二流の管理職は「自分の経験」に学ぶ。では、超一流のリーダーは?

2024年6月12日(水)6時0分 ダイヤモンドオンライン

二流の管理職は「自分の経験」に学ぶ。では、超一流のリーダーは?

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「仕事が遅い部下がいてイライラする」「不本意な異動を命じられた」「かつての部下が上司になってしまった」——経営者、管理職、チームリーダー、アルバイトのバイトリーダーまで、組織を動かす立場の人間は、悩みが尽きない……。そんなときこそ頭がいい人は、「歴史」に解決策を求める。【人】【モノ】【お金】【情報】【目標】【健康】とテーマ別で、歴史上の人物の言葉をベースに、わかりやすく現代ビジネスの諸問題を解決する話題の書『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、島津斉彬など、歴史上の人物26人の「成功と失敗の本質」を説く。「基本ストイックだが、酒だけはやめられなかった……」(上杉謙信)といったリアルな人間性にも迫りつつ、マネジメントに絶対活きる「歴史の教訓」を学ぶ。※本稿は『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

Photo: Adobe Stock

管理職の悩みをどう解決するか?

私の初の著書『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)では、現代のリーダーの悩みを解決するため、歴史上のリーダーの考え方について紹介しています。

ただし、表面的な考え方だけを理解しても、悩みは解決できないかもしれません。

北条氏綱や徳川家康の言葉を読んで、「そうだな」と納得しても、いざ職場に戻って自分ができることを部下ができなければ、またイライラしてしまうでしょう。

歴史の教えをどう活かすか?

そこで、拙著では歴史上のリーダーたちの考え方を踏まえつつ、現代のリーダーが具体的にどのように考え、行動していくべきかについても提示しています。

さらに私が経営コンサルタントとして、多くのリーダーを支援するなかで直面したことアドバイスしたことについても紹介します。

拙著は、経営の4大資源といわれる「人」「モノ」「金」「情報」「目標」「健康」を加えた6つの経営資源で章立てして、歴史上のリーダーたちが残した経験や考え方を紹介していきます。

武将に学ぶマネジメントの本質

また、本書のサブタイトルは「武将に学ぶマネジメントの本質34」としていますが、武将以外の江戸時代の名君や幕末・明治維新の志士や政治家などもとり上げています。

全体で34の見出しがありますが、複数の見出しで紹介している歴史上のリーダーもいます。

とくに徳川家康は3つの見出しで触れていますが、これは私が家康に学んだことが多いこと、それに265年という長きにわたる江戸幕府の創始者として、現代のリーダーにも学ぶところが多い人物だと考えているためです。

愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ

各見出しの冒頭では、現代のリーダーも抱えそうな問題に対する歴史上のリーダーの言葉を提示しています。

これは実際に歴史上のリーダーが語ったものではなく、歴史上のリーダーがとった対応を踏まえると、このように答えるのではないかと、わかりやすく表現したものです。

19世紀にドイツを統一した名宰相ビスマルクは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と語ったとされます。

しかし、近年は歴史に対する興味・関心が、以前と比べて低下し、“歴史離れ”が進んでいるようにも感じられます。

歴史は“人類最大の知的資産”

歴史は長い人類の営みのなかで、成功したことも失敗したことも、その原因も含めて学ぶことができる“人類最大の知的資産”です。

そのなかには現代のあらゆる問題を解決するヒントがあるにもかかわらず、歴史離れによって活かされない状況があるならば、これほどもったいないことはありません。

歴史には、単なるテクニックには収まらない、時代を超えて活きる原理原則がたくさんあるのです。

歴史に学び現場で活かす

そのため、リーダーの立場にある人、またこれからリーダーになろうとする人には、ぜひ歴史に学んでいただきたい。

そして、ただ歴史を学ぶだけでなく、それをリーダーとして活かしてほしいのです。

拙著が、リーダーのあり方について歴史に学び、現代に活かせる1冊となれば、著者としてこれほどうれしいことはありません。

※本稿は『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

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