豊田自動織機のDX組織、旭化成の合成ゴム開発、パルコのCRM戦略など5選

2024年1月2日(火)8時0分 JBpress

 2023年公開の「DX」関連の人気記事BEST10を大調査!本稿では10位〜6位をご紹介します。100年の一度の業界大変革期を乗り越えるアイシンのDX戦略、イオン肝入りの新ネットスーパー「Green Beans」の全貌、「顧客ロイヤルティ向上請負人」に聞くパルコのCRM戦略、顧客も驚く!旭化成の「合成ゴム開発の舞台裏」と「マテリアルズ・インフォマティクス(MI)」、「乾いた雑巾」をなお絞ることから始まった豊田自動織機のDX組織誕生秘話など、押さえておきたいDX事例が勢ぞろいです。


第10位

アイシン「顧客の仕様書に意見する意気込みで」、完成車メーカーと共創に注力
鈴木研司取締役が語る「100年に一度」の業界大変革を乗り切るDX戦略

 「今は例えるならサーフィンのよう。常に状況変化に気を配り、大きな波も乗りこなさなければならない」。急速なEVシフトをはじめ、AIによる自動運転技術の高度化など激変期にある自動車業界を、大手部品メーカー、アイシンの鈴木研司取締役・執行役員はこう例える。同社では、この激変期を乗り切るデジタル戦略を「プロセスの革新」と「社会課題の解決」という2つのテーマで進める。DX戦略の司令塔である鈴木氏に、ものづくりとテクノロジーの関係、DXの重点分野などを聞いた。
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第9位

業界に衝撃、イオンの肝入り新ネットスーパー「Green Beans」が革新的な理由
自社配送、巨大物流拠点、鮮度保証…イオンネクストが覆す買い物の常識

 2010年代から日本の流通小売業各社はネットスーパーの開発に力を入れてきたが、なかなか普及が進まない状況だ。その大きな理由としては「リアル店舗での買い物を上回るメリットが少ない」ことが挙げられる。また、消費期限が短い食品という商材の観点から、事業者にとっては収益の確保が難しいという事情もある。

 そんな中、イオングループのイオンネクスト(千葉市美浜区)は、2023年7月にオンラインマーケット「Green Beans(グリーンビーンズ)」を開始した。大型の物流施設「誉田CFC(顧客フルフィルメントセンター)」(千葉市緑区誉田町)を拠点として、人工知能(AI)による在庫管理、商品レコメンドなど先端的なサービスを提供する。

「オンラインマーケットがお客様の生活に根付くかどうか、その究極の分かれ目は買い物を“習慣化できるか”にかかっている」と語るのは、イオンネクスト技術責任者CTOの樽石将人氏だ。Green Beansとはどのようなサービスなのだろうか。樽石氏に話を聞いた。
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第8位

データ駆使するパルコのCRM戦略、はっきり見えてきた「優良顧客の行動」とは
「顧客ロイヤルティ向上請負人」パルコ・安藤氏に聞く

 商業デベロッパーとして小売業と不動産業のハイブリッド型ビジネスモデルを構築するパルコ。Z世代をはじめ若年層の高い支持を得る「渋谷PARCO」「心斎橋PARCO」や、シニア層の女性もターゲットとする「調布PARCO」など、幅広い顧客層に向けた商業施設を運営している。現在注力しているのは、データ活用を通した「優良顧客」の育成だ。同社は2018年、化粧品メーカーや小売企業でロイヤルティプログラムをつくってきたCRM(Customer Relationship Management)スペシャリストの安藤彩子氏を招聘した。「1回あたりの買い物金額を上げるよりも、『ライフタイムバリュー』の向上を目指したい」と語る安藤氏に、同社のマーケティング施策の狙いと内容について話を聞いた。
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第7位

「どうしちゃったの旭化成さん」顧客が驚いた合成ゴムスピード開発の勝因
(第2回)10年の開発期間を1年に、リベンジから始まった「MI」浸透

 材料開発にマテリアルズ・インフォマティクス(MI)の活用が広まっている。人工知能技術を応用し、材料開発の効率を上げる取り組みだ。合成ゴム、樹脂コンパウンド、触媒などの多様な材料を開発している旭化成にとって、MIの実用化は2010年代後半に課せられた至上命題だった。その大きな第一歩となったのが、省燃費型タイヤ向け合成ゴムの開発である。携わった人たちの証言から、MIは「魔法の杖」では決してないことが伺える。
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第6位

「乾いた雑巾」をなお絞ることから始まった豊田自動織機のDX
第1回)常なるカイゼン活動を新たにデジタル技術で

 デジタル・トランスフォーメーション(DX)で企業と社員を新たな高みに上げるために必要なことは何か。その答えは、DXに挑み会社を変革する社員たちの胸中にある。DX組織誕生の舞台裏や取り組み内容を、社員当事者の証言とともに伝える 「シリーズDX組織」。今回から4回にわたり、機械メーカー「豊田自動織機」(本社・愛知県刈谷市)のDXに光を当てる。同社は世界シェア1位のカーエアコン用コンプレッサー製造工程における「不良率」をデジタル技術で3割ほど下げ、さらにそこで培った技術を社内に展開させている。同社のDXを担う中心人物たちに、取り組みへの志、苦難、そして成否の鍵を聞いた。
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筆者:Japan Innovation Review 編集部

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