経営層はアルコール代謝能力が高い傾向も、飲酒翌日の仕事パフォーマンスは一般社員よりも悪化

2024年2月5日(月)16時46分 PR TIMES

企業の飲酒対策は「遺伝子レベル」から(飲酒による翌日の体調やパフォーマンスの実態調査第二弾)

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-20f7893a2fb9c2a1df6c89566fc5e6b8-1687x1278.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
武蔵精密工業株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:大塚浩史、以下ムサシ)植物バイオ事業部は、働き盛り世代のパフォーマンス向上を目的に、就労している20代〜60代の飲酒習慣と飲酒翌日の体調やパフォーマンスに関する実態調査を実施しました。

第一弾の結果は、ビジネスパーソンの2人に1人は飲酒翌日のパフォーマンス低下が見られているというものでした。今回は第二弾として、役職別のアルコール代謝遺伝子と飲酒翌日のパフォーマンスとの関係を分析しました。その結果、経営層にこそ知ってもらいたい新たな事実が明らかになりました。概要は、以下の【調査サマリー】、詳細結果は「調査の詳細」以降をご覧ください。
※第一弾についてはこちらをご覧ください  
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000040312.html

【 調査サマリー(一部抜粋)】
(1) 経営層に多いアルコール代謝遺伝子は?
1 経営層のアルコール代謝遺伝子は、二日酔いになりにくい(アルコールとアセトアルデヒドの分解能力が高い)タイプの割合が日本人の割合と比べて高かった。
2 経営層は、自分は「お酒に強い」と思っている人(78.8%)が、一般社員(63.6%)に比べて高かった。
3 アルコール代謝遺伝子タイプ別のお酒に対する自覚では、二日酔いになりやすい(アルコールとアセトアルデヒドの分解能力が低い)遺伝子タイプで、経営層の80%が自分は「お酒に強い」と自覚。一般社員の24.1%に比べて遺伝子タイプと自覚とのギャップが大きかった。

(2) 経営層の飲酒翌日のパフォーマンスは?
4 経営層は、飲酒翌日の仕事のパフォーマンスの評価がおよそ2割(17.7%)悪化。一般社員の5.1%悪化に比べて12ポイントの差があった。
5 経営層は、睡眠の質(OSA-MA総合スコア)が14.1%低下しており、一般社員の7.2%に比べて7ポイントの差があった。

(3)経営層との体調変化は?
6 経営層は、疲労感・眠気・のどの渇き・腹部の違和感・頭痛が、それぞれ一般社員に比べて悪化の傾向が見られた。

(4)経営層の飲酒習慣は?
7 経営層は、お酒を飲む頻度や1回に飲む量が一般社員に比べて多い傾向が見られた。

〔まとめと考察〕
経営層はアルコール代謝遺伝子が二日酔いになりにくい人の割合が高く「お酒が強い」と自覚している人も多い一方、自分は「お酒に強い」と自覚していた経営者は80%にのぼり、お酒に弱い遺伝子タイプと自覚のギャップが一般社員に比べて大きいこともわかった。
ただし、遺伝的にアルコール代謝能力が高い経営層にあっても、飲酒翌日のパフォーマンスや睡眠の質の低下、体調の悪化が一般社員に比べて顕著であり、経営層の飲酒頻度と飲酒量が多いことが要因のひとつとして考えられた。
特に経営層は、飲酒によるパフォーマンス低下を把握し、自身のアルコール代謝遺伝子のタイプに合った適切な飲酒習慣の見直しが必要と言える。


■調査の詳細
〔背景と目的〕
 政府は、コロナで落ち込んだ地域・中小企業の経済活性化を目的に、企業の飲食接待費の上限を1万円(現行は5000円)に引き上げることを、2024年度税制改正大綱に盛り込みました(※1)。法改正が施行されれば、この4月からの歓送迎会にも影響すると考えられ、飲酒の機会が増えると予想されます。
 一方で、健康経営を推進する企業においては、従業員のプレゼンティーイズム(パフォーマンス低下)がコスト増大に繋がるため、従業員の健康管理の必要性が高まっています。
 ムサシは、働き盛り世代の健康課題解決に向けた取り組みのひとつとして、飲酒翌日の体調やパフォーマンスの実態調査を実施しました。今回、飲酒対策は企業でも取り入れる必要があると考えており、経営層を対象に加えました。さらに、飲酒対策はアルコール代謝遺伝子のタイプによってそれぞれ異なることから、役職毎の遺伝子タイプについても解析しました。
※1 2024年度税制改正大綱(総務省)https://www.soumu.go.jp/main_content/000919575.pdf

〔調査概要〕
調査方法:アンケート、遺伝子検査、起床時睡眠感(OSA-MA)、
 飲酒後のパフォーマンスに関する検査:内田クレペリン検査、VASアンケート、箸豆掴み評価 
 飲酒後の体調に関する検査:VASアンケート
調査対象:20才〜64才の全国の男女231名の参加者のうち、 経営層(代表取締役・取締役・役員)33名、一般社員(管理職・パート・アルバイト含む)173名の計206名
調査実施日:2023年10月10日〜11月10日
調査主体:武蔵精密工業株式会社
調査機関:株式会社ヘルスケアシステムズ
(本リリース内容を引用される際は、「飲酒翌日のパフォーマンス実態調査・武蔵精密工業調べ 」の明記をお願いいたします)

〔結果詳細〕
(1)経営層に多いアルコール代謝遺伝子は?
1.経営層のアルコール代謝遺伝子は、二日酔いになりにくい(アルコールとアセトアルデヒドの分解能力 が高い)タイプ(※2)の割合が日本人の割合(※3)と比べて高かった。
※2 アルコールの分解酵素の遺伝子(ADH1B)とアセトアルデヒドの分解酵素の遺伝子(ALDH2)の組み合わせで5タイプに分類されます。ここでは、二日酔いになりにくいタイプをA・B、二日酔いになりやすいタイプをC・D・Eとしています。
※3 Higuchi et al.,Alcohol and aldehyde dehydrogenase polymorphisms and the risk for alcoholism(1995)

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-fd924365af64a4186ae12477a795fc35-1511x1177.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]【図1】経営層のアルコール代謝遺伝子のタイプ-1[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-b19b33f304485d1430e79d5a3adca754-1500x1500.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]【図1】経営層のアルコール代謝遺伝子のタイプ-2

2.経営層は、自分は「お酒に強い」と思っている人の割合が78.8%で、一般社員の63.6%に比べて高かった。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-73aca8f06b17761765839d95f4eb5275-1511x1396.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]【図2】お酒に対する自覚
3.アルコール代謝遺伝子タイプ別のお酒に対する自覚では、二日酔いになりにくい遺伝子タイプで、自分は「お酒に強い・少し強い」と自覚している割合は、経営層(90.9%)と一般社員(84.0%)ともに高く、遺伝子タイプと自覚のギャップは小さかった。
一方で、二日酔いになりやすい遺伝子タイプでありながら「お酒に強い・少し強い」と自覚している割合は、経営層は80%にのぼり、一般社員で24.1%だったことに比べて、遺伝子タイプと自覚とのギャップが大きかった。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-581c918cab58e74ae4e892bbe9616505-1511x1179.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]【図3】アルコール遺伝子タイプ別のお酒に強いか自覚とのギャップ-1[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-06e0c8eb3e66780eb3f3c256c4024f95-1511x1226.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]【図3】アルコール遺伝子タイプ別のお酒に強いか自覚とのギャップ-2
(2)経営層の飲酒翌日のパフォーマンスは?
3.飲酒翌日の仕事のパフォーマンスの評価を振り返ったアンケートによると、経営層は17.7%悪化したと回答しており、一般社員の5.1%に比べて悪化度に12ポイントの差があった。

4.睡眠の質(OSA-MA総合スコア)では、経営層は14.1%悪化しており、一般社員の7.2%に比べて7ポイントの差があった。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-b70699fd306a8aa60ab25295b5219973-3641x1754.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]【図4】飲酒翌日のパフォーマンスと睡眠の質の変化
(3)経営層の体調変化は?
5.飲酒翌日の体調の変化については、経営層は、疲労感・眠気・のどの渇き・腹部の違和感・頭痛が、それぞれ一般社員に比べて悪化の傾向が見られた。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-1d70b0123b0be4d9830dcdfe22417579-1009x1088.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]【図5】飲酒翌日の体調の変化
(4)経営層の飲酒習慣は?
6.アンケートの回答から、経営層は、お酒を飲む頻度や1回に飲む量が一般社員に比べて多い傾向が見られた。
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-864b8021d29ad8447f53dbe70abad07a-1511x1382.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]【図6】飲酒頻度  [画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40312/71/40312-71-1f6660577241611b194300805c9353bc-1511x1396.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]【図7】1回当たりの飲酒量
〔考察〕
 今回の調査データから、経営層はアルコール代謝遺伝子が日本人の割合と比較して二日酔いになりにくい人の割合が高く、自分は「お酒が強い」と自覚している人が多い傾向が示されました。一方、二日酔いになりやすい遺伝子タイプの人において経営層の80%が「お酒に強い」と自覚しているということがわかりました。遺伝子タイプと自覚とのギャップは一般社員の割合(24%)に比べても大きいことがわかります。
 ただし、分解能力が高く二日酔いになりにくい人が多い経営層にあっても、飲酒翌日のパフォーマンス度合や睡眠の質や、体調の度合いは一般社員に比べて顕著に低下(悪化)していました。経営層は飲酒頻度と飲酒量が多いことが、要因のひとつとして考えられます。経営層は、日常のストレス解消やコミュニケーションツールとして、お酒を飲む機会が多いことが考えられます。二日酔いになりやすい遺伝子タイプであっても、お酒を飲めば飲むほど「自分はお酒に強い」と思い込み、飲酒量を増やす傾向にあるのかもしれません。

〔今後の展望〕
 企業は「健康経営」を推進するにあたり、経営層の理解と行動が重要です。これから迎える歓送迎会シーズンにおいて、企業内や企業間の円滑な飲酒コミュニケーションを促進するためにも、まずは経営層が適切な飲酒量や頻度を理解し、ひとり一人の体質に合った飲酒習慣を実践することが求められます。
 ムサシは、今回の調査結果を踏まえ、アルコール代謝遺伝子検査やサプリメントなどを用いた施策を発信し、働き盛り世代の健康課題の解決に貢献していきたいと考えております。
〔アルコール代謝遺伝子検査〕 
ウェブサイト https://plantbio.musashi.co.jp/dna_alcohol_test/
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ブランドサイト https://plantbio.musashi.co.jp/hgnkreta

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