北海道 今週末は大荒れの天気に 今冬はやや「暖冬傾向」

2023年11月21日(火)18時10分 tenki.jp

北海道の今年の冬は暖冬傾向ですが油断できません。一時的に寒気が強まると、ドカ雪や猛吹雪の恐れがあり、極端な天気変化が予想されます。24日(金)からも冬の嵐となる恐れがあり、交通への影響などに警戒が必要です。

【24日〜今週末は本格的な冬の到来 猛ふぶきの恐れも】

きょう21日(火)の北海道は本州方面に中心を持つ高気圧が張り出し、朝から晴れた所が多くなりましたが、全般に西よりの風が強まりました。あす22日(水)も晴れる所が多くなり、風はきょうよりおさまる見込みです。
なお、23日(木:勤労感謝の日)は早くも天気が崩れます。低気圧や前線が北海道付近を通過して雨が降り、雨のあとは強い冬型の気圧配置に変わるでしょう。
上空に真冬並みの非常に強い寒気が流れ込み、今週末にかけて冬の嵐になる恐れがあります。特に24日(金)は日本海側を中心に大荒れの恐れがあり、沿岸は猛ふぶき、山間部は局地的な大雪、また広い範囲で暴風や高波などに十分な警戒が必要です。不要不急の外出は出来る限りお控えください。外出が避けられない場合は、万が一の立ち往生の準備をしておきましょう。停電対策も確認してください。

【12月の天候 冬型の気圧配置が弱くても大雪には注意】

きょう21日(火)、札幌管区気象台からこの先3か月の見通しが発表されました。
12月は、気温・降水量ともに平年並みと予想されており、例年通りの寒さとなる日が多くなりそうです。今年は現在発生しているエルニーニョ現象の影響もあって偏西風が日本付近で北に蛇行して大陸の寒気が入りづらく、冬型の気圧配置も弱い傾向となりそうです。
ただし、一時的な大雪には注意が必要です。北海道周辺の海面水温は20日現在、平年より2〜4℃ほど高くなっています。海面水温が高い状態で低気圧が発達しながら通過すると暖かい海面から多量の水蒸気を補給し、大雪をもたらすことがあります。また、一時的に強い寒気が入ると冬型の気圧配置も強まり、日本海側で雪の量も増えることがあります。
時折大雪に見舞われる可能性はありますので、最新の予報を確認してください。

【1月の天候 極端な厳しい寒さはなさそう】

1月は、気温は平年並みか高め、降水量は平年並みの予想です。
一年を通して寒さが最も厳しくなる時期ですが、今年は12月と同様に日本上空を流れる偏西風が北へ蛇行する予想のため、1月を通して考えると北からの寒気の南下は弱いと予想されます。
しかし、ひとたび上空の寒気が強まると、日本海側を中心に大雪となる日はありえます。また、晴れることが多い道東などを中心に厳しい冷え込みになる日も必ずあるでしょう。この時期は日中も氷点下が当たり前になります。十分な寒さ対策や水道の凍結対策なども必要です。

【2月の天候 気温はやや高め予想だが、寒波の影響をうける可能性も】

2月も1月と同様に、気温は平年並みか高め、降水量は平年並みの予想となっています。例年2月はオホーツク海に流氷が姿を見せるようになり、また、これまで吹いていた西よりの風に変わって、北よりの風が吹きやすくなります。1月と同じく、2月も北からの寒気の影響を受けにくい予想となっていますが、2月はオホーツク海上空の気温は低めの予想となっています。このため、低気圧の通過や冬型の気圧配置が強まるなどで北よりの風が強まった際にはオホーツク海から寒気が南下し、日本海側やオホーツク海側などでまとまった雪に見舞われる可能性があります。
また、今冬は本州南岸を東進する「南岸低気圧」の発生が多くなりそうな予想もあり、北海道付近にこの低気圧が到来すると、冬型の気圧配置時には雪が降りづらい太平洋側でドカ雪となる恐れがあります。
総合すると、やや「暖冬傾向」となりそうな今冬の北海道ですが、例年見舞われる寒さや大雪は一時的でも必ずやってきます。大雪や寒さへの備えは万全にしておきましょう。

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