今がピークのランドセル商戦、人気商品は「わたし色」…色とデザインを自分好みに組み合わせ

2025年5月20日(火)12時0分 読売新聞

軽さを競う商品も拡大

 2026年春に小学校へ入学する子どもに向けたランドセル商戦が本格化している。各メーカーは多様な好みに応えようと、自分でさまざまな色やデザインを組み合わせることができる製品に力を注ぐ。子どもへの負担を減らそうと、軽い素材を活用した製品も広がりつつある。(北野浩暉)

 高島屋大阪店(大阪市中央区)のランドセル売り場は、週末を中心に、来年4月に入学する子どもを連れた親や祖父母らでにぎわう。日本かばん協会ランドセル工業会によると、25年4月入学の子ども向けでは、購入のピークは前年5月で、平均購入金額は6万746円だった。

 ランドセル商戦は、今後も夏にかけて続く見込みだ。長期間にわたって使うものだけに、高島屋大阪店の担当者は「時間をかけてじっくり吟味する親子が増えている」と指摘する。

 こうした中、各社は色やデザインを自由に組み合わせることができる製品を相次いで投入している。

 イオンリテールの「かるすぽ はなまるランドセル24 MYカラー」(税込み4万4000円)は、デザインは3種類、本体やふたの部分に当たる「かぶせ」などの色は24種類から選べる。組み合わせの総数は約497万通りで、同社の担当者は「自分らしいランドセルを使いたいという声が多い」と話す。

 高島屋でも今年、本体と内装の色を選べる「セミオーダーランドセル」(同7万1500円)の販売を始めた。子ども服などを手がけるファミリアも、内生地と本体のカラーをそれぞれ選べる新モデル「air ran.(エアラン) テキスタイルオーダー」(同9万3500円)を投入した。各社の商品のうち人気モデルでは、すでに品薄となっているものもある。

 一方、教材の増加やタブレット端末を持ち運ぶケースが増えていることを受け、軽さを売りにした商品も徐々に広がりつつある。

 アウトドア用品大手モンベルは、ナイロン製の通学用バックパック「わんパック14」(同1万6000円)などを展開する。重量は930グラムに抑え、売り上げは年々増えているという。

 家具量販店ニトリは、ポリエステル製で重さ840グラムの「NシールドF」(同1万9990円)を取り扱う。同社広報は「人工皮革と比べて布製の市場規模は小さいが、認知度は上がってきている」とする。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「ランドセル」をもっと詳しく

「ランドセル」のニュース

「ランドセル」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ