災害をきっかけに気付いた食器の必要性。コンパクトな防災備蓄用品として使える折り紙食器「beak(ビーク)」の誕生背景

2024年3月12日(火)15時42分 PR TIMES STORY

奥村印刷株式会社は、1947年の創業以来、卓越した印刷技術と環境への配慮を基にした製品づくりを積み重ねてきました。その中で生まれた「折り紙食器 beak(ビーク)」は、当社が誇る次世代の防災製品です。

「beak」は、保管時はA4サイズで0.5ミリ以下のシート状で、使用時に組み立てるだけで食器になる新しい商品です。プラスチックの代替品として使用できる紙を使い、食器の種類も3種類用意しているので様々な食事にも対応可能です。

被災時のつらい状況を乗り越える為にも、作りたての温かいお食事を摂っていただき、「beak」が1人でも多くの方のお役に立てられれば幸いです。本ストーリーでは、「beak」企画・開発の裏側と現在まで行ってきた取り組みを開発者の山田より振り返ります。

折り紙食器 beak」開発のきっかけとなったのは、東京での地震

2021年3月、東京に震度5弱の地震が発生しました。『そろそろ防災グッズを買わないと・・』と思い市販の紙コップや紙皿を購入してみたら、それらが案外潰れやすく嵩張ることに気付きました。保管性の良いシートタイプの組み立て紙食器はないかと探してみましたが見つかりませんでした。ないのならば「創ろう!」と考えたわけです。

この年の4月25日から3回目の緊急事態宣言の発令で、ゴールデンウイークは外出できず、毎日自宅で折り紙を作っていました。

これが「折り紙食器 beak」誕生のきっかけです。

完成までには様々な試作品が作られました

名前の由来は?とよく訊かれます(笑)。実は、日本語に訳すと鳥の嘴(くちばし)という意味です。図のように3種類の beak に共通のパーツが嘴のような形状をしています。ここから命名しました。

こだわったのは、子供から大人まで持ち運べるA4サイズと強い耐水性

「beak」を届けるにあたって、大きさと耐久性には妥協なく作り上げてきました。A4サイズにこだわったのは、クリアファイルや子供のランドセルに入れられるからです。そんなサイズの制約のなか、とても頑丈な皿・カップ・大容量の丼の3種類の食器が完成しました。

皿 約470cc

カップ 約280cc

丼 約670cc

市販の紙皿や紙コップって、保管時に潰れると使用できなくなりますよね?また、飲み物を注いで30分くらいすると水が染みて手が濡れます。でも、「beak」は大丈夫です!たとえ紙が折れ曲がっても組み立てれば遜色なく使用できます。1日や2日では水が染みでることもありません。

炊き出しを泣く泣く断ることも… 被災者の声から生まれた頑丈な食器

各自治体を訪問する中で、東日本大震災で被災された方の話の中に、義援の炊き出しをお断りして持ち帰っていただいたことを聞きました。一部の方達の食器しかなく、全員に行き渡らないため泣く泣く炊き出しとはことなるものをお持ち帰りいただいたそうです。食器が足りないからといって、一部の方だけに温かいものを出してはトラブルの原因になります。やむなく冷たいお握りや菓子パンしか配れない日々が続いたそうです。

食器は、割れたり、流されたり、土砂で埋まって使えなくなったそうです。もちろん、紙は燃えてもダメですし湿気にも弱いですが、先述の通り beak は、組み立て前ならば折れ曲がったり潰れたりしても器になります。コンパクトですから置き場所に困りません。ご家庭であれば、本棚や食器棚など風通しの良い場所に立てかけていただければ、「いざ」という場面に役立ちます。

1箱250シート入り。これで10,000人分の食器です


特許や推奨品認証を取得。製造環境なども評価され、発明大賞「考案功労賞」の受賞につながる

「折り紙食器 beak」は特許の取得、紙の衛生試験、防災製品推奨品としての認証を受けております。FSC認証紙とは、紙の製造用の樹木の伐採後に植樹をしたという証明です。

2022年12月、社内で新たにクリーンルームを新設しました。同時に、デジタル印刷機(富士フィルムビジネスイノベーション Revoria Press PC1120S)と型抜き装置(トムソン加工機 OT-SRP)の最新機を設置しました。1人でも多くの方のお役に立てられるようスタッフ一同、衛生的な環境下で丁寧な製造をさせていただいております。

実際の製造現場の様子

その甲斐もあって、2023年03月8日に公益財団法人日本発明振興協会様の「第48回(2022年度)発明大賞」で「考案功労賞」を受賞しました。

「折り紙食器」という名前に興味を持ってくれたお子様連れのご家族も。幅広い層へ防災意識向上を発信していく

私たちは「折り紙食器 beak」を通して、これまで多くの自治体や有志の方々と防災イベントに参加して参りました。実際に多くの方々の手に触れて組み立てていただきまして「折り紙食器 beak」の機能性に感動していただいております。

防災意識向上のための啓蒙活動にも役立ちます。組み立て体験会を行うと「折り紙食器」という言葉に興味を持ったお子様連れのご家族の皆様が、組み立てながら防災や備蓄についてお話をされていきます。

この商品に触れていただくことで、防災に必要な考え方などを学ぶ機会として、今後も、こうした防災活動を通し、1人でも多くの方のお役に立てられるよう普及に努める所存です。

ゆるキャラなどを活用し、防災意識向上のキャンペーン活動へ

提供開始から現在に至るまでは、beakのロゴマークが印刷された製品を中心にご案内をしていましたが、2024年より滋賀県彦根市の公式キャラクター「ひこにゃん」や熊本県PRマスコットキャラクター「くまモン」、当社オリジナルキャラクター「うつわん&おるにゃん」のイラストが印刷されたbeakも用意しました。

そのため様々な方面から「折り紙食器 beak」を知っていただくことで、防災・備蓄に関する意識を高めていければと考えています。

【購入可能先】

T-Box

https://item.rakuten.co.jp/tbox/beak-/

【会社概要】

奥村印刷株式会社

代表取締役:奥村文泰

会社住所:〒114-0005 東京都北区栄町1番1号

TEL:03-5390-6211(大代表)

HP:https://www.okum.net/beak/

E-mail : beak@okum.jp


行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ

PR TIMES STORY

「防災」をもっと詳しく

「防災」のニュース

「防災」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ