台風13号 明日は関東や東海に接近・上陸か 雨や風の強まりに要注意

2023年9月7日(木)16時10分 ウェザーニュース

2023/09/07 16:08 ウェザーニュース

9月7日(木)15時現在、台風13号(インニョン)は日本の南を北北東に進んでいます。今後も日本の南海上を北上する予想で、明日8日(金)の午前中にかけて伊豆諸島では風雨が強まるおそれがあります。
さほど発達しない予想ではあるものの、明日の午後から夜には関東や東海に接近・上陸する可能性が高くなっています。関東や東海では激しい雨の降る所があり、沿岸部では風も強くなる見込みです。まだ進路や速度の不確実性が大きいため、今後の情報に注意してください。
関東に上陸すれば2019年15号(千葉県千葉市付近上陸)以来4年ぶり、東海に上陸すれば、昨年2022年8号(静岡県伊豆半島上陸)以来となります。
▼台風13号 9月7日(木)15時
 中心位置   日本の南
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北北東 25 km/h
 中心気圧   998 hPa
 最大風速   18 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 25 m/s

接近前から激しい雨のおそれ

台風13号は、今後も本州の南海上を北北東に進む予想になっています。このあと若干勢力を強める可能性があるものの、暴風域を伴わない程度の発達にとどまる見通しです。
台風の接近する伊豆諸島では、明日8日(金)の午前中にかけて雨や風の強まりに注意が必要です。
その後、明日の午後から夜には関東や東海に接近し、上陸する可能性が高くなっています。台風の前面には発達した雨雲が広がっているため、関東や東海は接近前の明日朝から激しい雨の降るおそれがあります。通勤通学時間帯に荒天となる可能性もあり注意が必要です。
その後も、上陸が予想される夜にかけて激しい雨や沿岸部中心の強風、高波のおそれがあります。鉄道の遅延や道路の速度規制など、交通機関への影響がでることも考えられるため、今後の情報に注意してください。

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
北東に進む傾向はほとんどのメンバーで揃っていますが、東海道沖のあたりから東や北に進路を変えるメンバーがあり、上陸する可能性もあるということが示唆されています。
気象庁の台風予報でも、中心が入る確率が70%である予報円の大きさが、24時間先の8日(金)15時で120kmとなっています。これは現行の台風の24時間先の予報円としては最も大きいサイズであり、進路の不確実性が非常に大きいといえます。なお、予報円の大きさは台風の強さや大きさとは無関係です。随時最新の情報をご確認ください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風13号の名前「インニョン(Yun-yeung/鴛鴦)」は香港が提案した名称で、カモの一種(オシドリ)のことをさすとともに、香港で人気のある飲み物の名前でもあります。

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