台風6号 沖縄は激しい雨が長時間続く 西日本は大雨に早めの警戒を

2023年8月5日(土)10時30分 ウェザーニュース

2023/08/05 10:11 ウェザーニュース

8月5日(土)10時推定で、台風6号(カーヌン)は久米島の北約160kmにあって、東にゆっくり進んでいるとみられます。沖縄本島は全域が暴風域に入っている状況です。
今後は発達に適した条件の海域を進むため再び発達し、7日(月)には強い勢力になる予想です。その後は北寄りに進路を変えて、九州を中心とした西日本に接近、上陸するおそれがあります。
▼台風6号 8月5日(土)10時推定
 中心位置   久米島の北約160km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     東 ゆっくり
 中心気圧   970 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 45 m/s

活発な雨雲が長時間かかる

台風6号は中心の東側から南側に活発な雨雲を伴っています。現在、東北東に進んでおり、南側の雨雲の帯の伸びる方向と一致しているため、同じような所に活発な雨雲がかかり続ける形です。
沖縄本島や久米島は激しい雨が続き、久米島では24時間雨量が200mmを超え、総雨量は600mmに達しました。気象庁はこうした状況がいわゆる「線状降水帯」になる可能性があると判断し、事前の発生情報を発表しています。
台風の動きが遅いため雨量はさらに増加し、多い所では300mm前後に達する見込みです。土砂災害や河川の氾濫などに厳重に警戒をしてください。
また、台風の中心から少し離れた所で風が強く、那覇市では9時22分に最大瞬間風速35.2m/sを観測しました。暴風や高波・高潮にも引き続き警戒が必要です。

西日本は台風接近前から大雨に

西日本の太平洋側は台風の前面を吹く、南寄りの湿った風の影響を受けるため、接近前から雨が強まる見込みです。8日(火)朝までの72時間の雨量は多い所で300mm以上が予想されます。
これだけの雨が降った後、9日(水)にかけて台風が接近、上陸する予想となっており、雨量が非常に多くなることが想定されます。大雨による災害の危険性がありますので、早めの警戒が必要です。また、強い勢力で近づくため、暴風や高波、高潮にも備えてください。
台風の進路や湿った空気、前線や気圧の谷の状況次第では、東日本や北日本でもまとまった雨の降る可能性があります。

台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率が25%以上の地域は以下の通りです。(気象庁)
 福井県          30 %
 滋賀県          25 %
 京都府          45 %
 大阪府          33 %
 兵庫県          55 %
 和歌山県         33 %
 鳥取県          73 %
 島根県          86 %
 岡山県          73 %
 広島県          88 %
 山口県          87 %
 徳島県          59 %
 香川県          67 %
 愛媛県          89 %
 高知県          82 %
 福岡県          84 %
 佐賀県          74 %
 長崎県          76 %
 熊本県          89 %
 大分県          92 %
 宮崎県          92 %
 鹿児島県(奄美地方除く) 93 %
 奄美地方         100 %
 沖縄本島地方       100 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。

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