2024年 タクシー配車アプリ・ライドシェア利用動向調査

2024年6月4日(火)12時16分 PR TIMES

■2024年末のタクシー配車アプリ利用者数は1,664万人、ライドシェア利用者は81万人
■タクシー配車アプリの利用率は20.4%で5.6ポイント増加
■利用者数トップはGO、2位はDiDi、3位 Uber Taxi、4位 S.RIDEと続く
■顧客満足度トップ3は、らくらくタクシー、第一交通「モタク」、UberTaxi
■ライドシェアサービスに対する認知度は56.8%
■ライドシェアで重視する点トップ3は料金の安さ、アプリの使い勝手、安全性・安全対策 


 株式会社 ICT総研 (東京都中央区)は6月4日、「2024年 タクシー配車アプリ・ライドシェア利用動向調査」の概要をまとめた。

■2024年末のタクシー配車アプリ利用者数は1,664万人、ライドシェア利用者は81万人

 一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の統計によれば2021年度末のタクシー総車両台数は約20.9万台。ピーク時の2007年度には26.7万台だったが、15年間で22%ほど減少している。タクシー需要の減少や供給過剰に対応するためで、タクシー業界を取り巻く環境は厳しさを増している。
 そのような市場環境下で、ここ数年で利用者が急増しているのがタクシー配車アプリを活用したサービスだ。タクシー配車アプリは、コロナ禍で激減していた訪日外国人観光客による需要増加や、4月から日本において部分的に解禁されたライドシェアサービスとの互換性からも市場の伸びが期待されている。
 ライドシェアサービスは法整備が進み利用可能エリアや時間帯の制限が無くなっていけば、今後も利用者が増加していくだろう。
 ICT総研では、タクシー配車アプリを活用した配車サービスの市場動向について調査を行い、現在の市場規模を推計した。ICT総研の需要予測では、2024年末の日本国内のタクシー配車アプリの利用者数(ユニークユーザー数)は1,664万人と推計される。利用者数はアプリの普及と配車サービス登録車両の拡大により今後も増加傾向で、2025年に1,775万人、2026年に1,915万人、2027年末に2,055万人になると予測した。ライドシェアサービスの利用者数は2024年末に81万人、2027年末に452万人に増加すると見込まれる。
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■タクシー配車アプリの利用率は20.4%で5.6ポイント増加

 ICT総研が2024年4月に実施したWebアンケート調査の結果では、最近1年以内にタクシー配車アプリを使って配車サービスを利用したことのある人は889人、利用したことがない人は3,466人であった。利用者は20代〜40代が約74%を占めている。
 Webアンケートを実施した4,355人のうち利用率は20.4%。約8割の人がまだ利用経験が無いが、3年前の調査時点の利用率14.8%から5.6%増加しており、今後も需要が拡大する見込みだ。
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■利用者数トップはGO、2位はDiDi、3位 Uber Taxi、4位 S.RIDEと続く

 アンケート調査の結果では、GOの利用者が最も多く545人だった。2位はDiDiで290人、3位はUber Taxiが僅差で229人と続く。4位はS.RIDEで126人、以下フルクル87人、MKタクシースマホ配車84人、タクシー東京無線61人、第一交通「モタク」62人、らくらくタクシー46人という回答結果となった。
 タクシー配車アプリを月1回以上利用している人の比率は5割以上となっており、特にS.RIDE、フルクル、などのサービスは65%以上のユーザーが月に一回以上の利用と、利用頻度が高いようだ。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/19182/6/19182-6-9dc4887ea4ecc94dcd9c1b4f751fa0fa-491x352.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■顧客満足度トップ3は、らくらくタクシー、第一交通「モタク」、UberTaxi

 Webアンケートで利用しているタクシー配車アプリの利用満足度を聞いたところ、満足度ポイントが高い順にトップはらくらくタクシーで76.1ポイント、2位は第一交通「モタク」で73.1ポイント、3位はUberTaxiで72.8ポイントあった。上位3サービスに次いで、4番目に高かったのがS.RIDEで70.6ポイント、 GOが70.5ポイント、DiDiが69.6ポイントと続いている。
 利用者数上位4サービスの中では、UberTaxiの顧客満足度が最も高い結果となった。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/19182/6/19182-6-0a75a5c32f108cdefe87d38a94db8ee0-492x389.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■ライドシェアサービスに対する認知度は56.8%

 アンケート調査の結果、ライドシェアサービスについて「知っている」と回答した人は4,355人中2,472人であった。
 ライドシェアサービスとは、自家用車を所有する個人がサービスの利用者に空いている座席を提供し、相乗りする形で移動するサービスである。利用者は専用のアプリやウェブサイトを通じて、目的地や乗車時間を指定し、近くにいるドライバーとマッチングされる。海外では急速に普及しているが、日本では2024年4月からタクシーの供給不足が見受けられるエリアで部分的に解禁されたばかりだ。
 国内の認知度はまだ約6割未満に留まっているが、今後はタクシーアプリ上のオプションやライドシェア専用のアプリなどでライドシェアサービスを目にする機会が増え、認知度と需要が高まることが期待される。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/19182/6/19182-6-df379e6af2dced421113827b7876e33c-493x355.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■ライドシェアで重視する点トップ3は料金の安さ、アプリの使い勝手、安全性・安全対策

 ライドシェアの利用に賛成した231人に対して行ったアンケート調査の結果、ライドシェアを利用する際に最も多くの人が関心を持っているのは「料金の安さ」で、約140人がこれを重視している。次いで「アプリの使い勝手」が約100人、「安全性・安全対策」が約80人となっている。
 他にも「車両の清潔さ」、「運転手の接客態度」、「サービスの質」などがそれぞれ約60人から70人の回答を得ており、これらの項目も利用者にとって重要な要素であることがわかる。また、「利用可能な地域や範囲」、「車両の到着時間」、「プライバシーの保護」なども一定数の関心を集めている。特に、料金の安さが最も多くの関心を集めていることから、ライドシェアサービスが通常のタクシー配車と比較して経済的であることが求められているようだ。また、アプリの使い勝手や安全性も重要な要素であり、これらの点を改善することで利用者満足度の向上が期待できる。
 ライドシェアサービスが今後普及するためには、これらの利用者の関心事項に応える形でサービスを提供し、信頼性や利便性を高めることが重要である。
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*この調査は、タクシー配車アプリ運営会社・関連企業への取材結果に加え、インターネットユーザー4,355人へのWebアンケート調査、各種公開資料などをまとめて分析したものである。アンケート実施時期は2024年4月30日〜5月8日。


*タクシー配車アプリの利用状況や満足度に関するWebアンケート調査では、4,355人の中からタクシー配車アプリを利用している441人を抽出し分析した。
*本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、ICT総研スタッフによる取材やアンケート調査、各種文献等を元に当社アナリストが記述・推計したものであり、当該企業や公的機関等の公表値と異なる場合がある。
*本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、資料公開時点のものであり、その後の市場環境等の変化や新たな分析に基づき予測データ等を予告なく変更する場合がある。
*本資料は報道・ニュースメディア向け資料であり、ICT総研の許可無く、データ、グラフ等を広告および販促活動に利用することを禁止する。
*本資料に記載された文章、グラフ等を報道、各種ホワイトペーパー、セミナー資料、学術研究資料等に転載する場合は、「ICT総研調べ」「出典:ICT総研」などの表記を加えて下さい。

ICT総研ホームページ
https://ictr.co.jp/report/20240419.html■株式会社ICT総研について
ICT総研は市場調査会社・シンクタンク出身者を中心に2011年に設立された独立系調査会社です。
主な事業内容:ICTおよびその他分野に関する市場調査、コンサルティング、出版
資本金:1000万円
代表者:代表取締役 齊藤 和
従業員数: 企画スタッフ・リサーチャー・アナリスト 合計20名(契約スタッフを含む)
URL https://ictr.co.jp/

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