“女性のチカラで山陰を元気に、暮らしをよりよく” ローカル放送局が立ち上げた会員制コミュニティ事業「山陰ウーマンズラボ」へ込めた想い

2024年1月24日(水)8時50分 PR TIMES STORY

株式会社山陰放送は、1954年鳥取県米子市に開局。鳥取県・島根県(山陰地方)をカバーエリアとし、今年で開局70周年を迎えるテレビ・ラジオ兼営の民間放送局です。

山陰地方の民放局で最も長い歴史を持つ山陰放送は、地域で初のローカルワイドニュースやローカル情報バラエティ番組をスタートさせるなど、時代ごとに地域に必要な情報発信とは何かを考え、積極的に取り組んできました。

そんな山陰放送が、2023年4月からスタートさせた新規プロジェクトが、“女性のチカラで山陰を元気に、暮らしをよりよく” を目指した会員制コミュニティ事業、山陰ウーマンズラボ。

「マスコミである放送局がコミュニティビジネス?」

「なぜ女性に着目?」


今回はこのプロジェクトの立ち上げに至った経緯や想いを、山陰ウーマンズラボの所長である山陰放送アナウンサーの丸山と、プロジェクトを発案した山陰放送コンテンツビジネス局の岡がお伝えします。

きっかけはアナウンサーの愚痴だった。女性がいきいき暮らせるきっかけを作るオンラインコミュニティが誕生。

岡)山陰ウーマンズラボとは、“女性のチカラで山陰を元気に、暮らしをよりよく” を目指す、オンライン主体のコミュニティです。コミュニティは会員制で、ラボが発信する各種情報の閲覧がメインの「見て楽しむプラン」と、それに加えてオンラインイベント等でのメンバー間交流や会員自身の発信も可能な「交流して楽しむプラン」があります。ウーマンズラボという名前ですが男性の入会も可能です。

丸山)山陰地方で活動されている衣食住領域を中心とした専門家の皆さんに、ウーマンズラボの研究員(ラボ=研究所の雰囲気を出すためこんな名称で運営しています)として参加いただき、所長の私とともに、専門領域の情報を会員向けに定期的に発信しています。研究員には、オリジナル家計簿を考案されたづんさんや、腸内活動評論家としても活動される医師の桐村里紗さんなど、山陰在住ながら全国で活動されている方もいます。その情報に会員が触れることで、子育てや家庭と仕事との両立、日々の暮らしに関する新たな気づきにつながることができる。またそれだけではなく、会員自身のやりたい事の実現につながったり、参加者同士の交流で、ラボだけに何らかの化学反応を起こしてもらったりする、そんな場所にしていければと思って運営しています。

岡)このプロジェクト立ち上げのきっかけはというと…

丸山)はい、岡先輩への私の愚痴ですね(笑)私は3人の子どもがいるんですが、産休を経て職場復帰するたびにいつも「働き方はこれでいいのか」「子育てと仕事が両立できているのか」と自問していました。特に3人目の育休はコロナ禍だったので、子どものことだけでなく家族や自分自身についても色々考えたし、周囲の子育てママともそんなことをやりとりする機会が増えて。すると、子育てや家族(暮らし)のために、自分のなりたい・やりたい想いを我慢している女性が多いことに改めて気づかされたんです。むしろ私は自分のやりたい仕事をまだできているほうかもしれないと。「こんな境遇の女性が多くいるんですよ!山陰放送で応援することできませんかね!!」って、愚痴なのか要望なのか分からないことを岡さんに言った気がします…

岡)ええ、確かに聞きましたよ(笑)話を聞いた当時は、会社の中で新規事業を担当する部署にいたこともあり、同じ境遇の女性が多くいるのならニーズがありそうかもなぁと漠然と思ってました。そこから様々な業種の方と話す中で、これまでマスを対象としがちだった放送局が小さなコミュニティと繋がる意義や、人口減少が続き、ともすれば閉塞感も漂う地域の中で、これまで井戸端や心の中で止まっていたかもしれない女性のアイデアや才能を、いま社会が待ち望んでいるのかも…と思った瞬間にピン!ときて。山陰放送が長年地域で担ってきた、情報発信におけるHUB的価値を活かしたコミュニティを立ち上げ、女性がいきいきと暮らせるきっかけを作ろう!東西に長い山陰のエリア課題を解消すべく、コミュニティは基本オンライン上に作ろう!そしてコミュニティ内での情報収集や交流にとどまらず、女性の声をもとにしたアイデアを自治体や企業に持ちかけて社会実装し、地域活性化にもつなげよう!という企画「山陰ウーマンズラボ」ができ上がりました。

確かな手ごたえを感じる一方で、有料会員制企画の難しさも実感。従来の放送ビジネスとは違う動きも

会社のGOサインが出てからは「早くコミュニティを立ち上げよう!」という話になり、スタートまでの準備期間はわずか半年。その間で山陰ウーマンズラボのベースとなるコミュニティサイトの設計やコンテンツ・広報物の制作、研究員として参加してもらう女性のスカウティングまで、ウーマンズラボの所長をすることになったアナウンサーの丸山と一緒に準備を進めていきました。

壁打ちしながらとはいえ、準備段階ではかなり不安もあった新プロジェクト。ですが、研究員のスカウティングで、我々の企画立ち上げの想いやコミュニティの目標を説明するたびに“こんな企画を待っていたんです!”と皆さんに共感していただき、プロジェクトに対する自信を深めていったのは今でも鮮明に覚えています。所長と研究員5人が初めて顔合わせをした際も、集まった全員がほぼ初対面だったのに会話が弾み、それぞれの専門性を掛け合わせたアイデアの種が次々生まれるなど、ラボ=研究所という名前通りの活動ができるんじゃないかという期待も膨らんでいきました。

そんなこんなで4月にプロジェクトを立ち上げてから半年以上が過ぎました。研究員や山陰ウーマンズラボのSNSフォロワー数、また周囲からの反応の割には、会員数の増加が当初の想定よりスローだなあというところもあり、改めて新たな企画、しかもオンラインを中心とした有料会員制企画の難しさを感じているところです。一方で、当初は想定していなかった、山陰地方以外に居住されている方からの会員応募もあり、企画に共感していただければ、山陰というエリアを超えていくという、従来の放送ビジネスとは違う動きも感じているところです。

また、オンラインコミュニティの雰囲気をリアルに体感できるイベントを開催したところ予想以上の集客があったり、会員の中には、ウーマンズラボで知った情報を暮らしに取り入れることで、自身の体調や暮らしにポジティブな変化が起こり始めている方も出てきているので、今後も山陰ウーマンズラボの価値を様々な場面や形で伝えていけたらと考えています。

今後も「ウーマンズラボ」で山陰を活性化し、新たな価値を生み出していきたい

最後に、今後「山陰ウーマンズラボ」をどのようにしていきたいかですが…

丸山)ここまで山陰ウーマンズラボを運営してきて、一番印象に残っているのが「私ってこんなに自由に挑戦していいんだ!って気づけました」という会員女性の言葉です。このコミュニティで暮らしを整え豊かにすることで、参加する方が自分自身の興味や関心に改めて気づき、楽しい気持ちで日々の生活ができるようになる。そうすることで家族にも優しくでき、さらに仕事や周囲との人間関係にもいい作用が生まれ、相乗効果でさらに毎日が楽しくなっていく…そんな好循環を生み出せるコミュニティにしていきたいです。これを「まずは私自身から」実践してみて、研究員や会員の皆さんにこの輪が拡がり、最終的には鳥取県・島根県全体が元気に楽しい地域になっていけば嬉しいです。

岡)ラボに関わる人たちがコミュニティを通して生き生きとすることで、さらに生き生きとした人たちが集まって来る。そんなコミュニティが社会や地域とつながることで新しいアイデアや取り組みが生まれ、この地域が良くなるようなことができればと私も考えています。地方の放送局も、既存の事業だけを続けていればいいという時代ではなくなってきています。今回の新たなプロジェクトが、自社のビジネスにつながることはもちろん、鳥取・島根両県の社会課題解決につながり、地域に新たな価値を生み出していければいいなと思っています。

山陰ウーマンズラボ WEBサイト https://saninwomanslab.jp/about


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