国内最大規模の18階建て木造オフィスビル、三井不動産が東京・日本橋で着工

2024年1月11日(木)16時7分 財経新聞

西側低層外観のイメージ(三井不動産発表資料より)

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 三井不動産は、木造オフィスビルとして国内最大、最高層となる18階建ての「日本橋本町一丁目3番計画(仮称)」(東京都中央区日本橋本町)に着工した。1,100立方メートルを超す国産木材を使用、一般的な鉄骨のオフィスビルに比べて建築時CO2排出量を約30%削減できる。完成は2026年の予定。

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 日本橋本町一丁目3番計画は木造一部鉄骨18階建て延べ約2万8,000メートル。東京メトロ三越前駅から東、JR新日本橋駅から南へ進んだ昭和通り沿い約2,500平方メートルの敷地で工事が始まっている。高さは84メートルで、完成すれば日本橋を代表する建築物の一つになりそう。オフィスビルだが、店舗も入居する。設計・施工は竹中工務店が受け持っている。

 三井不動産グループは、北海道に東京ドーム1,063個分に当たる約5,000ヘクタールの森林を所有しているが、そこで伐採された木材も主要構造部材、内装材などに使用する。木造建築物の弱点といえる耐火力を強化するため、最新式の耐火集成材を使うほか、鉄骨の耐火被覆にも木材を活用する。

 オフィスの内装や仕上げ材にも木材を積極的に活用。東京大学大学院農学生命科学研究科の恒次祐子教授の協力を得て、木材が持つ安らぎや温もりを感じられ、働きやすいオフィス環境をつくる。屋上などに約480平方メートルの緑地を整備し、都心の緑の拠点とする。

 環境保護面では、東芝エネルギーシステムズと連携してフィルム型太陽電池を導入、システム構築に向けた実証実験を進める。漁網やカーペットなどの廃材をリサイクルしたタイル、コンクリート由来のCO2を6割削減できる新しいコンクリートなども採用、ZEB Readyなど各種環境認証の取得を目指すことにしている。

財経新聞

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