宮城野親方 退職届を提出 6月2日に臨時理事会で話し合いも本人の意思固く

2025年5月30日(金)1時0分 スポーツニッポン

 元横綱・白鵬宮城野親方(40)が、日本相撲協会に退職届を提出していたことが29日までに分かった。関係者によれば協会側は受け取らず保留扱いにしており、週明けの6月2日に臨時理事会を開いて閉鎖中の宮城野部屋の今後について協議する予定。ただし、宮城野親方の決意は固いようで、このまま相撲界から離れることが濃厚だ。

 宮城野部屋に近い関係者によれば、宮城野親方は夏場所中に退職を決意し、既に後援者やスポンサー関係者にその意向を伝えているという。所属する伊勢ケ浜部屋の25日の千秋楽のパーティーでは、角界を離れる意思がないことを口にしていたが、同関係者は大の里の横綱昇進セレモニーに水を差さないようにするための配慮だったと見ているようだ。

 昨年4月に弟子の元幕内・北青鵬(すでに引退)の暴行問題の責任を問われ、他の弟子たちとともに伊勢ケ浜部屋の所属となって1年。部屋の再興の時期がまったく見通せず、さらに伊勢ケ浜部屋の師匠が伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)から折り合いの良くない照ノ富士親方(元横綱)に代替わりすることも引き金になったようだ。関係者は「現役時代の実績も指導者としてのキャリアも、自分より下の照ノ富士親方のもとで、親方業を続けることが納得できなかったのではないか」と胸中を推察した。

 協会は6月2日に臨時理事会を開いて宮城野部屋の処遇を協議する予定。そこで宮城野親方の伊勢ケ浜部屋からの転籍を話し合うことも考えられる。

 ただ、関係者の中には「タイミング的に遅い。親方の決意は固い」という声もある。伊勢ケ浜親方と照ノ富士親方は6月9日に名跡を交換する予定のため、ある関係者は「その時に退職届を再度、提出するのではなないか」と指摘した。

 宮城野親方は6月3日にモンゴルで行われる父ムンフバトさん(故人)の顕彰式に出席する予定で、近日中に離日するとみられている。最多幕内優勝45回を誇る大横綱の動向に注目が集まる。 

 

スポーツニッポン

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