2024年5月23日(木)QPS研究所の小型SAR衛星7号機 「ツクヨミ-II」による高精細モード(スポットライトモード)による取得画像を公開

2024年5月23日(木)17時46分 PR TIMES

世界トップレベルの小型SAR(※1)衛星の開発・運用を行う株式会社QPS研究所(福岡市中央区、代表取締役社長CEO:大西俊輔、以下QPS研究所)は、2024年5月23日(木)に小型SAR衛星QPS-SAR 7号機「ツクヨミ-II」の高精細モード(スポットライトモード)による取得画像(※2)を公開いたします。QPS-SARの商用機は日本最高※3となるアジマス、レンジ分解能共に46cm※4で観測することが可能です。

「ツクヨミ-II」は米国SpaceX社のロケット「Falcon9 (ミッションネーム:Bandwagon-1)」によって2024年4月8日(月)に打上げられ、2024年5月17日(金)にファーストライト(初画像)を公開いたしました。そして、スポットライトモードによる観測を開始し、この画像の発表に至りました。今後は次のステップであるサービス提供の開始に向けた運用の調整を鋭意行ってまいります。


(※1) SAR(合成開口レーダー):電波を使用して地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測することができる点が特長。
(※2) 公開した画像データは衛星の機能を試験・調整している中で確認できた試験データになります。
(※3) 民間のSAR衛星においてを意味します。
(※4) アジマス(衛星の進行方向)分解能46cm相当に画像化処理したもの。レンジ(衛星の進行方向と直交する方向)分解能は観測条件によって可変となります。今後、順次画像評価を進める予定です。 

スポットライト詳細


[表: https://prtimes.jp/data/corp/49970/table/55_1_0061e7cd164cb58990729c6212c6a82c.jpg ]


スポットライト SAR画像


このページ上では広域画像は小さくなっており、圧縮をかけて容量を軽くしているため、弊社ホームページのニュース(https://i-qps.net/news/2008/)にて掲載している画像もご覧いただければ幸いです。

1. フランス パリ
オリンピックを間近に控えたフランスの首都。市街中心を流れるセーヌ川やブローニュの森の植生、構造物ではエッフェル塔をはじめセーヌ川近くのシャイヨー宮がよくわかり、放射状に広がる街並み、パリの整然と軒を連ねる集合住宅やその建物を入った先の共同中庭などをつぶさに観測しています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-b79cbdcad2a6458664e2-0.jpg ]


拡大場所1.−1:エッフェル塔エリア。2024年のオリンピックのために作られたエッフェル塔スタジアムからエッフェル塔、そしてセーヌ川の先のトロカデロ広場、シャイヨー宮まで。
[画像2: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-c5c8279e30a7ed81add3-1.jpg ]


拡大場所1.−2:エトワール凱旋門エリア。
[画像3: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-ada9b784b816a31f840b-11.jpg ]



2. フランス マルセイユ
地中海に面したフランス最大の港湾都市。大型客船が停泊する新港エリアと観光客が集まる旧港エリアで構成される港湾部から、街のシンボルでもあるノートルダム・ド・ラ・ガルド聖堂が聳える標高150メートルの丘陵地帯まで、長い歴史を持つ魅力ある古都の様子を余す所なく観測しています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-5b45aeb6341672719870-2.jpg ]


拡大場所2.−1:停泊する大型客船。
[画像5: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-0ac334498d596157bd83-3.jpg ]


拡大場所2.−2:旧港エリアに並ぶ小型船やヨット。
[画像6: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-1a1e0bb753352cb6966e-4.jpg ]



3. 佐賀県 佐賀市
昨年完成したSAGAアリーナを含む、SAGAサンライズパークと佐賀駅を中心に観測。高低差が少ない平野が広がっています。画像右上部の耕作地エリアでは、ビニールハウスやクリークが観測できています。
[画像7: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-cebca291bccd9b7617bd-5.jpg ]


拡大場所3.−1:耕作地に立つ電柱、電線が確認できます。
[画像8: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-ae552865a9c52a9935bd-6.jpg ]



4. 千葉県 成田市
中心にあるのは成田国際空港。豊かな自然に囲まれ、広大な敷地面積を誇っています。
[画像9: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-42bb771606918fd5ae9f-7.jpg ]


拡大場所4.−1:成田国際空港
[画像10: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-995ff4058c8d9cd37e2b-8.jpg ]



5. 米国 ロサンゼルス
アメリカ第2の都市。高層ビルが立ち並ぶダウンタウンとドジャー・スタジアムを観測しています。観測時の現地時刻は深夜のため、ボールパークを囲む巨大な駐車場は空車状況が黒く描画される一方、その上部に位置する輸送センターのコンテナヤードは大都市の活動を支える沢山のコンテナが白く描画されています。
[画像11: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-7634d92637b225191b5c-9.jpg ]


拡大場所5.−1:収納人数は56,000人のドジャー・スタジアム。
[画像12: https://prtimes.jp/i/49970/55/resize/d49970-55-290678e67d3c85a759c5-10.jpg ]


株式会社QPS研究所について


社名  :株式会社QPS研究所(東証グロース市場 証券コード:5595)
本社住所:福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階
代表者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔
創業  : 2005年6月
URL  : https://i-qps.net/
事業内容:人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売 

QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発企業です。名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。また、QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。

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