香港前場:ハンセン0.5%安で3日続落、上海総合は0.1%下落
2025年5月19日(月)13時34分 サーチナ
週明け19日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比114.10ポイント(0.49%)安の23230.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が45.62ポイント(0.54%)安の8422.67ポイントと3日続落した。売買代金は1054億9400万香港ドルとなっている(16日前場は1076億4830万香港ドル)。
外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米国債格下げや、中東地域の地政学リスクが重しだ。格付け会社ムーディーズ・レーティングスは16日夕方、信用見通しを「ネガティブ」から「ステーブル」に変更したものの、米国債格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げている。米国の財政赤字は縮小に向かう兆しが見えず、米債務が拡大する可能性が指摘された。また、イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザで大規模な新軍事作戦を開始したと発表している。中国の月次統計も総じてさえない。取引時間中に公表された4月の経済統計では、小売売上高が5.1%増と、予想(5.8%増)以上に3月(5.9%増)から鈍化した。ただ、中国経済対策の期待感は根強く、下値を叩くような売りはみられていない。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ9988/HK)が4.1%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.8%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が3.0%安と下げが目立った。テック銘柄の下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は1.0%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
セクター別では、新興EVが安い。蔚来集団(9866/HK)が5.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.4%、小鵬汽車(9868/HK)が2.9%、理想汽車(2015/HK)が2.6%ずつ下落した。
セクター別では、部材や組立などスマートフォン関連もさえない。舜宇のほか、瑞声科技HD(2018/HK)が4.1%安、高偉電子(1415/HK)が3.9%安、丘タイ科技(1478/HK)が2.8%安、富智康集団(2038/HK)が3.5%安、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が1.9%安で引けた。
半面、医薬セクターは物色される。四環医薬HD集団(460/HK)が16.4%高、艾美疫苗(6660/HK)が8.0%高、中国神威薬業集団(2877/HK)が1.8%高、信達生物製薬(1801/HK)が1.6%高で前場取引を終えた。医薬品需要増の思惑が続いている。中国や香港、台湾、シンガポールで新型コロナウイルスの感染者が急増していると伝わった。
他の個別株動向では、ハンセン指数構成銘柄に新規採用が決まった宅配サービス大手の中通快逓(2057/HK)が3.5%高、白物家電大手の美的集団(300/HK)が1.7%高と値を上げている。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は16日引け後、四半期ごとに行っている指数構成銘柄の定期見直しの結果を報告。6月9日付でそれぞれハンセン指数に組み入れると発表した。除外銘柄がなし。そのため、構成銘柄は83→85銘柄に増加する。
本土マーケットも小幅ながら3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.09%安の3364.44ポイントで前場取引を終了した。消費関連が安い。医薬、自動車、素材、銀行・保険なども売られた。半面、不動産は高い。公益、軍需産業、証券、エネルギーも買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米国債格下げや、中東地域の地政学リスクが重しだ。格付け会社ムーディーズ・レーティングスは16日夕方、信用見通しを「ネガティブ」から「ステーブル」に変更したものの、米国債格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げている。米国の財政赤字は縮小に向かう兆しが見えず、米債務が拡大する可能性が指摘された。また、イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザで大規模な新軍事作戦を開始したと発表している。中国の月次統計も総じてさえない。取引時間中に公表された4月の経済統計では、小売売上高が5.1%増と、予想(5.8%増)以上に3月(5.9%増)から鈍化した。ただ、中国経済対策の期待感は根強く、下値を叩くような売りはみられていない。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ9988/HK)が4.1%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.8%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が3.0%安と下げが目立った。テック銘柄の下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は1.0%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
セクター別では、新興EVが安い。蔚来集団(9866/HK)が5.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.4%、小鵬汽車(9868/HK)が2.9%、理想汽車(2015/HK)が2.6%ずつ下落した。
セクター別では、部材や組立などスマートフォン関連もさえない。舜宇のほか、瑞声科技HD(2018/HK)が4.1%安、高偉電子(1415/HK)が3.9%安、丘タイ科技(1478/HK)が2.8%安、富智康集団(2038/HK)が3.5%安、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が1.9%安で引けた。
半面、医薬セクターは物色される。四環医薬HD集団(460/HK)が16.4%高、艾美疫苗(6660/HK)が8.0%高、中国神威薬業集団(2877/HK)が1.8%高、信達生物製薬(1801/HK)が1.6%高で前場取引を終えた。医薬品需要増の思惑が続いている。中国や香港、台湾、シンガポールで新型コロナウイルスの感染者が急増していると伝わった。
他の個別株動向では、ハンセン指数構成銘柄に新規採用が決まった宅配サービス大手の中通快逓(2057/HK)が3.5%高、白物家電大手の美的集団(300/HK)が1.7%高と値を上げている。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は16日引け後、四半期ごとに行っている指数構成銘柄の定期見直しの結果を報告。6月9日付でそれぞれハンセン指数に組み入れると発表した。除外銘柄がなし。そのため、構成銘柄は83→85銘柄に増加する。
本土マーケットも小幅ながら3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.09%安の3364.44ポイントで前場取引を終了した。消費関連が安い。医薬、自動車、素材、銀行・保険なども売られた。半面、不動産は高い。公益、軍需産業、証券、エネルギーも買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)