2025年末までの「日経平均株価」の値動きを予測! 夏以降上昇して4万円台回復へ!?
2025年5月28日(水)21時0分 ダイヤモンドオンライン
2025年末までの「日経平均株価」の値動きを予測! 夏以降上昇して4万円台回復へ!?
2025年4月初旬、米国のトランプ大統領による関税政策と予測不能な言動の影響から、世界中で株価が大暴落。「トランプ・ショック」と呼ばれるほどの事態となり、含み損が膨らんで青ざめた投資家も多かったはずだ。直近の株価は落ち着きを取り戻しているものの、まだまだ予断を許さない状況とも言える。そこでダイヤモンド・ザイでは、マーケットに詳しいストラテジスト3人に取材(話を聞いたのは智剣Oskarグループの大川智宏さん、ピクテ・ジャパンの糸島孝俊さん、大和証券の坪井裕豪さん)。2025年後半の日本株はどうなるのか、見通しと戦略を聞いた!(ダイヤモンド・ザイ編集部)
夏頃から上昇に転じて年末高へ向かうと見られるが、トランプ大統領の言動次第で想定外に動くリスクも
2025年4月3日、4日、7日の3営業日だけで、日経平均株価は4589円も下落(−13%前後)。日本だけでなく世界中で株価は同時に暴落した。2024年秋の米国大統領選挙でトランプ大統領が当選して以降、世界の株価は「トランプラリー」と称されるほど上昇基調だったが、状況は一変。トランプ政権が世界に対し、異例の高関税を課すことを発表したことが要因だ。
その後も「関税を90日間凍結する」「対中関税を245%へ引き上げる」「対中関税を50〜65%に引き下げる」など、猫の目のように変わる政策やコメントで株価の乱高下は続き、今なお不透明感は払拭されていない。
気になるのは、今後の日本株の値動きだ。そこで、ダイヤモンド・ザイは智剣Oskarグループの大川智宏さん、ピクテ・ジャパンの糸島孝俊さん、大和証券の坪井裕豪さんの3人に話を聞いた。
まず、これから2025年・年末までの日経平均株価の値動きを予測してもらったのが以下だ。
基本的に、不透明感が漂う夏頃までは「3万3000〜3万6000円」の範囲での値動きになるというのがメインシナリオ。短期的な反発はあっても本格上昇はせず、逆に、想定以上に悪いニュースが出れば3万円まで下がる可能性もあるという。
ただ、夏以降は不透明感の薄まりや、米国の減税や利下げといった株価上昇材料が追い風となり、年末に向かって上昇。3万8000〜4万円の上値が予測されている。