高知の空にぽっかり 不思議な「穴あき雲」が出現

2021年6月21日(月)15時32分 ウェザーニュース

2021/06/21 15:27 ウェザーニュース

21日(月)の午後になって、高知県ではうろこ雲にぽっかりと穴が空いたようになっている不思議な雲が目撃されました。

氷点下なのに凍らない「過冷却の水滴」がカギ

穴あき雲のでき方

これは文字通り「穴あき雲」と呼ばれる雲です。層状に薄く広がった巻積雲や高積雲に、円形の隙間ができた雲のことを言います。
そもそも雲は、氷や水の細かい粒が集まってできています。
うろこ雲のように上空の高いところにある雲には、氷点下なのに凍っていない「過冷却」状態の水分が含まれていますが、何らかの原因で、ある1点で水分が凍結を始めると、周りの「過冷却」の水分が次々とその氷に付着します。
重くなった氷の粒は落下しますが、途中で蒸発してしまいます。その結果、その部分だけぽっかりと穴の空いた雲ができる、珍しい現象です。

うろこ雲は出やすいが天気の崩れはなし

この後も上空のジェット気流の位置はあまり変わらず、うろこ雲が発生しやすい状態が続きます。
うろこ雲は通常「天気下り坂のサイン」と言われていますが、今日はこの後も天気の崩れはなく、穏やかな天気が続く見込みです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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