クローバーヘルス・インターナショナル、 第123回日本皮膚科学会総会ポスター展示でこれまでの活動を発表

2024年5月24日(金)16時16分 PR TIMES

顧みられない熱帯病(NTDs)の厳しい現状を訴える

「顧みられない熱帯病」を中心とした疾患・感染症を対象に支援活動を行う特定非営利活動法人クローバーヘルス・インターナショナル(以下、「クローバーヘルス・インターナショナル」)は、2024年6月6日(木)~6月9日(日)に京都で開催される「第123回日本皮膚科学会総会」において、これまでの活動内容をポスター展示いたします。

顧みられない熱帯病(NTDs)とは
「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases 以下NTDs )」 とは、WHO(世界保健機関)が「人類が制圧しなければならない熱帯病」としている21の疾患のことを指します。NTDsは、熱帯の貧困国を中心に世界で約16億人が感染リスクにさらされています。貧困による劣悪な衛生環境などが原因で蔓延し、重度の身体障害が残る為、労働力・生産性の低下を招き、貧困から脱出できない負のスパイラルになっています。
NTDsの多くは予防や治療が可能であるにも関わらず、医療が行き届かない為に身体に重度の障害を残し、生命の質(QOL)を著しく阻害し、また、助かるはずの多くの命を奪っています。

なぜ、「顧みられていない」のか。
NTDsは熱帯病熱帯・亜熱帯の地域を中心に蔓延している寄生虫や細菌による感染症で、拡大要因の一つに早期発見や予防、治療が不十分であることが挙げられます。現在衛生環境が整った先進国ではほとんど見られない病であることから、先進国からは重大な疾患と考えられてきませんでした。さらに、NTDsは3大感染症(エイズ、マラリア、結核)と比較して、直接原因として死に至る病ではありません。そのため、国際機関、医薬産業界、民間から関心を得ることが難しかったのです。
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しかし、「関心が得られない病」が必ずしも「重篤な病ではない」ということではありません。
NTDsは重い皮膚症状、失明や重度の後遺症をもたらす恐ろしい病気です。特に皮膚に変形・変化が出る疾患が多く、患部が人目に晒されるため、患者は病の問題だけでなく周囲から差別を受け、負のスパイラルから脱することが困難となります。

NTDsは、世界で16億人以上が罹患している多種多様な疾患群です。これらの病気は、熱帯および亜熱帯を中心に蔓延しており、インフラが整っていない衛生条件の悪い貧困層に重大な影響を与えています。

クローバーヘルス・インターナショナル理事、四津里英はNTDsの現状を次のように述べています。
「WHOは、NTDsへ新たな疾患『NOMA(水がん)』を加え、これでNTDsの分類は21種となりました(2023年12月)。NOMAは口腔顔面の硬組織、軟組織に影響を及ぼす重度の壊疽性疾患で、高い障害率と死亡率、顔面への重度変形を伴う恐ろしい病気です。NTDsの多くは予防や治療が可能であるにも関わらず、劣悪な衛生環境、整っていない医療インフラ、予防知識の欠如、未だに行われるエビデンスのない伝統治療によって、発症予防と早期診断・治療が妨げられています。」

さらに、四津は先進国もNTDsの脅威から無関係ではないと述べます。

「日本でも、過去にはNTDsの多くが見られましたが、近代化により一度は撲滅できました。しかしながら、グローバル化や温暖化が進む現在、NTDsに全く無縁と言う訳では有りません。海外渡航者や来日者の増加に伴って先進国にも症例が出ています。実際に、日本でも2014年から2017年にかけて、年間平均340件のNTDsの症例が報告されています。日本の医療関係者の皆様にも、NTDsの実情、症例、治療法の最新情報に触れていただき、対岸の火事としてではなく、今後身近に起こりうる病として共に考察して頂きたいと考えています。」

【第123回日本皮膚科学会総会について】
【会期】 2024年6月6日(木)~6月9日(日)
【テーマ】 皮膚のふしぎ
【会場】 国立京都国際会館
〒606-0001 京都市左京区岩倉大鷺町422番地
【URL】 https://jda123.jp/outline.html 

医療関係者以外の方々に対しては、後日クローバーヘルス・インターナショナルのウェブサイト (https://clover-i.org/) にて展示ポスターを公開いたします。NTDsならびにクローバーヘルス・インターナショナルの活動にご興味がおありの方は、是非クローバーヘルス・インターナショナルのウェブサイトをご覧ください。

クローバーヘルス・インターナショナルについて
クローバーヘルス・インターナショナルは、開発途上国での医療提供に対する問題意識を共有する、医療者と技術者との出会いで始まりました。「医療の手が行き届かないところに、医療を届ける」。このミッションを、両者が協力をすることで達成することを目標としています。テクノロジーとエビデンスに基づいた医療の融合を通し、開発途上国に蔓延する「顧みられない熱帯病(NTDs)」などの生命の質(QOL)を著しく低下させる感染症の早期発見・早期治療、撲滅を目標とし、関連する研究や治療法の確立、従事する人材の育成に取り組んでいます。我々の専門性、これまで築いてきた現地カウンターパートとの信頼関係を武器にミッションを達成すべく、日々努力を行なっています。

「できない」と諦めるのではなく、できないのであれば、「なぜ、できないのか」をよく把握し、「では、どう実現をするか」を導く。クローバーヘルス・インターナショナルは、この意識を大切にしながら、活動をしています。


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名称:特定非営利活動法人クローバーヘルス・インターナショナル
所在地:〒206-0823 東京都稲城市平尾2-103-18
代表:理事長 四津 里英
設立:2022年3月

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