ブランド誕生から20年。“歩きたくなるパンプス”を追求し続ける「サクセスウォーク」とは
2025年2月10日(月)12時30分 PR TIMES STORY
株式会社ワコール(本社:京都府京都市、代表取締役社長執行役員:川西啓介)が展開するシューズブランド「success walk(サクセスウォーク)」。「もっと歩きたくなる足へ」をブランドコンセプトに、“歩きやすく、疲れにくい靴”で女性たちの毎日を足元から支えています。
2004年にデビューし、20周年を迎えたサクセスウォークについて、商品企画を担当している平井さんにインタビューしました。ブランド誕生当時の開発秘話やワコールとしてのものづくりへのこだわり、そして、記念イヤーに発売される新商品「はじめてパンプス」についてお伝えします。
なぜ、下着メーカーである「ワコール」が靴を作ろうと思ったのか?
— 「サクセスウォーク」のブランドデビューから20年。ひとつのブランドが20年も続くというのはとても難しいことであり、それだけ女性たちに愛されてきた証拠だと思います。ワコールで商品企画を担当されている平井さんは、この20周年をどのように受け止めていますか?
平井:改めて、20年も続くブランドの重みを感じています。ただ、まだまだ知られていないブランドです。20周年をきっかけに、さらに多くの方に知っていただきたいと考えています。
—まずは、「サクセスウォーク」が誕生した経緯について教えてください。なぜ、下着メーカーであるワコールが靴づくりをはじめたのですか?
平井:ワコールには「ワコール人間科学研究開発センター」という研究機関があり、1964年から女性のからだを計測・分析しています。1980年代には「女性をトータルで美しく見せるには足元も重要」だとわかり、日本人女性の足のカタチや歩行時の動きなどを本格的に研究しはじめます。その成果をもとに靴事業に着手し、1988年には“疲れにくい快適さ”に着目したシューズ「フィジオ」を発売しました。
— 「サクセスウォーク」の前に靴事業を展開していたのは知りませんでした。
平井:カジュアルシューズだった「フィジオ」は売り上げが伸び悩み、靴事業からの撤退も検討されていました。そんなとき、店頭の販売員から「パンプスがつらい」という声が届いたのです。販売員の女性たちが快適に働けるようサポートするのもワコールの使命だと考え、カジュアルシューズから“ラクに履き続けられるパンプス”の開発へと方向転換し、2004年に「サクセスウォーク」が誕生しました。
— “販売員の靴の悩みを解決したい”との想いから生まれたブランドなのですね。
平井:その通りです。ワコールには、「ビューティーアドバイザー(BA)」と呼ばれる販売員が現在約2,400人います。日々、店頭でお客さまと向き合い、お客さまの商品選びのお手伝いをするBAにワコールは支えられているので、彼女たちの悩みを解決したいという想いは当時も強かったのではないでしょうか。
ヒールの位置や角度、インソールにワコールのこだわりが息づく。
—「サクセスウォーク」の特長を教えてください。
平井:大きく3つのポイントがあり、1つ目はヒールの位置です。当社従来のパンプスは靴の背部に近いところにヒールがついているのですが、それだとヒール位置がかかとから少し後ろにズレているので、足の前方へ荷重がかかってしまう。「サクセスウォーク」はヒールをかかとの骨の真下に配置し、足全体で体重をしっかりと受け止められるよう設計しています。
2つ目は、ヒールの向き。人は歩くとき、外側で足をついて内側で地面を蹴り出す「S字歩行」をしています。この動きをサポートするため、「サクセスウォーク」のヒールは内側へとわずかに傾いているのです。
— パンプスを買うときにヒールの位置や角度を気にしたことはありませんでしたが、確かに内側に傾いていますね!
平井:3つ目が、靴の中にセットした3Dインソールです。足のアーチに沿って設計した立体的な形状で、足にピタッとフィットします。このインソールによって体重を足全体で支えられ、足裏にかかる負担も分散。疲れにくさにもつながります。
— 歩きやすさや疲れにくさを、とことん追求した設計ですね! 設計や開発はワコールさんだけで行っているのですか?
平井:靴医学や義肢装具の専門家で歩行の分析もされている、新潟医療福祉大学の阿部教授にご協力いただいています。女性の足のカタチや歩き方の特性は、時代とともに変化するものです。先生のアドバイスを受けながら開発を進め、靴づくりのプロである靴職人さんにも相談しながら製品化しています。
— 靴づくりにもこだわり、すべてが国内産なのだとか。
平井:下着同様に靴でも、ワコールはものづくりに大変こだわっています。現在は革靴地場産業の本場である浅草の会社を中心に提携し、熟練の職人さんの手で丁寧に製造しています。
— 公式サイトの動画を拝見し、一足ずつ丁寧に作られていることに驚きました。
平井:非常に細かいお願いをしているので、職人さんにはご苦労をおかけしています。たとえば、パンプス側面のライン。3Dインソールをセットするとどうしても厚みが必要になりますが、厚みがあると洗練さに欠けるので、できるだけスマートに見えるようミリ単位でデザインしています。しかし、人の手による作業のため、職人さんから「難しい」と言われることもしばしば。それでも、ワコールとしてはものづくりに妥協できません。お願いを重ねて、細部までデザイン通りに仕上げてもらっています。
売場は、自分の足にぴったり合うパンプスが必ず見つかる場所でありたい。
— 「サクセスウォーク」は、サイズバリエーションが豊富なのも魅力です。
平井:サイズ展開は靴によって変わりますが、一番多い品番なら52パターンを展開しています。一般的な靴のサイズは足の長さを基準に展開していて、横幅(ワイズ)のバリエーションはそこまで多くありませんが、下着メーカーであるワコールは、女性のからだは縦にも横にもさまざまなサイズがあるのを知っていました。その考えを靴にも活かし、数多くのサイズバリエーションを揃えています。
— 最大52ものサイズバリエーションがあるなら、自分にぴったりのパンプスが見つけられそうです。
平井:種類が豊富でも、自分のサイズを知らなければぴったりのパンプスを見つけられません。「サクセスウォーク」では、「足型計測相談」「3D計測」「セルフフィッティング」という3つのサービス(※)で靴選びをサポートしています。「足型計測相談」では、ワコール専属シューフィッターがマンツーマンで対応し、お客さまにぴったり合う一足を提案します。
「3D計測」はワコール独自の足型自動計測機を使用し、足の長さや幅、足囲、かかとの丸みを片足15秒程度で判定。こちらは靴を買うためだけでなく、ご自身の足を知るきっかけにしてほしいという思いから提供しています。正しい靴選びは、自分の足の状態を把握することからはじまるので、気軽に計測してほしいですね。
※それぞれのサービスは常設店舗と期間限定で実施している店舗がございます。
詳細はこちらからご確認ください。https://www.successwalk.jp/shoefitter/event/
3D計測機「REAL FOOT special customized for WACOAL」
また、「セルフフィッティング」も気軽さがポイント。店頭にディスプレイしている最大48サイズものパンプスを自由に試し履きいただき、自分にぴったりのパンプスを見つけるサービスです。お客さまの“選びやすさ”を考え、セルフで探せる環境を整えました。
下着メーカーであるワコールは、サイズの計測やフィッティングの重要性を深く理解しています。サクセスウォークの売場は、“自分の足にぴったり合うパンプスが必ず見つかる場所”でありたいと願い、多様なサービスを通じてお客さまに最適な商品を提供することを大切にしています。
スニーカー感覚で履ける!?「はじめて」パンプス、この春デビュー!
— そして今回、新しい発想のパンプスを発売されるとか。
平井:パンプスが「はじめて」という方でも、ふわっと軽快に履いていただけるパンプスを2月に発売します。
— サクセスウォークはもともと履きやすいパンプスですが、さらに履きやすさを追求したのですか?
平井:パンプスを履き慣れていない方でもラクに履けるパンプスを目指しました。というのも、最近は「パンプスを履いたことがない」という若い世代が多くなり、なかにはローファーも履いたことがない、革靴未経験者もいます。そうした方が就職活動などでパンプスを履くと、足にぴったり沿うのが窮屈に感じるそうです。さらに、感覚的に商品を選ぶ傾向もあって、革靴に慣れていない方が表面をさわっただけで「硬そう」と感じるパンプスを敬遠されることもあります。このパンプスはとてもやわらかいので、ぜひ、さわってみてください。
— 本当ですね! さわった瞬間にやわらかさが伝わります。
平井:「サクセスウォーク」が今まで使用していなかった、やわらかい革を素材に採用しました。ソールにもやわらかい素材を使っているので、靴がよく曲がって歩きやすくなっています。3Dインソールには、抗菌防臭機能も施しています。また、甲内側にもクッションを追加し、足当たりをやさしくして窮屈感をやわらげています。ただし、パンプス全体をやわらかくしすぎると足が疲れてしまうため、「サクセスウォーク」の特長である3Dインソールの適度な硬さはそのまま残しています。しっかりとしたインソールが足を保護し、長時間履いても疲れにくい仕様になっています。
— 「サクセスウォーク」の伝統を受け継ぎつつ、やさしさを進化させたのですね。
平井:今回は木型から作り直しました。クッションを内側に加えたことでカバーする部分が増え、そのままだと洗練された見た目にならない恐れがありました。快適さと美しさを両立させるために、試行錯誤を重ねました。
— ヒール部分へのこだわりはありますか?
平井:ヒールの高さやカタチにも悩み、はじめてパンプスを履く人でも歩きやすいよう高さ3.5cmの太めのヒールを選びました。ヒールの底もサクセスウォークの特長である独自の硬さのものを採用。また、地面をスムーズに蹴りだせる角度にカットすることで、歩く際、足の着地の安定性が高まり、歩きやすい工夫を施しています。
— 想定しているターゲットは、ファーストパンプスを購入する人ですか?
平井:それだけではありません。久しぶりにパンプスを履く“セカンドチャレンジ”の方も意識しています。たとえば、育児休暇から職場復帰される方や、テレワークからオフィス通勤に切り替わる方など、パンプスから遠ざかっていた方々にもおすすめしたいです。スニーカーのラクさに慣れていた人でも、この新しいパンプスなら窮屈さを感じにくいはずです。
— 最後に、20周年を迎えたサクセスウォークが目指す靴づくりを教えてください。
平井:女性の足のカタチや歩き方は時代とともに移り変わっていきます。求められるニーズも変わっていくでしょう。そういった変化にも柔軟に対応し、時代に合った快適さと美しさのある靴を作り続けたい。「サクセスウォーク」の靴を通して、女性たちがもっとアクティブに歩けるようサポートしていきたいですね。
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