3か月 来年1月にかけて寒気の影響弱く この冬は暖冬で雪少なめ 突然の大雪に注意

2023年10月24日(火)15時51分 tenki.jp

気象庁はきょう24日、この先の3か月予報を発表。この先、来年1月にかけて、寒気の影響を受けにくく、気温は全国的に平年より高い見込みです。雪は北日本の日本海側で平年並みか少ないでしょう。この冬は「暖冬」で「雪は少ない」傾向ですが、突然の大雪には注意を。

予想される海洋と大気の特徴

ことしは10月に入っても気温が高めに経過し、記録的な暑さとなっていますが、この先の3か月予報でも、気温は高い傾向が続く見込みです。
この理由は、まず地球温暖化の影響などにより、全球で大気全体の温度が高いことです。
また、エルニーニョ現象は冬の間も続く可能性が高く、正のインド洋ダイポールモード現象およびその影響が残ることによって、上空の偏西風は蛇行し、日本付近で平年より北を流れる見込みです。
アリューシャン低気圧は、北日本では一時的に影響を受けやすいことがあるものの、平年に比べて、日本付近への影響は小さく、冬型の気圧配置は弱い見込みです。これらのことから、東・西日本と沖縄・奄美を中心に、暖かい空気に覆われやすく、寒気の影響を受けにくいでしょう。

11月も季節はゆっくり前進 12月・1月は西・東日本ほど気温高い傾向

この先の3か月の気温の予想です。
11月の気温は、全国的に平年並みか高いでしょう。ただ、ゆっくりと季節は前進し、急に冷え込む日もある見込みです。気温変化が大きくなりますので、この先も温度調節しやすい服装選びが必要です。薄手の長袖など、まだ手元に備えておくとともに、暖かいニットやジャケット、コートなども準備しておきましょう。
12月の気温は、沖縄・奄美と西日本で平年よりも高く、東日本は平年並みか高いでしょう。一方、北日本は平年並みで、北海道や東北は急に12月らしい寒さになる日もある見込みです。季節はゆっくりと前進するため、西、東日本でも急な寒さに油断せずに、冬物の準備は万全に整えておくと良いでしょう。
来年1月の気温は、沖縄・奄美と西日本、東日本で平年よりも高く、北日本も平年並みか高いでしょう。
冬らしい寒さを感じる日が比較的少ないまま2023年が終わり、新しい年、2024年のスタートも、比較的気温が高くなる可能性があります。暖かなお正月を迎えることになるかもしれません。
突然、強い寒気が南下することもありますので、お出かけの際は、天気だけでなく、気温もしっかりと確認の上、防寒対策をなさってください。

日本海側の雪は少ない傾向 1月は西・東日本の太平洋側で雨が多い

この冬は、冬型の気圧配置は弱い傾向にあり、北日本の日本海側の雪は平年並みか少ない見込みです。
ただ、低気圧の影響を受けやすい西日本や東日本の太平洋側では、降水量が平年並みか多いでしょう。
西日本から東日本の太平洋側は、11月は天気は数日の周期で変わり、平年と同様に、比較的晴れる日が多いでしょう。
ただ、12月、1月は、平年よりも曇りや雨の日が多くなりそうです。冬といえば、カラッとした冬晴れが多くなる時期ですが、この冬はすっきりしない天気の日が多くなるでしょう。南岸低気圧が進んでくると、冷たい雨が降るため、突然の寒さにも注意が必要です。
雪が少ない予想ではありますが、北日本の日本海側や北陸では、一時的でも強い寒気が南下すれば、大雪に見舞われる可能性があります。日々、天気予報はしっかりとご確認の上、早めに冬用タイヤの装備をするなど、雪への備えを万全に行ってください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

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