備蓄米放出、江藤農相「概要は早ければ来週中に示したい」…運用ルール見直し
2025年2月7日(金)12時23分 読売新聞
江藤農相は7日の閣議後の記者会見で、条件付きで備蓄米を放出する運用ルールの見直しを巡り、「実施の概要は早ければ来週中に示したい」と述べ、販売数量などを近く公表する方針を示した。
農林水産省は1月末、凶作時などに限定して放出していた備蓄米制度の運用方針について、円滑な流通に支障が出た場合でも放出できるように見直した。1年以内に政府が同等・同量のコメを買い戻すことを条件に、備蓄米を全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷業者に売り渡す。
昨夏の品薄を受け、コメ価格は高騰している。農水省によると、2024年産米の生産量は23年産に比べて18万トン多いが、JA全農などの集荷量は昨年12月末時点で前年より21万トン少ない。一部の流通業者が投機目的でコメを買い占め、在庫が分散していることが高止まりの一因とみられる。