夏のニオイ対策に、3日に1度は“塩シャンプー”

2018年8月20日(月)7時45分 ウェザーニュース


2018/08/20 07:40 ウェザーニュース

「毎日シャンプーしても、夏は頭のニオイが気になる!」という人はいないでしょうか?あなたのニオイ対策、間違っているかもしれません。
汗とニオイの第一人者、五味クリニック院長の五味常明先生に秘訣を教わりました。

皮脂と髪の毛の傷みがニオイのもとに!?

強い日射しに、ムシムシする空気、汗をかけば頭のニオイも気になります。
「頭皮は皮脂の分泌が多く、ニオイのもとになります。ただし、ゴシゴシ洗ったり、頻繁にシャンプーし過ぎるのも問題です。
というのも、皮脂は頭皮を潤し、健やかに守る役割を果たしています。皮脂を落とし過ぎると、かえって補おうとして皮脂の分泌が増えてしまうのです。また、皮脂膜は表皮ブドウ球菌などの常在菌の住処(すみか)なのですが、常在菌が減ると悪玉菌が繁殖し、かえってニオイが強くなるのです。
実は、お湯できちんと流すだけでも、皮脂や汚れはかなり落ちます。シャンプーするときは頭皮を優しく洗い、3日に1度は“塩シャンプー”にしましょう。
洗面器1杯に大さじ3の粗塩を溶かしたものでゆすぐように頭を洗い、後はしっかり洗い流すだけ。ナトリウムイオンがお湯だけでは落ちないタンパク汚れやニオイに効果的で、皮脂を奪い過ぎることがありません」(五味先生)
もう一つ、髪の毛がタバコや焼肉の煙など周囲の空気中の粒子を吸着することもニオイの原因となります。髪の毛は意外に表面積が大きく、例えばロングヘアの女性なら身体全体の表面積と同じぐらいになります。
「健康な髪はキューティクルが整っていて、ちょうどガラスのような性質です。ニオイがつきにくく、ついてもブラッシングすれば簡単に落ちます。しかし、切れ毛や枝毛があるような傷んだ髪は、そこにニオイ分子を吸着してしまうのです」(五味先生)

ニオイを防止する髪の乾かし方

シャンプーの刺激や紫外線なども髪の毛を傷める原因となりますが、一番はドライヤーの熱風です。しかし、半乾きの髪もニオイ分子を吸着しやすいので、乾かさないのもよくありません。
「洗髪後は乾いたタオルでなるべく水分を取り、ドライヤーの時間を短くします。薄めのタオルをかけた上からドライヤーを当てると、熱風を髪に直接当てず効率よく乾かせます」(五味先生)
ツヤツヤとした綺麗な髪と健康な頭皮を守ることが、ニオイ防止の秘訣なのですね。

参考資料など

取材協力/五味クリニック(gomi@gomiclinic.com)


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