中国大引:上海総合0.6%高で反発、エネルギー株相場けん引

2024年3月20日(水)16時32分 サーチナ

 20日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比19.93ポイント(0.55%)高の3079.69ポイントと反発した。
 資源株の上昇が相場を支える流れ。原油供給の縮小観測が流れる中、相場の先高観も強まっている。関連銘柄に買いが先行した。昨夜のWTI原油相場は前日比0.9%高と続伸し、昨年10月下旬以来の高値を付けた。中国経済の持ち直しも改めて意識される。中国当局は消費刺激策や産業支援策などで、中国経済を支える方針だ。また、主要企業が報告した決算では、業績改善を示唆する内容も目立っている。ただ、上値は重い。米中対立の警戒感がくすぶっているほか、20日(日本時間21日未明)に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容も気がかり材料となった。米金利動向によっては、中国の金融緩和も遅れると不安視されている。一方、寄り付き前に発表された実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り銀行貸出の指標となる1年物LPRは現行の3.45%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは3.95%に据え置かれた。(亜州リサーチ編集部)
 エネルギー株が相場をけん引。中国石油天然気(601857/SH)が2.7%高、中国石油化工(600028/SH)が1.5%高、広匯能源(600256/SH)が1.3%高、中国海洋石油(600938/SH)が1.0%高で引けた。そのほか、タンカーの中遠海運能源運輸(600026/SH)が5.4%高、招商局能源運輸(601872/SH)が2.1%高と値を上げている。
 銀行株もしっかり。中国銀行(601988/SH)が1.4%、交通銀行(601328/SH)が1.3%、中国工商銀行(601398/SH)と中国農業銀行(601288/SH)がそろって1.0%ずつ上昇した。医薬株、公益株、インフラ関連株、保険・証券株なども買われている。
 半面、酒造・飲料株の一角はさえない。四川水井坊(600779/SH)が1.3%、舎得酒業(600702/SH)が1.0%、煙台北方安德利果汁(605198/SH)が0.9%ずつ下落した。建築資材株、電子機器株の一角も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.96ポイント(0.75%)安の259.29ポイント、深センB株指数が2.17ポイント(0.20%)高の1085.70ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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