「グッドデザイン賞」を主催するJDP、「2023年度フォーカス・イシュー」を公開

2024年3月18日(月)14時34分 Digital PR Platform


今年度のテーマは「勇気と有機のあるデザイン」
社会に対して9つの「視点」から具体的な行動を促す23の「提言」を発表


公益財団法人日本デザイン振興会(所在地:東京都港区)は、2024年3月15日(金)に「2023年度フォーカス・イシュー」を発表しました。


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グッドデザイン賞の審査を通じて、デザインの新たな可能性を考え、提言する活動が「フォーカス・イシュー」です。フォーカス・イシューでは、審査委員の中から選ばれたディレクターおよび外部有識者からなるリサーチャーがチームを組み、応募作品を横断的に見て、デザインの役割と可能性について思索を重ね、今後の社会はどの方向に向かうべきなのかを提案します。フォーカス・イシューは、例えて言えば、デザインの「シンクタンク」としての機能を担っています。



2023年度は、フォーカス・イシュー・ディレクターをグッドデザイン賞審査委員長の齋藤精一さん、副委員長の倉本仁さん、永山祐子さんの3名が務め、中村寛さん、野見山桜さん、林亜季さんの3名がフォーカス・イシュー・リサーチャーとして参加しました。

<2023年度フォーカス・イシュー>
発表日:2024年3月15日(金)
公開:
・グッドデザイン賞ウェブサイト(ドットジーグッドデザインジャーナル)
https://journal.g-mark.org/posts/focusedissues2023_004
・フォーカス・イシュー全文公開URL(PDF):
https://archive.jidp.or.jp/focusedissues/gda_focused_issues_report2023.pdf

「2023年度フォーカス・イシュー」は、「いまデザインには、あるいは政治、行政、企業には、どのような態度や動きが求められるのか」を、9つの「視点」から具体的な行動を提案する23の「提言」としてまとめ、提言を導くきっかけとなった受賞作品と合わせて紹介しています。次なるデザインへつながるアクションプランを提示することにより、対象として挙げているステークホルダーの人々にとって、今後の在り方、目指す方向に悩んだときに立ち返ることができる指針となることを目指しています。

【9つの視点と主な提言】※提言は一部掲載
視点1:「ルール」と「規範」を創造する
提言:【For:政治/行政】デザインのちからを集め、発揮するための法律・条例を整備する
視点2:「あるべきマテリアル」を考えつづける
提言:【For:デザイナー/企業/行政】日々の研究開発から生まれた、新たなマテリアルにかかわる
情報や提案を共有資産化する
視点3:未来からの「逆ベクトル」で考える
提言:【For:行政/企業】「管理する側の都合」を起点とせずに、豊かな社会を模索する
視点4:「土着性」を聴き直す
提言:【For:行政/企業/デザイナー】「土着性」から地球規模の課題にアプローチする
視点5:生み出すのではなく《なおす》
提言:【For:企業/デザイナー】サーキュラー・デザインを重視・推進する
視点6:「デザインの評価軸」を問い直す
提言:【For:政治/行政/企業/デザイナー】「変化」を前提にデザインする
視点7:「レガシー」を受け継ぎ、共有する
提言:【For:グッドデザイン賞】「シンクタンク」としての機能を拡充する
視点8:「スロー経済」に価値を見出す
提言:【For:政治/行政/企業/メディア】「スロー」実践のきっかけや機運をつくる
視点9:「個」と「組織」の関係性を再考する
提言:【For:企業/行政/メディア】企業人・組織人のクリエイティブ・コンフィデンスを高める

【2023年度のテーマ:「勇気と有機のあるデザイン」】
フォーカス・イシュー・チームが、2023年度グッドデザイン賞の審査対象を横断的に見ていく中で捉えたデザインの“うねり”を言語化し、今年度を象徴する「テーマ」として設定した言葉が「勇気と有機のあるデザイン」です。

「勇気」あるプレイヤーが、思い切って初動に踏み出す。周りのチームメンバーも、「勇気」を持ってその挑戦を応援しサポートする。そうしたチーム全体の、さらにはチームを超えた組織や地域全体の「有機」的なつながりによって、見たこともないアウトカムを生み出す運動体になっていく。

2023年度グッドデザイン賞では、募集時に、全体のテーマとして「アウトカムがあるデザイン」を掲げていました。モノとコトのデザインという二元論ではなく、その両面を見ながら「アウトカムがあるデザイン」を探求したい。そうしたデザインが生み出されるための条件や背景を探った結果、たどり着いたのが「勇気と有機」というキーワードです。

<フォーカス・イシュー・チーム>
・フォーカス・イシュー・ディレクター




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齋藤 精一
クリエイティブディレクター | パノラマティクス 主宰
1975年神奈川県生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からニューヨークで活動を開始。03年の越後妻有アートトリエンナーレでアーティストに選出されたのを機に帰国。フリーランスとして活動後、06年株式会社ライゾマティクス(現:株式会社アブストラクトエンジン)を設立。社内アーキテクチャー部門「パノラマティクス」を率い、現在では、行政や企業などの企画、実装アドバイザーも数多く行う。2020年ドバイ万博 日本館クリエイティブ・アドバイザー。2025年大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター。




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倉本 仁
プロダクトデザイナー | JIN KURAMOTO STUDIO 代表取締役
1976年生まれ。家電メーカー勤務を経て、2008年 JIN KURAMOTO STUDIO を設立。プロジェクトのコンセプトやストーリーを明快な造形表現で伝えるアプローチで家具、家電製品、アイウェアから自動車まで多彩なジャンルのデザイン開発に携わる。金沢美術工芸大学、武蔵野美術大学非常勤講師。



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永山 祐子
建築家 | 有限会社永山祐子建築設計 取締役
1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998−2002年 青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。主な仕事、「豊島横尾館(美術館)」、「女神の森セントラルガーデン(ホール・複合施設)」、「JINS PARK」「ドバイ国際博覧会日本館」「東急歌舞伎町タワー」など。ロレアル賞奨励賞、JCDデザイン賞奨励賞(2005)、AR Awards(UK)優秀賞(2006)、ARCHITECTURAL RECORD Award, Design Vanguard(2012)、JIA新人賞(2014)、山梨県建築文化賞、JCD Design Award銀賞(2017)、東京建築賞優秀賞(2018)、WAF部門優秀賞(2022)。現在、東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」、大阪・関西国際博覧会ではパナソニックパビリオン、ウーマンズパビリオンなどの計画が進行中。

・フォーカス・イシュー・リサーチャー
中村 寛


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文化人類学者・デザイン人類学者|アトリエ・アンソロポロジー合同会社代表、多摩美術大学リベラルアーツセンター教授
「周縁」における暴力、社会的痛苦、反暴力の文化表現、脱暴力のソーシャル・デザインなどのテーマに取り組む一方、さまざまな企業やデザイナーと社会実装をおこなう。著書に『アメリカの〈周縁〉をあるく——旅する人類学』(平凡社、2021)、『残響のハーレム——ストリートに生きるムスリムたちの声』(共和国、2015)。編著に『芸術の授業——Behind Creativity』(弘文堂、2016年)。訳書に『アップタウン・キッズ——ニューヨーク・ハーレムの公営団地とストリート文化』(テリー・ウィリアムズ&ウィリアム・コーンブルム著、大月書店、2010)。



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野見山 桜
デザイン史家・デザイン研究家 | 五十嵐威暢アーカイブ(金沢工業大学)学芸員
パーソンズ・スクール・オブ・デザインでデザイン史とキュレトリアルスタディーズの修士号を取得。東京国立近代美術館勤務を経て、デザインに関する展覧会の企画、書籍・雑誌のテキスト執筆、翻訳などを行う。近年の仕事に書籍『Igarashi Takenobu A to Z』(Thames & Hudson、2020年)展覧会『DESIGN MUSEUM JAPAN:日本のデザインを集める、つなぐ』(国立新美術館、2022年)などがある。




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林 亜季
編集者・記者・経営者 | 株式会社ブランドジャーナリズム代表取締役
2022年、企業やブランドのジャーナリスティックな発信活動を支援する株式会社ブランドジャーナリズムを設立、代表取締役に就任。株式会社NewsPicks for Business取締役 コンテンツプロデュース担当、株式会社アルファドライブ執行役員 統括編集長も同時に務めている。前Forbes JAPAN Web編集長、元朝日新聞記者。文部科学省の大学教育デジタライゼーション・イニシアティブ ステアリングコミッティ委員。東京大学法学部卒。







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E-mail:press@jidp.or.jp
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