日6日(金)の天気図を見ると、日本付近には台風が3つ、熱帯低気圧が1つあり、そのうち紀伊半島の沖の熱帯低気圧が太平洋側の一部に雨を降らせます。東よりの湿った風が吹き付ける紀伊半島では局地的に雨の強まる所がある見込みです。

週末から週明けにかけて日本列島に影響

また、台風10号は週末にかけて日本の南海上を東進するため、西日本や東日本の太平洋側には湿った空気が流れ込みやすくなり、局地的に雨の強まるおそれがあります。また、より進路に近い伊豆諸島では風も強まる見込みです。
さらに台風9号は東シナ海に進んだ後、週明けに西日本に近づくおそれがあります。台風や熱帯低気圧の影響を受ける日が多くなるため、週末から週明けは十分な注意が必要です。台風11号はあまり接近せず、大きな影響はない予想となっています。

台風9号は週明けに西日本接近のおそれ

台風9号　予想進路

5日(木)15時現在、台風9号（ルピート）は中国大陸の華南にあって、北北東に進んでいます。陸地を進むことで一時的に勢力を落とす可能性があるものの、東シナ海に達してからは再び発達する見込みで、週明けには西日本に接近するおそれがあります。
▼台風9号(ルピート)　8月5日(木)15時
　存在地域　　　華南
　移動　　　　　北　15 km/h
　中心気圧　　　990 hPa
　最大風速　　　20 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　30 m/s

台風10号は本州の南海上を東進

台風10号　予想進路

5日(木)15時に発生した、台風10号（ミリネ）は沖縄県那覇市の北東の海上にあって、北北東に進んでいます。週末にかけて日本の南の海上に進み、8日(日)に本州に最も近づく見込みです。
▼台風10号(ミリネ)　8月5日(木)15時
　存在地域　　　那覇市の北東約120km
　移動　　　　　北北東　20 km/h
　中心気圧　　　994 hPa
　最大風速　　　18 m/s
　最大瞬間風速　25 m/s

台風11号は大きな影響がない見込み

台風11号　予想進路

10号と同じく5日(木)15時に発生した、台風11号（ニーダ）は日本の東の海上にあって、北に進んでいます。しばらく北上した後、東に離れていくため。大きな影響はない見込みです。
▼台風11号(ニーダ)　8月5日(木)15時
　存在地域　　　日本の東
　移動　　　　　北　30 km/h
　中心気圧　　　1000 hPa
　最大風速　　　18 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　25 m/s

平年の台風発生数