富士山に大きな笠雲 天気が崩れる心配はなし

2020年12月12日(土)11時0分 ウェザーニュース

2020/12/12 11:04 ウェザーニュース

本州南岸の低気圧が離れて東海や関東エリアでは徐々に青空が広がってきました。
晴れて現れた富士山の上空には雄大な傘雲。低気圧の影響で上空ではまだ湿った空気が残っていること、山頂付近では平均で20m/sを超えるような西寄りの強い風が吹いていることが要因です。

午後は穏やかな晴天が続く

笠雲が現れると天気下り坂のサインとよく言われますが、午後は湿った空気が解消傾向。
笠雲は徐々に小さくなって富士山の周辺では穏やかな晴天が続く見込みです。洗濯や年末の大掃除にも問題のない天気です。

笠雲とは?

笠雲とは?

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲で、山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・「上空の風が強い」
 ・「湿った空気が存在する」
という気象条件の時に発生しやすくなります。
強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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