タクシー配車アプリ、特定の会社優遇は独占禁止法違反の恐れ…公取委が見解

2025年4月23日(水)18時0分 読売新聞

公正取引委員会

 公正取引委員会は23日、タクシーの配車アプリに関する実態調査の報告書を発表した。有力なアプリ事業者が配車で恣意しい的に特定のタクシー会社を優遇したり、他社のアプリを利用しないように求めたりすることは独占禁止法に違反する恐れがあるとの見解を示した。

 配車アプリは、利用客とタクシー会社を仲介するサービス。「GO」や「エスライド」、「ウーバー」、「ディディ」が知られる。

 調査は昨年10月から行い、アプリを通じて配車を受けるタクシー会社から「アプリ事業者と資本関係のあるタクシー会社を配車で優遇するのではないか」との懸念の声が上がった。公取委は、有力なアプリ事業者が恣意的に特定のタクシー会社を有利に扱うことは「取引条件等の差別取扱い」などにあたり、独禁法に違反する恐れがあるとした。

 タクシー会社からは「高い運賃を得られそうな仕事について、アプリ事業者が自社のアプリだけを利用する会社に優先的に配車している」との指摘も出た。アプリ事業者がタクシー会社を配車で優遇する条件として、他の配車アプリを利用しないように求めることは、「排他条件付き取引」などにあたり、独禁法に違反する恐れがあるという。

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