《冬ドラがっかりランキング》内容スカスカの『相続探偵』を抑えた1位は視聴者を“なめてる”作品

2025年2月10日(月)11時0分 週刊女性PRIME

1000人の女性に聞いた!!冬のどハマり・がっかりドラマランキング



「スポンサーが次々撤退することで最後まで完走できるのか、という意味で今期はフジテレビのドラマが非常に興味深いシーズンになっていると思います」(テレビ誌記者)

冬のハマったドラマランキング

 いちタレントの不祥事からテレビ局全体に問題が広がっている。まるでドラマのような展開を見せる中、肝心の冬ドラマは各局始まったばかり。それぞれ初回放送を終えたところで、女性1000人にアンケート。

 視聴継続か離脱かを決める今、視聴者がハマったドラマ、残念だったドラマは? 

 まずはハマったドラマから。

「ミポリン見たさに初回を見たら面白かった」(千葉県・56歳)、「慎吾ちゃんが久々にフジテレビに出るから見るしかない」(宮城県・43歳)

 5位は香取慎吾が11年ぶりにフジテレビで主演を務める『日本一の最低男』。共演に志尊淳冨永愛安田顕を迎え、初回放送時には草なぎ剛がゲスト出演したことでも話題を集めた。なんといっても昨年、急逝した中山美穂さんの遺作となったことでも注目された。

「香取さんがクズ男を演じるということで楽しみにしていたのですが、なんだかそんなにクズじゃないんですよね(笑)。ありきたりな展開で脚本はチープだなと思うところもありますが、それを吹き飛ばす香取さんのパワーとゲストの面白さ。初回は草なぎさん、3話目には特別出演で堺正章さん、新旧の孫悟空を演じた2人がそろったのも良かったですね。香取さんが出演した『薔薇のない花屋』('08年)で娘役を演じた八木優希さんの出演など、ストーリー以外に楽しみが多い」(ドラマウォッチャーの津田春子さん)

 フジ問題で打ち切り、なんて最低な展開にならないといいけど……。



「眺めるだけでいい」目の保養作品?



 続いて、

「王道のキラキラ感」(静岡県・30歳)、「彼を眺めるだけでいい、目の保養になるドラマ」(大阪府・41歳)

 ドラマよりもキラキラを求める女性が多かったのが、永瀬廉主演の『御曹司に恋はムズすぎる』(フジテレビ系)。おしゃれ大好きな超ワガママ御曹司(永瀬)が、ど庶民女子(山下美月)に恋をするというラブコメディー。前出の津田さんは、

「永瀬さんにやっと当たり役がきたという感じですよね。永瀬さんはどう見てもキラキラして浮世離れした美貌なのだからこういった役が似合うのに、これまであまり作品に恵まれなかった印象があります。恋に不器用ながらもどSキャラな永瀬さんは、まさにハマり役」

 胸キュンな永瀬を見られるなら、それだけでOK!?

続きが気になるミステリー



「豪華キャストで見ごたえがある」(山梨県・55歳)、「学園モノということで敬遠していたが初回を見たらハマった」(埼玉県・37歳)

 松坂桃李が教師を演じる『御上先生』(TBS系)が3位にランクイン。日本の教育を変えようという思いを持つ文部科学省の官僚、御上孝(松坂)が、自ら私立高校の教壇に立ち、令和の時代を生きる高校生たちを導きながら、権力に立ち向かっていくオリジナルストーリー。生徒役にはイケメン俳優を並べ、常盤貴子、及川光博、岡田将生などが脇を固める。2話からは堀田真由、高橋恭平が登場し、物語に深みを与えている。津田さんは、

「日曜劇場ならではの濃厚なストーリーにキャスト。熱血学園モノとは違い、ミステリー要素もあるので続きが気になりますね」

 御上は日本の教育を変えられるのか。



2位はヒューマンクライムサスペンス



 2位は、

「誰が犯人なのか気になりすぎる」(青森県・37歳)、「広瀬すずの顔を見てうっとりする」(福岡県・40歳)

 他の冬ドラマよりも1〜2週遅れで、1月24日にスタートした『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)がランクイン。浅見理都氏による漫画原作で広瀬すずが主演、松山ケンイチらが脇を固める。クリスマスイブの夜に父(リリー・フランキー)を殺された山下心麦(広瀬)が残された手紙を手がかりに事件の真相に迫っていくヒューマンクライムサスペンス。

「冤罪や殺人がベースですが、松山さんと広瀬さんの掛け合いがコミカルで、クスッと笑える抜きどころがあるのも魅力。まだ2話で誰が犯人か見当もつきませんが今後、考察合戦になっていくのではないでしょうか」(津田さん)

 松山ケンイチのXでも犯人捜しをしているので要注目?

 見事1位に輝いたのは─。

「ゆるさが良い」(滋賀県・47歳)、「会話がとにかく面白い」(神奈川県・46歳)

 バカリズムが脚本を担当した『ホットスポット』(日本テレビ系)が1位に。市川実日子演じるシングルマザーの遠藤清美と2人の幼なじみ(鈴木杏・平岩紙)が宇宙人の高橋さん(角田晃広)の力で、日常の小さな事件を解決するというストーリーが3話まで。この先の展開は読めないが、会話劇の妙はバカリズムならでは。

「日曜の夜にゆるーく楽しめる良いドラマですよね。毎話これまでのバカリズム作品に登場したキャストがゲスト出演しているのも楽しみです。また、伏線がちりばめられていたりするので、それを探すのを楽しんでいる視聴者も多い」

 オリジナル脚本だけに先行きが予測不能なのも惹きつけられる?





脱落者続出!がっかりドラマは?



 その一方で早くも脱落してしまった人が多い、がっかりドラマは?

「月9っぽくない」(千葉県・35歳)、「キャストが地味」(山形県・40歳)

 昨年から不振続きの月9。職業もので汚名返上を狙った?『119 エマージェンシーコール』(フジテレビ系)がランクイン。清野菜名が初の月9主演を務め、消防局を舞台に横浜市消防局が全面協力して制作したものの、一連の騒動を受けてドラマとタイアップしたポスターの配布が中止され、フジテレビのやり直し会見で3話目の放送は突如休止に。

 エマージェンシーコールを鳴らしたいのはドラマ制作側かもしれない……。

 2位は、

「子ども向けと思いきや、子どもにもウケてなさそう」(長野県・40歳)、「なぜか共感性羞恥が発動する」(茨城県・25歳)

 赤楚衛二演じる遺産相続専門の探偵・灰江がその名のごとくハイエナのように相続現場に現れひと癖ある仲間たちと事件を解決していく『相続探偵』(日本テレビ系)。謎解きモノのようだが、ドラマウォッチャーの神無月ららさんは、

「興味を引く要素は一見てんこ盛りなんだけど、肝心の謎解きがスカスカで拍子抜けなんですよね。灰江が場面転換のポイントでえび反りの決めポーズをするのも意味がわからなくて(笑)。土曜夜9時の視聴者層を子どもと捉えればいいのかもしれないけど、大人には物足りない」



がっかりドラマ1位



 今どき、子ども騙しには子どもも引っかからない?

 票を集めた1位は、

「ときめかせようと狙っているのが寒い」(長崎県・30歳)、「田中圭を元カレ役にしておけばいいと思ってる」(北海道・27歳)

 1位に選ばれてしまったのは、川口春奈主演の『アンサンブル』(日本テレビ系)。

 過去の苦い失恋経験から「恋愛なんてタイパ、コスパが悪いからいらない!」が信条のやり手弁護士のヒロイン(川口)が、事務所の後輩弁護士(松村北斗)との新たな恋に踏み出すのか?というストーリー。前出の神無月さんは、

「鉄板で王道を詰め込んだ感じなのですが、後輩の距離の詰め方が急すぎて怖いんですよ。踏切の音が苦手なヒロインの両耳を彼女の代わりにふさぐ、ヒロインにトラウマを植えつけた元彼(田中)との再会で傷ついた彼女をレストランの外で待ち伏せる、松村という爽やかイケメンでも厳しい。

 視聴者に“こういうシチュエーション好きでしょ?”“ときめくでしょ?”と押しつけているようで。壁ドンや顎クイでキャーキャー言ってた平成は遠くなったんだなと、悪い意味でしみじみ考えさせられるドラマですね」

 ハマったドラマ、がっかりドラマともに1位は日本テレビだったのが印象的。前出の津田さんは、

「『セクシー田中さん』問題で視聴者からの信頼を失った日テレのドラマですが、1位に輝いた『ホットスポット』は本当にすごいなと思います。成果を出したバカリズムさんにはプロデューサー陣も何も言えないでしょうね。一方で、がっかりの1位と2位になった作品は視聴者をなめているような描写が多く、やはりこの局のドラマ班は……と思ってしまった視聴者も多いのではないでしょうか」

 視聴者あってこそのテレビ局ということを、忘れないでいてほしいものだ。

週刊女性PRIME

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