富士山の近くにつるし雲出現 天気の回復は一時的

2020年11月6日(金)14時45分 ウェザーニュース

2020/11/06 14:42 ウェザーニュース

富士山の周辺につるし雲が出現しています。今日6日(金)の午前中は空一面が雲に覆われていた富士山付近は、午後になって青空が広がってきました。
晴れたとは言え上空は少し空気が湿っており、山頂付近は30m/s近い強い風が吹いているため、つるし雲が現れたと見られます。

しばらくの間、つるし雲は出たままに

西からは前線が近づいているため、今の天気の回復は一時的です。この後もつるし雲が消えることはなく、空全体にも雲が増えてきます。
明日7日(土)にかけては一時的に雨のぱらつく可能性もありますので、空の変化には引き続き注目です。

つるし雲とは?

つるし雲とは?

つるし雲は、高い山の風下に現れます。上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、いちど出現すると場所がほとんど動かず、「吊されて」いるように見えるので「つるし(吊るし)雲」と呼ばれています。
つるし雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、
 ・「上空の風が強い」
 ・「湿った空気が存在する」
という状況の時に発生しやすくなります。
上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。
時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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