台風11号は明後日にかけ沖縄接近・荒天に 台風12号は週末に日本の南へ

2023年8月31日(木)10時54分 ウェザーニュース

2023/08/31 10:50 ウェザーニュース

8月31日(木)9時現在、台風9号(サオラー)・台風11号(ハイクイ)・台風12号(キロギー)の3つの台風が発生しています。
台風11号は今夜から明後日にかけて沖縄に接近するため、高波に警戒、強風には十分な注意が必要です。昨夜発生した台風12号は週末に日本の南に北上してくる見通しになっています。

台風11号 中心の北側で雨や風が強まりやすい

9月1日(金)朝の風の予想(地上付近)

8月31日(木)9時現在、台風11号(ハイクイ)は沖ノ鳥島近海をやや発達しながら西北西に進んでいます。中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は30m/sと解析されています。このあとは「強い」勢力になり、暴風域を伴ったまま今日から明後日9月2日(土)にかけて沖縄に接近する予想です。
台風11号と本州付近に勢力を広げる太平洋高気圧との間で気圧差が大きくなるため、台風の北側に風の強い領域が大きく広がるとみられます。大東島地方ではすでに10m/sを超える風が吹き始めました。今後はさらに強まり、台風の進路に近い沖縄だけでなく、奄美地方でも風が強まる見込みです。高波に警戒、強風には十分注意をしてください。
また、沖縄にはアウターバンドと呼ばれる台風の外側の活発な雨雲がかかる可能性があります。大東島地方では今日の午後から、沖縄本島では明日は雷を伴った激しい雨や雨量のまとまりに警戒が必要です。
台風から離れている地域でも、湿った空気が流れ込んで雨の強まるおそれがあります。特に進路の北側にあたる地域では油断をせず、対策を行ってください。

台風12号 日本の南で勢力を落とす予想

8月31日(木)9時現在、台風12号(キロギー)はトラック諸島近海を北に進んでいます。中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は20m/sと解析されています。この先は太平洋高気圧の周囲をまわるようにして北西に進み、9月2日(土)頃に小笠原諸島に最接近したあと、本州の南の海上に近づく予想となっています。
一時的に暴風域を伴う勢力になることが予想されていますが、その後は衰弱して勢力を落とし、4日(月)の午前中には日本の南で熱帯低気圧に変わる見通しです。
ただ、この進路だと湿った空気を日本列島に運び込むことになるため、熱帯低気圧になったとしても強い雨を降らせるおそれがあります。今後の情報に注意してください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風9号の名前「サオラー(Saola)」はベトナムが提案した名称で、ベトナムレイヨウという動物のことです。
台風11号の名前「ハイクイ(Haikui/海葵)」は中国が提案した名称で、「イソギンチャク」のことを意味する中国語からとられています。
台風12号の名前「キロギー(Kirogi/기러기)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「がん(雁)」のことを意味する朝鮮語からとられています。

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