ウエスタンデジタル、「COMPUTEX 2025」に出展 エコシステム連携、AI処理の高速化、分散ストレージ、SDSのイノベーションを推進
2025年5月20日(火)11時47分 PR TIMES
*本プレスリリースは、米国カリフォルニア州サンノゼおよび台湾台北(COMPUTEX 2025)で現地時間2025年5月19日に発表された抄訳版です。原文はこちら(https://www.westerndigital.com/company/newsroom/press-releases/2025/2025-05-19-western-digital-advances-ecosystem-collaboration-at-computex-2025)をご参照ください。 をご参照ください。
【2025年5月20日】
ウエスタンデジタル(NASDAQ:WDC)は本日、クラウドサービスプロバイダー(CSP)、エンタープライズ、StaaS(Storage as a service)プロバイダー向けに、AI/ML(機械学習)用ストレージインフラストラクチャ、分散ストレージ、ソフトウェア定義ストレージ(SDS)の可能性を再定義します。大容量かつ信頼性の高いJBOD(Just a Bunch of Disks)から、AI向けの超高速EBOF(Ethernet Bunch of Flash)NVMe-oF(TM)分散ストレージまで、ウエスタンデジタルのプラットフォーム事業は、現代の最も要求の厳しいワークロードを支える世界クラスのHDDおよびSSDベースのソリューションを提供します。
AI、ML、データ集約型ワークロードが加速するなか、企業は、スケーラビリティ、効率性、持続可能性に優れた柔軟なストレージインフラストラクチャの構築を求められています。従来型システムでは、こうした現代の需要に対応していくことが困難になってきています。ウエスタンデジタルは、顧客にスケーラビリティとベンダーロックインを回避する自由を提供するため、オープンコンポ—サブルコンパチビリティラボ(https://www.opencomposable.com/)(OCCL)の機能拡張、シングルポートSSDを搭載した新型Ultrastar(R) Data102 ORv3 JBOD、OpenFlex(R) Data24 4100、およびOpenFlex Data24 NVMe-oFストレージプラットフォーム(https://www.westerndigital.com/ja-jp/products/data-center-platforms/openflex-data24-nvme-of-platform)向けの新たなSSD認定を発表しました。
OCCL 2.0の登場によるインフラストラクチャのスマート化
米国コロラドスプリングに位置するウエスタンデジタルのOCCL(https://www.opencomposable.com/)は、ファブリック接続デバイスとSDSの相互運用性の向上を業界全体で促進しています。CSPおよびエンタープライズ顧客向けに設計されたOCCLは、ベンダーニュートラルな実証の場として、実世界の環境やワークロードをシミュレートし、システムの互換性、相互運用性、エネルギー効率、パフォーマンス最適化に関する重要な知見を提供します。モダンなNVMe-oFアーキテクチャ向けには、分散コンピューティング、ストレージ、ネットワーク全体にわたるテストを実施することで、顧客がより効率的にスケールし、コストを削減し、より確実に導入できるよう支援します。主な強化機能は以下の通りです。
- ソリューションアーキテクチャ:OCCL 2.0は、詳細なソリューションアーキテクチャを生成し、コンポーザブル分散インフラストラクチャを効果的に導入および運用するためのガイダンスを提供します
- 分散ストレージにおけるベストプラクティス:OCCL 2.0は、分散ストレージにおけるベストプラクティスを紹介し、企業の効率性とスケーラビリティの最大化を支援します
- 業界の専門知識:OCCL 2.0は、コンポーザブルインフラストラクチャ分野における戦略的インサイトや最新イノベーションを共有し、リーダーシップを維持します
- SSDパートナーのベンチマーク:OCCL 2.0には、SDDパートナーの性能を評価する包括的なベンチマークツールの結果が含まれており、これにより最適なストレージソリューションの選択を支援します
これらの進化により、OCCLは業界をリードするラボとしての役割をさらに強化し、顧客やサプライヤーとのパートナーシップの構築、アーキテクチャ上の制御ポイントを確立するためのベンチマーク策定、そして独自仕様のアーキテクチャに代わる新たなオープンエコシステムの採用と実装を推進します。
OCCL 2.0のエコシステムには、以下の企業が参加しており、現在も拡大を続けています。Arista Networks、Broadcom、DapuStor、Graid Technology Inc.、Ingrasys、Intel、キオクシア、MinIO、NVIDIA、OSNexus、PEAK:AIO、Phison、Sandisk、ScaleFlux、ThinkParQ Gmbh/BeeGFS、Xinnor。
クラウドおよびエンタープライズのワークロード向けの新製品の強化
ウエスタンデジタルは、「COMPUTEX」において、現在提供中のデュアルポートSSDモデル「Data24 4200」を補完する新製品として、「OpenFlex Data24 4100 EBOF(https://www.westerndigital.com/ja-jp/products/data-center-platforms/openflex-data24-nvme-of-platform)」を新たにData24 4000シリーズに追加することを発表しました。このData24 4100は、高可用性が最優先事項ではないクラウドのような環境向けに設計されています。シングルポートSSDを採用し、各SSDへの単一接続でパフォーマンスを最適化し、ストレージシステムのミラーリングによって冗長性を確保します。この新製品の追加により、顧客は自社のストレージインフラストラクチャを最適化するための柔軟な選択肢を得ることができます。Data24 4100は、2025年第3四半期(暦年)中に提供開始を予定しています。
新製品のUltrastar(R) Data102 3000 ORv3 JBOD(https://www.westerndigital.com/ja-jp/products/data-center-platforms/ultrastar-data102-platform?sku=data102-two-point-six-five-pb)は、クラウドデータセンターの増大するデータ需要に対応するよう設計されています。Data102 3000 ORv3は、より広範なOpen Compute Project(OCP)イニシアチブに合わせ、ラック設計および電源供給規格に焦点を当てたOpen Rack v3(ORv3)仕様に準拠するよう設計されています。Rack Geometry Option 1に対応する、この将来を見据えたソリューションは、前世代の設計と比較して電力効率、エアフロ—、システム管理性の向上を実現します。また、Ultrastar Data102 3000のORv3バージョンは、コントローラー、エンクロージャ、Customer Replaceable Units(CRU)など、3000シリーズで共通のビルディングブロックを採用しており、FIPS 140-3レベル3およびTAA基準にも準拠しています。これにより、モダンなデータセンターにとって、堅牢かつ信頼性に優れた選択肢となっています。Data102 3000は、2025年第4四半期(暦年)中の提供開始を予定しています。
柔軟性と選択肢:複数のSSDベンダーを認定中
ウエスタンデジタルのプラットフォーム事業は、顧客のストレージインフラストラクチャ構築において、より高い柔軟性と選択肢を提供します。マルチSSDベンダー戦略をサポートし、現在DapuStor、キオクシア、Phison、Sandisk、ScaleFluxなど主要プロバイダーのSSDの認定済みであり、さらに他のベンダーも認定プロセスに取り組んでいます。
このアプローチにより、ウエスタンデジタルとその顧客は、パフォーマンス、コスト、サプライチェーンのレジリエンス(回復力)を最適化しつつ、優先サプライヤーを活用できるようになります。複数のSSDベンダーを認定することで、ウエスタンデジタルは顧客がストレージインフラストラクチャに最適な選択肢を採用できるようにし、業界でのイノベーションと卓越性に対するコミットメントを一層強化できます。
ウエスタンデジタルのプラットフォームビジネス担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのKurt Chan(カート・チャン)は次のように述べています。「ワークロードの複雑化が進み、AIの進化によってインフラストラクチャの需要が加速するなか、未来を切り拓くのは、スマートにスケールし、迅速に対応し、確実にデプロイする能力を備えた企業です。OCCL 2.0と最新のプラットフォーム技術により、私たちは単に変化に適応するだけでなく、モダンで分散したソフトウェア定義のデータセンターにおける新たな可能性を創出しています。今後も、お客様の進化するデータニーズの進化に対応し、スケーラブルでカスタマイズ可能なインフラストラクチャの構築を支える、オープンかつ柔軟なアーキテクチャの実現に取り組んでまいります。」
ウエスタンデジタルが「COMPUTEX」に出展:データインフラストラクチャの未来を体感
ウエスタンデジタルは、台湾・台北で開催される「COMPUTEX」に出展します。5月20日〜23日の期間中、台北南港展覧館のホール1(ストレージ&管理ソリューション)の当社ブース(J1303a)までぜひお立ち寄りください。
会場では、ウエスタンデジタルのOpenFlex Data 24 NVMe-oFデータストレージプラットフォーム、RapidFlex(TM) NVMe-oFコントローラー、Ultrastar Data102ハイブリッドストレージプラットフォーム、そしてUltrastar Transporterの展示を予定しています。
ウエスタンデジタルについて
ウエスタンデジタルは、データを必要とするシステムと人をサポートします。大容量、高品質、低TCOを一貫して提供することで、ウエスタンデジタルは、世界中のハイパースケールクラウドプロバイダー、エンタープライズデータセンター、コンテンツプロフェッショナルおよび一般の消費者から信頼されています。その価値観の中核として、当社は気候変動対策が急務であると認識しており、今日のデータ需要に応えるだけでなく、より気候変動に配慮した未来に貢献するストレージ技術の設計という使命を担っています。ウエスタンデジタルの詳細については、LinkedIn(https://www.linkedin.com/company/western-digital/posts/?feedView=all)およびhttps://www.westerndigital.com/ja-jp/をご覧ください。
Forward-Looking Statements
This press release contains forward-looking statements within the meaning of federal securities laws, including statements regarding expectations for: the performance, value, capabilities, availability and market position of our products; AI-driven uses and demand for data storage products; and market opportunities. These forward-looking statements are based on management’s current expectations and are subject to risks and uncertainties that could cause actual results to differ materially from those expressed or implied in the forward-looking statements.
Key risks and uncertainties that could cause actual results to differ materially from those expressed or implied in the forward-looking statements include: adverse global or regional conditions, including new or additional tariffs or trade restrictions; volatility in demand for the company’s products; inflation; increases in interest rates and an economic recession; future responses to and effects of global health crises; the impact of business and market conditions; the outcome and impact of the company’s completed separation of its HDD and Flash businesses, including with respect to stock price volatility and the diversion of management’s attention from ongoing business operations and opportunities; the impact of competitive products and pricing; the company’s development and introduction of products based on new technologies and expansion into new data storage markets; risks associated with cost saving initiatives, restructurings, acquisitions, divestitures, mergers, joint ventures and the company’s strategic relationships; difficulties or delays in manufacturing or other supply chain disruptions; hiring and retention of key employees; the company’s level of debt and other financial obligations; changes to the company’s relationships with key customers; compromise, damage or interruption from cybersecurity incidents or other data system security risks; actions by competitors; any decisions to reduce or discontinue paying cash dividends; the company’s ability to achieve its greenhouse gas emissions reduction and other sustainability goals; the impact of international conflicts; risks associated with compliance with changing legal and regulatory requirements and the outcome of legal proceedings; and other risks and uncertainties listed in the company’s filings with the Securities and Exchange Commission (the “SEC”), including the company’s Annual Report on Form 10-K filed with the SEC on August 20, 2024 and Quarterly Report on Form 10-Q filed with the SEC on May 2, 2025, to which your attention is directed. You should not place undue reliance on these forward-looking statements, which speak only as of the date hereof, and we undertake no obligation to update or revise these forward-looking statements to reflect new information or events, except as required by law.
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