【展示会業界から木材の廃棄物をゼロに】 展示会から「木工ブース」をゼロにしたい、展示会デザイナーの苦悩とは?

2024年3月10日(日)11時46分 PR TIMES

3/12〜JAPANSHOPで構造の異なる3つの「同型ブース」を設置。

東京ビッグサイトなどで開催される展示会。東京・大阪・名古屋の大都市で開催される展示会だけで、年間2万tに近い木材が使われています。そして、その多くが展示会終了後に廃棄されているのが現状です。展示会ブースを専門に手掛ける空間デザイン会社、SUPER PENGUIN株式会社(東京都品川区・代表取締役 竹村尚久)は、今回、この木材廃棄を将来的にゼロにすることを目標に、木材とは異なる新たな構法、「再生板紙構法」によるブースと、使いまわしが可能な金属フレームユニットを開発し、3月12日から東京ビッグサイトで開催されるJAPANSHOPにて試験設置いたします。毎週のように廃棄している様子を見る展示会デザイナーの竹村は、以前からこの廃棄されている状況を何とかできないか頭を悩ませており、今回2つの新しいブースの試みを発表するに至りました。

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■木工とは異なる2つのブース構造を、JAPANSHOP会場で初お披露目。
今回、会場には2小間というサイズのブース(6m×3m)を合計3つ会場に設置を予定しています。それぞれはほぼ同じレイアウト、ほぼ同じデザインです。しかし、それぞれ構造が異なります。1つは、従来からの木工によるブース。もう1つは、再生紙を圧縮して製作した「再生板紙」を基材にしてつくる再生板紙構法(と仮に呼称)によるブース。これは日本化工機材株式会社様ご協力の下完成いたしました。もう1つは、50mm角の金属フレームによる使いまわしが可能なユニット。これには一部に木工を使用しているものの、ほとんどを再利用可能な素材で作られています。会場では、この3つが並ぶことで、見た目や手触り感などの違いを実際に体験していただけます。

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■木工ブースが無くなれば、年間約2万トンもの木材廃棄が無くなる。
今回、JAPANSHOPの会場に設置する木工ブースに使用した木材の量は約400kg。0.4t(/2小間サイズ=18平方メートル )になります。全国の出展総面積(約200万平方メートル )のうち、東京・名古屋・大阪の展示会が約8割を占めると仮定し、その内約6割が木工ブースであることを仮定すると、年間2万トンの木材が使われている計算になります。実際には、高さのある規模の大きなブースもあるので、数量はもっと増えることが予想されます。この木材の廃棄物がゼロになるとすれば、今の日本の社会に与えるインパクトは少なくない、と言えるのではないでしょうか。
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【展示会における年間の木材量】
1.「2小間」辺りの木材量:約400kg 2.年間出展総面積:約200万平方メートル  3.東京・大阪・名古屋の展示会総面積割合:80%程度と仮定。 4.システムブース・木工ブースの割合:木工ブースが6割と仮定。左記条件を基に算定。
※2小間:6m×3m=18平方メートル として算定


■単に「木工ブース」が無くなれば、本当にいいのか。
展示会において、主要構造として「木工」のブースが選ばれているのには当然ながら理由があります。それは、その加工性・寸法自由性や構築できるデザインの自由度。現在、木工の他に金属パーツなどを活用した別のブース素材がありますが、どうしても木工と比べるとデザインや寸法の自由度が低くなってしまいます。展示会において大切なことは、出展の結果を出すこと。展示会はわずか3日間の開催です。その3日間のための出展費は最小でも100万円は超えるのが現状。ですので、結果を出すためには単に木工ブースが無くなればいい、という単純なものではない、と当社の代表竹村は考えています。
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【展示会出展に関わる費用】
1.出展費:40万円 2.ブース装飾費(木工):60万円 3.交通宿泊費(4泊):10万円(地方の方の場合) 4.配布資料等準備費:10万円・・・・・・・・・・・・・・・合計120万円


■これまでの構法を捨てるのではなく、基本素材を「置き換える」という発想。
木工ブースのいいところを継承しつつ、木材の廃棄を無くす方法はないものか。その悩みは、日本化工機材株式会社様の板紙(フラットボード)を見た時に、思いつきました。木工ブースの基本素材となる「木」を、この「板紙」に「置き換えたら」いいのではないか、と。これまで大工が「木」を加工していたところを、同じ大工さんが「板紙」を加工するようになれば、製造体系の変換による混乱も最小限で済むかもしれません。産業構造的に、廃業に追い込まれる会社などが最小限で抑えられる可能性があります。
さらに、この構法だと、木工ブースから「再生板紙構法」によるブースへとブース構造が移行しても、木工ブースがこれまで持っていた寸法自由性やデザインの自由度は何の変化もなく保たれます。つまり、受け入れられやすい、という状況ができるのです。
もし、この構法移行が進めば、年間約2万トンの木材消費が日本の社会から削減が可能です。

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■事前試作。まだ課題の多い「再生板紙構法」。一方で手応えはつかむ。
今回JAPANSHOPに試験設置したブースを是非見ていただき、展示会と日本の未来を想像していただけたらと思います。実際にはまだまだ課題の多い構法です。今回の出展をきっかけとして、このプロジェクトに賛同していただける企業が増えてくれることを望んでいます。
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■JAPANSHOP(店舗総合見本市) 概要 
展示会名:JAPANSHOP2024 店舗総合見本市
会期:2024年3月12日(火)〜15日(金) 10:00〜17:00
会場:東京ビッグサイト 東4ホール   
URL: https://messe.nikkei.co.jp/js/

■SUPER PENGUIN/会社概要
商号 : SUPER PENGUIN 株式会社 代表者 : 代表取締役 竹村 尚久 設立 : 2005 年 6 月 2 日
所在地 : 〒141-0021 東京都品川区上大崎 3-10-50 SEED 花房山 405 TEL:03-6417-4497
事業内容: 展示会ブースデザイン、展示会集客セミナーの企画・開催
https://www.superpenguin.jp/

スーパーペンギンは、日本の各産地の展示会出展をサポートする空間デザイン会社です。日頃は東京ビッグサイトなど、大型展示会場において、展示会ブースをデザインしています。また、東京都、石川県をはじめや奈良県・福井県など様々な行政とタイアップし、集客や商品陳列を解説するセミナーを開催、独自ノウハウにより、展示場内でもっと集客のできるブースをデザインするなど成果を出す展示会支援手法で、日本全国の中小企業・伝統産業のサポートを行っています。


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SUPER PENGUIN株式会社
代表取締役・展示会デザイナー
竹村尚久
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スーパーペンギン代表。ブースのデザインを自ら行い、集客のためのセミナー、商品陳列指導、会場での立ち位置、キャッチコピーの考案等、展示会出展に関わるサポートを全て行っています。展示会業界において、デザインとセミナーをまとめて行えるのは、日本唯一。具体的な手法まで説明するブースセミナーは全国の自治体や中小企業支援団体等からの依頼が年々増加しています。

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