コロナ禍に生まれた移動式補聴器店「つじくる」。高齢者や外出が難しい難聴者を救うサービスの立ち上げストーリー

2024年1月17日(水)16時23分 PR TIMES STORY

補聴器センター辻は昭和8年から四国・中国エリアで補聴器のひとすじの補聴器専門店です。

2023年からは初の試みである移動式店舗「つじくる」をスタートさせました。

補聴器を作るためには本来専門技師と測定機器により測定をしてフィッティングをしなければならず来店が必須条件になっていました。その為来店が難しいお客様には不便な思いをさせてしまっていました。

つじくるはお客様の数多い要望をかなえるために開発された、店舗と同じサービスを搭載した専用車両で遠方のご自宅までお伺い出来るサービスです。 本ストーリーではコロナ過、過疎問題などに取り組む補聴器センター辻の移動式店舗「つじくる」をご紹介させて頂きます。

「つじくる」誕生のきっかけは、コロナ禍での訪問販売の需要増

そもそも「つじくる」というサービスはお客様の声から始まったサービスです。

2020年頃から本格的に始まったコロナ過により、お客様から「自宅へ訪問してほしい」といったお問い合わせがすごく増えました。 私共のお客様の中には高齢の方が多く持病や免疫系に問題を持っている方が少なくありません。 そういった方の多くは感染リスクを減らす為に外出が困難になっていました。 また、健康な方であっても交通手段が無かったり、遠方からは中々足を運びにくいといった意見も多くありました。

また入館などの制限が緩和されたコロナ過終盤からは施設訪問のご依頼も多く頂くようになりました。

何とかそういったご要望にお応えできないかと考えた結果「つじくる」というサービスに至りました。

難聴は事故や災害時の命取りになる反面、対応は後回しという現実

コロナ過の時は不要不急の外出は自粛の対象となっていましたので、外出先の候補としては日用品や医療などが優先されていました。

難聴に関しては取り急ぎの命の危険が無いと判断される場合が多く、自粛される方が多かったのです。しかし実際は日常の事故や災害時に聞こえづらいという事は生命の危険にも直結します。

私たちは出来る限り速やかにこの問題に対応する必要があると考えました。

補聴器選びに欠かせない測定とフィッティングを訪問サービスで可能にするための苦労

訪問サービスで求められるのは、補聴器選びに欠かせない測定とフィッティングです。

そのためには本格的な機器と設備とスタッフが必要になります。

しかしいざ準備を進めてみると既存の車両をそのまま使う事は出来ませんでした。

測定スペース、機材スペース、防音性能、電源等が不足していたのです。 誰もが運転出来て、接客するのに狭過ぎない仕様でなければいけませんし、こまかな測定をするにはどこまでの防音性能が必要かも考えなければいけませんでした。 機材については、コンパクトで出来る限り店舗と同じ測定が出来るもの。 さらに測定時はエンジンを切らないと測定が出来ないので、電源をどのようにするか。 課題は山積みでした。

車両を改造することで移動式店舗を実現

車の選定については、高さのある普通車で1番大きいキャラバンのハイルーフを選定しました。 防音は運転席と後部座席を仕切る板を設置し、車全体の内張の中に防音材を入れ、窓にはカーテンを付けて防音性能を上げました。 機材についてはオールインワンの物を選び、PCで操作出来るコンパクトな物を選定しました。 そして一番の難関である電源はポータブル電源を使用する方法と、外部電源からも入力出来る様に車両ごと改造することでクリアできました。

運用開始当初は普段乗り慣れていない大きさの車両であった事から、スタッフの間でも訪問先までの道幅や駐車スペースの確認等気になる点もありました。

今まではご来店頂けなかった遠方からのお問い合わせも多く頂くようになりました。

訪問サービスを喜んでくださるたくさんのお客様の声

今ではスタッフも「つじくる」の運用に徐々に慣れており、お客様から感謝の言葉を数多く頂いております。

・お店に行くのはなにかと不安もあったが自宅まで来てくれる事は 安心材料につながり補聴器を検討しようと思えるきっかけにもなった。

・車の免許を返納して公共交通の本数も少ない事から出張訪問はありがたい。

・「(ご家族が県外に在住の方から)お店に一緒に行く事が出来ないので自宅に来てもらえるのはうれしい。」等のお声を頂きました。

・店舗が周りに無いのでどうしようかと思っていた、本当に助かった。

・わざわざ遠いのに来てくれてありがとう。

・専門の方に話を聞いてもらえて安心しました。

・家族の呼びかけに反応するようになりました、嬉しいです。

等のお客様のお声を頂きました。

現場スタッフの声

・聞こえがお困りで移動手段が無い方や、なかなか店に行くふんぎりがつかなかった方のご要望にお答えできる事やお客様からの感謝のお声を頂く事で同じ様な悩みをお持ちの方がおられるのだなと実感しております。

・施設のかたからは、ご家族、スタッフがお店まで連れていかなくてもつじくるで来てくれる為、ご本人にも負担にならない。

「つじくる」を通して地域社会の温かい支えとなりたい

「つじくる」という私たちの移動式店舗は、聴覚の課題に優しく寄り添いながら、地域の小さな声にも耳を傾け、地域社会の温かい支えとなることを心がけています。私たちの目指すのは、製品を提供するだけでなく、地域の皆さんと心のこもった絆を育むことです。

また、補聴器センター辻の訪問販売を通して、お客様とのやり取りに温もりと真心を込め、一人ひとりとの特別な関係を築いていきます。このような取り組みを通じて、社会全体との暖かなつながりを深めていくことを願っています。


行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ

PR TIMES STORY

「コロナ禍」をもっと詳しく

「コロナ禍」のニュース

「コロナ禍」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ