明後日は日本海側で大雪、吹雪に警戒 強い季節風で極寒に

2023年12月15日(金)16時40分 ウェザーニュース

2023/12/15 16:39 ウェザーニュース

明日16日(土)夜から明後日17日(日)にかけて次第に冬型の気圧配置が強まります。
強い寒気が流れ込むため、日本海側は広い範囲で大雪や吹雪に警戒が必要です。全国的に気温が下がり、強い季節風が吹くため厳しい寒さとなります。

広い範囲で積雪が急増する予想

明後日17日(日)の日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が強まり、上空には強い寒気が流れ込む見込みです。平地で雪を降らせる目安の上空1500m付近で−6℃以下の寒気が西日本の太平洋側まで南下し、さらに強い−12℃以下の寒気が北日本の日本海側や山陰などにかかる予想となっています。
日本海側の広い範囲で雪になり、特に北日本の各地や北陸の内陸部、山沿いなどで大雪となるおそれがあります。18日(月)夜までに積もる雪の量は多い所で50cm以上に達する見込みです。近畿北部から山陰でも雪の積もる所が多く、山沿いでは10〜30cmに達する予想です。
短時間で急激に積雪が増加することで立ち往生の危険性が出てきます。峠道などを走行する場合は冬用タイヤの装着に加え、チェーンを準備するなどスタックしないような備えが必要です。

風が吹き荒れホワイトアウトになる所も

東西の気圧差が大きいことで、全国的に風も強まります。赤で示された平均風速が15m/sを超える領域が北日本から西日本の広範囲に分布し、北西や西寄りの風が各地で強く吹く見込みです。
風の通り抜けやすい岬や海峡などは瞬間的に30m/s以上の暴風となる所があり、飛来物や停電などへの備えが必要になります。交通機関への影響が考えられますので、移動の予定がある場合は気象情報に加え、鉄道などの運行情報もご確認ください。
雪が降る日本海側では吹雪によって視界が悪化し、ホワイトアウトとなるおそれがあるため、警戒をしてください。また、風が強いことで日本海側の雪雲の一部が山を越えて、太平洋側まで広がることもあります。

寒さ厳しく西日本は昼間も一桁

日本列島の大部分が強い寒気に覆われますので、寒さが厳しくなります。昼間も気温が上がらず、明後日午後の気温分布を見ても、10℃以上を示すオレンジ色の領域は関東にしかありません。北日本だけでなく、西日本も大部分が一桁の気温です。
最高気温は福岡市で真冬並みの7℃、大阪市は1月上旬並みの10℃の予想となっています。札幌市の3℃は深夜から未明の気温で、昼間は氷点下となる見込みです。
関東は寒気の影響が比較的小さいため、東京都心では平年よりも少し高い14℃まで上がりますが、冷たい風で体感温度が低いので防寒は欠かせません。

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