今朝は一時的に富士山の山頂に大きな笠雲 このあとは晴天に

2023年12月20日(水)7時50分 ウェザーニュース

2023/12/20 07:53 ウェザーニュース

今日20日(水)朝、夜が明けるとともに富士山には山頂付近に大きな笠雲がかかっていました。
富士山周辺は次第に雲が取れて、日中は青空が広がる見込みです。

湿った空気が残り笠雲が発生

本州を南の海上を低気圧が東へ進んで、富士山周辺ではだんだんと雲が取れてきています。
明るくなるとともに富士山の山頂付近には大きな笠雲が見られましたが、笠雲が見られたのは一時的で、1時間ほどで消えてしまいました。天気の回復とともに上空には乾いた空気が流れ込み始めていて、笠雲を作るために必要な湿った空気と上空の強い風が弱まってきたため、笠雲が消えたと見られます。
笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすくなります。
強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
今日はこのあとは晴れる予想で、日差しが届きます。周辺からは青空を背景に雪をまとった富士山が見られそうです。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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