経産省「未来の教室」実証事業 最新成果を報告

2024年4月25日(木)14時16分 PR TIMES

探究学習と教科学習の接続の有用性と可能性を示唆

AIを活用したアダプティブな対話式 ICT 教材の開発と提供を行う株式会社すららネット(本社:東京都千代田区、代表取締役:湯野川孝彦)は、経済産業省の2023年度「未来の教室」実証事業の成果報告を行いました。
実証事業の詳しい報告内容は、「未来の教室」ウェブサイトに掲載されています。
(https://www.learning-innovation.go.jp/verify/g0206/)

探究的な学びの実施と日々の教科学習を接続する新しい取り組み
「知る」と「創る」を連動させたDX人材の育成成果を検証
本実証事業では、「Edtechを利用した探究と教科学習の連動によるDX人材の育成モデル創出」をテーマに取り組みました。三重県立の県立高校を実証フィールドとし、当社の探究学習ICT教材「すららSatellyzer」による探究的な学びの提供と、5科目のICT学習教材「すらら」による日々の教科学習の連動、生徒の自律的な学習、またそれらを実現するための教員間の連携について検証しました。

<実証内容概要>
・「すらら」による個別最適化した教科学習の実施
・探究的な学びの経験がない高校生に対して、「すららSatellyzer」による探究学習の実施
・「すららSatellyzer」による探究的な学びの実施と「すらら」による日々の教科学習を接続した学習の実施
・探究学習と教科学習の連動に必要な教員間の連携の仕組みについての検討
[画像1: https://prtimes.jp/i/3287/485/resize/d3287-485-ed16ba276d36a59bd86a-0.png ]



探究学習と教科学習の接続の有用性と可能性を示唆
約半年間の実証期間を通じて、次の2点の成果が確認できました。得られた成果を元に、さらに改善改良を加えながら継続的に取り組むことで、DX人材の育成モデルやスキームの確立につながることが示唆されました。

1.探究学習と教科学習の接続による生徒・教員の変化を可視化
生徒においては、基礎学の向上、思考力・表現力を身に着ける土俵ができたと言える結果となりました。教員においては、新しい取り組みによって教員が探究的な学びの必要性を感じられるようになったことがヒアリング内容から確認できました。

【基礎学力の向上】
個別最適化された学習は、学習量(クリアユニット数)とテスト結果に相関関係がみられました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/3287/485/resize/d3287-485-f069605c61ea6e081dea-7.png ]


【思考力・表現力の向上】
直接的に「思考力」・「表現力」の向上には至りませんでしたが、「すららSatellyzer」を含む教育活動を通して「思考力」「表現力」を意識した学習に取り組むことにより、自分自身の実力を再認識、再評価する機会になったことがアンケート結果から推測できました。「思考力」・「表現力」を身に着ける土俵作りに自己認識は必要なプロセスです。今回の結果から、今後日常的に「思考力」「表現力」を意識した学習に取り組んでいく必要性と成果創出の可能性が示唆されました。


2.探究学習と教科学習を接続させるための学内教員の連携方法をとりまとめ
今回の取り組みにより、探究学習を学校へ導入する際の課題は、教科・学科横断での教員同士の連携の創出ややり方を「知る」ことであることがわかりました。そしてこの課題を克服するためには、授業実施者の選定のポイントを押さえ、相談・工夫改善ができるような「ティーム・ティーチング(TT)」や授業公開等の「知る」機会の創出が有効であることが示唆されました。特に取り組みの初期段階では、教員の負荷が少ないことが必須です。「すららSatellyzer」のように、指導書のある教材を活用することで、より効果的な運用が実現できると考えられます。

[画像3: https://prtimes.jp/i/3287/485/resize/d3287-485-31e698b0830687792cb0-6.png ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/3287/485/resize/d3287-485-e8be9bb6547fec5b8aba-3.png ]


新たな知見とノウハウの蓄積でDX人材の育成モデルやスキームの確立を目指す
DX人材の育成モデルを作るためには、ICT教材の活用だけではなく、教員の意識・意欲の変化が重要であり、そのためのプロセスを明確にし、アクションを決めていくことが求められます。すららネットでは、本実証事業を通じて教員の意識改革のプロセスを理解し、スタートが切りやすい体制を作るための知見やノウハウを新たに蓄積することができました。
今後も継続的に取り組み、DX人材の育成モデルやスキームを確立し、社会課題の解決に寄与していきます。


■「未来の教室」とは?
[画像5: https://prtimes.jp/i/3287/485/resize/d3287-485-5e389d8c90833a960027-4.png ]

経済産業省は、「『未来の教室』ビジョン(2019年6月)」の実現を念頭に、様々な個性の子ども達が、未来を創る当事者(チェンジ・メイカー)になるための学習環境づくりを目指し、
1.学びの探究化・STEAM化、2.学びの自律化・個別最適化、3.新しい学習基盤づくりを柱に、2018年度より実証事業に取り組んでいます。

「未来の教室」ってなに? (「未来の教室 〜learning innovation〜」サイト)
https://www.learning-innovation.go.jp/about/


■探究学習ICT教材「すらら Satellyzer」
探究学習で生徒自身に必要な基礎的な探究スキルとして、テーマに対する基本知識(課題への興味関心)、自分の考えを言語化してまとめる(論理力、語彙力)、メンバーと議論し内容を詰めていく(コミュニケーション力、思考フレームワーク)、この3点に着目しました。学習活動を行っていく中で、探究基礎スキルが自然に、確実に身につくプログラムの設計をしています。また先生に対しては、授業の事前準備の手間を省き、評価軸や評価方法の統一、探究学習で習得させるスキルの認識合わせができるよう指導マニュアルを完備しています。
NECスペーステクノロジー株式会社と共同開発し、宇宙というテーマを通じて、遠い世界と実生活とのつながりなど幅広い視野を持つ機会を生徒に提供するICT教材です。
http://surala.jp/school/service/satellyzer/
[画像6: https://prtimes.jp/i/3287/485/resize/d3287-485-ab54e492b2ff46d19902-5.jpg ]


■AI×アダプティブラーニング教材「すらら」
「すらら」は、小学校から高校までの国語、算数/数学、英語、理科、社会 5教科の学習を、先生役のアニメーションキャラクターと一緒に、一人ひとりの理解度に合わせて進めることができるアダプティブなICT教材です。レクチャー機能、ドリル機能、テスト機能により、一人ひとりの学力に応じて理解→定着→活用のサイクルを繰り返し、学習内容の理解と定着をワンストップで実現します。初めて学習する分野でも一人で学習を進めることができるのが特長で、学習塾をはじめ、小・中・高校、高等教育機関、放課後等デイサービスや個人学習等幅広い活用が広がっています。
[画像7: https://prtimes.jp/i/3287/485/resize/d3287-485-e19dd199c486c2cb7592-6.jpg ]


■株式会社すららネット
すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念とし、AIを活用したアダプティブな対話式 ICT 教材「すらら」と「すららドリル」を、国内では 約 2,600校の学校、塾等43万人を超える児童生徒に提供しています。全国の公立学校、有名私立中高、大手塾での活用が広がる一方で、発達障がいや学習障がい、不登校、経済的困窮世帯を含む生徒に学習の機会を提供するなど、日本の教育課題の解決を図ることで成長を続け、代表的な EdTechスタートアップ企業として2017年に東証マザーズ(現東証グロース市場)に上場しました。
・コーポレートサイト https://surala.co.jp/
・サービスサイト   https://surala.jp/

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