<イベントレポート>大阪・関西万博をプラットフォームとしてスポーツを通じたSDGsへの貢献を普及・啓発するプログラムを実施

2025年5月14日(水)14時46分 PR TIMES

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89271/55/89271-55-2d239ffea28c95e4759419dfe4b1c2c4-2744x330.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]ニュースリリース
 日本スポーツ振興センター(JSC:Japan Sport Council)は、国連訓練調査研究所(UNITAR:United Nations Institute for Training and Research)と共に、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の機会を通じて、開発と平和分野におけるスポーツの推進に取り組んできました。持続可能な開発を促進する手段としてのスポーツの活用の重要性については、国連総会決議等で繰り返し呼び掛けられてきたものの、現場での適用には課題も多く存在します。そのような中、JSCとUNITARは、幅広い関係者の方々が環境・平和・社会的包摂・ジェンダー・教育分野等におけるスポーツの役割や意義をより良く理解し、適切な形でスポーツを開発・平和分野の目的達成へ向けて活用できるように、5月4日大阪・関西万博会場のテーマウィークスタジオにて特別プログラム「開発と平和のためのスポーツの推進:スポーツと外交を通じて文化を共創する」を実施しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89271/55/89271-55-ec110e33095d7de0dd6e955627e50a06-449x300.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]芦立理事長による開会挨拶の様子[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89271/55/89271-55-70542892fd7e561b59c41546da98c4c2-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]パラアスリートによるデモンストレーションの様子
 本プログラムは、バーチャルローイング体験と、SDP(開発と平和のためのスポーツ:Sport for Development and Peace)ワークショップから構成され、当日は国内競技団体や地方公共団体、NGOやNPO、大学等から合計78名の方々にご参加いただきました。JSCの芦立理事長が開会挨拶で述べた通り、「バーチャルスポーツの発展は、従来のフィジカルなスポーツの可能性を広げ、スポーツ界全体の発展へと繋がっており、バーチャルローイングは障がいのある無しに関わらず誰もが共に楽しめるため、ソーシャルインクルージョンという観点においても大きな役割を果たしている」ことから、今回ワールドローイングとの連携により、革新的な技術と融合したバーチャルローイングの楽しさや手軽さを実際に来場者に体験してもらう機会を設けました。また東京オリンピック・パラリンピック競技大会のローイング競技会場として使用された海の森水上競技場を再現したコースを使って、J-STARプロジェクトから発掘されたパラアスリートの高野紋子氏と瀬戸僚太氏によるデモンストレーションも実施し、来場者にはトップ選手の一瞬に賭ける迫力や一漕ぎの力強さを間近で体感してもらいました。

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89271/55/89271-55-889ad012fa18476f764e4c76701dbc1b-487x351.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]SDPワークショップの様子[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89271/55/89271-55-3384a91bca2f395b1d97b113499b99af-487x351.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]UNITARのExecutive Director, Michelle Gyles-Mcdonnough氏による閉会挨拶の様子
 SDPワークショップでは、始めにJSC山田悦子より、JSCがsportanddevと開発した『SDGs達成へ向けたスポーツの活用ガイドブック スポーツを通じた社会課題解決のための政策/事業の設計・実施・モニタリング・評価方法』を用いながら、スポーツの特質を意図的に事業に組み込んで開発や平和のための手段として適用していく重要性を紹介しました。
 オーストラリアRMIT大学のEmma Sherry教授は、40カ国100の政策文書を対象とした調査研究結果を基に、国のスポーツ政策とSDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)との連動性に関する深い洞察を提供していただきました。政策における意図性とは、SDGsへの単なる言及ではなく、明確な計画と具体的目標、タイムライン、予算配分を伴うものであるとの説明があり、「SDGsにアプローチしようとするのではなく、どういった社会課題にアプローチすべきなのかを検討することで、次の具体的行動へ落とし込むことができる」と強調されていました。
 ワールドローイング理事の細淵雅邦氏からは、ワールドローイングの持続可能性戦略に関して、WWF(世界自然保護基金:World Wildlife Fund for Nature)と協力して河川・湖・沿岸生態系を守り回復する取り組みである「Healthy Waters Alliance」や、組織内における女性の意思決定過程への参画の促進などジェンダー平等への取り組みについて、具体的事例を交えながらご紹介いただきました。また仮想空間とフィジカルな空間を融合させるバーチャルローイングに関して、「若者のスポーツ離れや運動不足、高齢化社会等の社会課題へ対する解決の糸口となり得る」という可能性を示し、革新技術を取り入れてSDGsの推進に取り組んでいく大切さを共有いただきました。
参加者からも多くの意見や質問が投げかけられましたが、「分野を横断した協働」や「モニタリング・評価(M&E)」の重要性がいずれにおいても共通するキーワードとなりました。

 今回JSCとUNITARは、大阪・関西万博という国内外から大勢の観客が集まる空間をプラットフォームとして、社会課題解決の手段としてのスポーツの有用性に関して、スポーツ分野内外の関係者へ向けた効果的な情報発信・能力育成の機会とすることができました。

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