京王電鉄子会社も車軸取り付け記録を改ざん…作業を受託した秩父鉄道など29社の1786本

2024年9月19日(木)23時50分 読売新聞

京王電鉄

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 京王電鉄(東京都)は19日、子会社「京王重機整備」で車輪と車軸の取り付け作業の記録改ざんが判明したと発表した。同社が作業を受託した関西以東の鉄道会社など29社の車輪・車軸計1786本に改ざんがあり、各社が安全性の確認を進めているという。国土交通省は電鉄、重機の両社に対し、20日から鉄道事業法に基づく特別保安監査を行う。

 両社によると、東京都八王子市内の事業所で少なくとも2016年以降、取り付け作業で規定の範囲を外れた圧力値が出た場合に記録を改ざん。JR貨物などでも発覚した圧力値の上限超過は27本、残る1759本は下限割れで、圧力値が基準の5割程度にとどまっていたケースもあった。

 両社は委託元の事業者名を明かしていないが、京王電鉄では、京王線と井の頭線で使用する3676本のうち937本で改ざんがあった。作業時のデータがないため改ざんの有無が不明の554本を含め、対象の計314両は緊急点検を済ませ、いずれも異常は見つかっていない。

 秩父鉄道(埼玉県)も19日、京王重機整備から納入された車輪・車軸30本の改ざんなどがあり、18両で安全性の確認を終えたと明らかにした。

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