台風7号 日本海にぬけた後も勢力落とさず 日本海側はフェーン現象で危険な暑さ続く

2023年8月15日(火)14時34分 tenki.jp

台風7号は、今夜(15日)には日本海にぬける見込み。ただ、日本海の海面水温は27℃以上と、平年より5℃くらい高く、あまり勢力を落とさず北上。北陸など、日本海側はフェーン現象で危険な暑さが続く見込みです。引き続き、熱中症に厳重な警戒が必要です。

台風7号 近畿を縦断 夜は日本海へ

きょう15日午前5時前、和歌山県潮岬付近に上陸した台風7号。その後、和歌山県内を北上し、いったん大阪湾にぬけた後、13時頃、兵庫県明石市付近に再上陸しました。
このあとも、時速15キロと自転車並みの速度で近畿地方を北上し、15日夜遅くに日本海に抜ける見込みです。その後は、日本海をスピードアップしながら北上、18日には北海道の北で温帯低気圧に変わる見込みです。
台風からの湿った南風が、山を越え吹き降りる際に気温が上がるフェーン現象の影響で、きょう(15日)も新潟など北陸周辺で40℃に迫る危険な暑さとなっています。
15日14時までの最高気温は、1位は新潟県長岡市39.4℃(観測史上1位タイ)、新潟県上越市大潟39.0℃(今年1番高い)など、きょうも40℃に迫る危険な暑さとなりました。
また、東京都心は32.8℃と、41日連続で最高気温30℃以上の真夏日となり、過去最長記録を更新しました。一方、台風の影響で朝から荒天の東海や近畿では、最高気温が30℃に届かず、名古屋市28.2℃、大阪市27.6℃と、札幌市30.0℃より低くなりました。

日本海の海面水温27℃以上 勢力落とさず北上か

台風7号は、今夜(15日)には日本海へ抜ける見込みです。ただ、日本海の海面水温は現在27℃以上と、平年より5℃くらい高くなっています。
台風は海面水温27℃で、勢力を維持・発達するため、日本海へぬけた後も、17日にかけて台風のまま北上する予想です。
新潟など北陸周辺では、フェーン現象が続き、40℃に迫る危険な暑さが少なくとも週末にかけて続く見込みです。

10年に一度レベルの高温か

高温傾向は今週末以降もしばらく続くとして、気象庁はきのう(14日)、北海道〜九州の広い範囲に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。
向こう2週間程度は、北海道から九州北部で、気温はかなり高くなる日もあるでしょう。夜でも、九州から東北で最低気温が25℃を下回らない日が続きそうです。湿度が高く、不快な暑さでしょう。エアコンを使用するなど、熱中症対策が必要です。

熱中症の応急処置ポイント

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

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