北日本で大雨に厳重警戒 浸水害など災害リスクが高まる恐れ 東・西日本も天気急変

2023年9月12日(火)12時13分 tenki.jp

きょう12日は、北日本で大気の状態が非常に不安定。北海道は記録的な大雨が降り、大雨警報が発表されている所も。低い土地の浸水など災害に厳重警戒。北海道や東北は午後も発雷確率が高く、夜遅くにかけて、非常に激しい雨が降る恐れ。落雷、竜巻などの突風にも注意。

北海道で非常に激しい雨 記録的な大雨の所も

きょう12日は北海道の北を前線を伴った低気圧が北東へ進んでいて、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいます。北海道や東北を中心に大気の状態が非常に不安定となっています。
北海道の日本海側を中心に活発な雨雲がかかり、雨が強まっています。
北海道の八雲町熊石雲石(やくもちょう・くまいしうんせき)では、1時間に51.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。(午前9時24分まで)
また、洞爺湖温泉では1時間に45.0ミリの激しい雨を観測。1978年の統計開始以来、1位の値を更新しました。
また、せたな町では24時間に降った雨の量が100ミリに達するなど、大雨に慣れていない北海道でまとまった雨が降っています。

北海道 浸水の恐れ高まっている所も

北海道ではこれまでの大雨で浸水害の恐れが高まっている所があります。
気象庁では災害の危険度分布を色別に表示するキキクルをホームページ上で発表しています。紫色が避難が必要なレベルとなっていて、今後避難を要するレベルのエリアが広がる恐れがあります。すでに、道央道南地域で道路冠水など多発しているという情報もあります。
アンダーパスを車で通行するのは大変危険ですので、絶対にやめてください。

今夜にかけて北海道や東北で大雨警戒 災害に警戒を

きょう12日午後も、北海道の日本海側を中心に大雨に警戒が必要です。
すでにまとまった雨が降っていますが、さらに雨量が増えて、災害が発生する危険性が高まる恐れがあります。
正午現在、北海道の石狩地方、空知地方、後志地方、檜山地方に大雨警報が発表されています。低い土地の浸水や土砂災害などに厳重に警戒し、安全な場所でお過ごしください。また、北海道や東北では大雨警報エリアが広がる可能性が高くなっていますので、こまめに気象情報を確認するようにしてください。
東日本や西日本では、晴れている所も、天気が急変する恐れがあります。空が急に暗くなってきたら、激しい雨や雷雨などにご注意ください。

予想降水量(北海道)

北海道地方では、今夜にかけて雷を伴った激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
特に、日本海側ではきょう12日夕方にかけて、大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に注意、警戒してください。
<雨の予想>
きょう12日正午からあす13日正午までに予想される24時間降水量(いずれも多い所)
日本海側北部・南部 120ミリ
太平洋側西部・オホーツク海側北部・オホーツク海側南部 100ミリ
太平洋側東部 80ミリ

大雨の中 車を運転して避難する場合 注意点は

大雨の中、避難所へ車を運転して移動する場合でも、油断はできません。注意点は2つあります。
1つめは、雨の降り方が強い時には、いつも以上に慎重な運転をすることです。1時間に20ミリ以上の雨が降ると、ワイパーを速くしても見づらくなります。さらに、1時間に30ミリ以上の雨が降る場合は、高速で走っている時にブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こる恐れがありますので、注意が必要です。
2つめは、避難場所へ向かう道を選ぶことです。降り続いた雨によって川が増水していたり、車道が冠水していたりすることもあります。川からなるべく離れた道を選んでください。車が水に浸かると、ドアが開かなくなって車内に閉じ込められたり、車のエンジンが停止したりする恐れがあります。さらに、水深がもっと深くなったり、流れが速くなったりすると、車ごと流される場合もあります。大雨で冠水した道路は、川との境目が分かりにくいので、無理をしないで、車で避難するのをやめるのも、選択肢の一つです。

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