雲に足跡!? 栃木県や福島県で雲に穴が開いたような「穴あき雲」
2020年11月26日(木)13時0分 ウェザーニュース
2020/11/26 13:38 ウェザーニュース
栃木県大田原市より(26日12時30分過ぎに撮影)
今日26日(水)朝は一部で濃い霧に見舞われていた関東では、午前中には霧が解消し晴れているところが多くなりました。
昼頃になり栃木県や福島県の上空にはうろこ雲やひつじ雲が広がっています。栃木県大田原市ではその雲にポッカリと穴が空いたような様子が見られました。
氷点下なのに凍らない過冷却の水滴がカギ
穴あき雲の出来かた
これは文字通り「穴あき雲」と呼ばれる雲で、層状に薄く広がった巻積雲や高積雲に円形の隙間ができた雲のことを言います。
雲は氷や水の細かい粒が集まってできています。
うろこ雲のように上空の高いところにある雲には、氷点下なのに凍っていない「過冷却」状態の水分が含まれていますが、何らかの原因で、ある1点で水分が凍結を始めると、周りの「過冷却」の水分が次々とその氷に付着します。
重くなった氷の粒は落下しますが、途中で蒸発してしまいます。
その結果、その部分だけポッカリと穴の空いた雲ができるのです。
夕方以降は雲が増える
このあとも北関東などでは日差しが届きますが、夕方以降はだんだんと雲が多くなっていく予想です。
明日の午前中は雨の降る可能性もあるので、最新の天気予報をご確認ください。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)