フィリップスの研究用MRIシステム3.0T「MR 7700」国内1号機、浜松医科大学医学部附属病院で稼働開始

2024年4月12日(金)11時46分 PR TIMES

多核種(Multi Nuclei)イメージングによるこれまでにない臨床価値創造へ

株式会社フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、 代表取締役社長:ジャスパー・アスエラス・ウェステリンク、 以下 フィリップス)は、研究用システムである3.0T「MR 7700」の国内1号機を導入いただいた浜松医科大学医学部附属病院において、多核種(Multi Nuclei)イメージングを利用した撮像が開始されたことをお知らせします。

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フィリップスの3.0T「MR 7700」は、先進の分子イメージングに特化した研究用システムです。臨床研究においてプロトンだけでなく、多核種(Multi Nuclei)のイメージングやスペクトロスコピーにも対応可能な性能を備えており、6つの異なる核種(1H、31P、13C、23Na、19F[1]、129Xe[1])への適応が可能です。従来の形態学的な情報だけでなく、生体内のさまざまな代謝情報、機能情報を引き出すことが期待されています。

浜松医科大学医学部附属病院は、地域の中核病院として高度医療の提供および地域に開かれた病院を目指し社会・地域医療向上のための活動を行っています。放射線医学教室は「診断と治療、最先端の研究、若手育成に力を注ぎ、患者さんの未来を切り拓く」というコンセプトのもと充実した最先端機器の導入を行っています。今回、MRIにおける先進的な研究装置として、多核種(Multi Nuclei)イメージングの可能な「MR 7700」を導入いただきました。

浜松医科大学医学部附属病院 放射線診断科 教授 五島 聡 先生は以下のように述べています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/19698/168/resize/d19698-168-6beb7a5958bf3a8b0b8b-4.jpg ]

「今回導入したMR 7700はプロトン装置としても非常に優れた性能を発揮します。安定したグラディエントシステムに加えて、フィリップスが新たに開発したAdaptive-CS-NetというAIプログラムが国際AIコンピティションで初代王者となり、Compressed SENSEにおけるノイズ除去に大きく貢献しています。これに加えて当院では23Naと31Pのイメージングを開始することが出来ました。まだ手探りではありますが、これまでプロトン信号では診断することが出来なかった疾患や病態の解明に貢献すべくいくつかの臨床研究をスタートしており、今後の研究結果に期待が高まります。」

株式会社フィリップス・ジャパン プレシジョンダイアグノシス事業部 事業部長 門原 寛は以下のように述べています。
「MR 7700の国内稼働が開始される中、同時に多核種(Multi Nuclei)の国内稼働も始まりました。MR 7700が搭載する傾斜磁場システムは、拡散強調画像のさらなる画質向上をもたらし、これまでの臨床画像を更なる高みに引き上げることが期待されています。また、MR 7700の主要な特長である多核種(Multi Nuclei)によるイメージングは、さまざまな研究分野において新たな知見を探求することが期待されています。今後、大学病院や研究施設における新たな成果や発表にご注目ください。」

「MR 7700」の主な製品特長
多核種 (Multi Nuclei)に対応可能なリサーチ・プラットホーム
[画像4: https://prtimes.jp/i/19698/168/resize/d19698-168-1545f0370a9df8a5ad52-2.jpg ]

プロトンを含む6つの異なる核種(1H、31P、13C、23Na、19F[1]、129Xe[1])に対応可能なシステム設計です。これにより、形態学的な情報だけでなく、生体内の代謝情報、機能情報を引き出すことが期待されています。



Vega XPグラディエント
[画像5: https://prtimes.jp/i/19698/168/resize/d19698-168-e4b47d1c97655889e80f-3.jpg ]


「MR 7700」に新たに搭載されたVega XP グラディエントは、高出力であるだけでなく、傾斜磁場パルスの印加精度(Gradient Fidelity)や印加耐久性(Gradient root mean square)を考慮して設計された傾斜磁場システムです。



70cmボアを有する全身領域対応の研究機
全身領域での研究用システムとして70cmのボアを有し、臨床イメージングに求められる使いやすさ、ワークフロー、さらには70cmのワイドボアがもたらす患者の快適さはそのままにさまざまな研究用途に対応します。



[1]:フッ素(19F)およびキセノン(129Xe)によるイメージング用の治験用装置。連邦法(または米国法)により治験用に限定されている。 これらの核種を用いた臨床撮影には、認可された薬剤の使用が必要。現在、これらの核種に使用可能なFDA認可薬剤はない。

販売名:フィリップス Elition 3.0T
医療機器承認番号:230ACBZX00009000
設置管理医療機器 / 特定保守管理医療機器 / 管理医療機器


浜松医科大学医学部附属病院について
浜松医科大学医学部附属病院は、昭和52年の開院以来『患者さんの人権を尊重し、地域の中核病院として安全で良質な医療を提供する。さらに、大学病院として高度な医療を追求しつつ優れた医療人を養成する。』ことを病院の理念として診療を行ってまいりました。病院で最も大切な基本方針は、患者第一の安心・安全な医療を行うことです。安心して最新の医療を受けていただけるよう、病院の機能をより充実、効率化させ、より良い医療の提供のため、スタッフ一同取り組んでいます。また、医療安全に対する意識を高め、病院全体の安全文化の涵養を目指しています。(https://www.hama-med.ac.jp/hos/)

フィリップス・ジャパンについて
株式会社フィリップス・ジャパンは、ロイヤル フィリップスの日本法人として1953年に創業以来、革新的な技術を通じ、人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現を目指しています。主な事業領域は、画像診断、超音波診断、イメージガイド下治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティクス、睡眠・呼吸治療、およびパーソナルヘルスと多岐に渡ります。ヘルステクノロジーのリーディングカンパニーとして、超高齢化が進む日本の医療・健康課題解決に向け取り組んでいます。
日本の従業員数は約2,000人、約70拠点でビジネスを展開しています。(https://www.philips.co.jp)

ロイヤル フィリップスについて
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、革新的な技術を通じ、人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現を目指す、ヘルステクノロジーのリーディングカンパニーです。 フィリップスの革新的技術は人々を中心に設計されています。先進的技術と医療従事者および消費者のインサイトを活用し、消費者にはパーソナルヘルスソリューションを、医療従事者とその患者様には病院や家庭でのプロフェッショナルヘルスソリューションを提供しています。 オランダに本社を置く当社は、画像診断、超音波診断、イメージガイド下治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティクス、およびパーソナルヘルスの分野で世界をリードしています。フィリップスの2023年の売上高は182億ユーロ、全世界に約69,700人の従業員を擁し、世界100か国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)

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