ホンダN—VAN、10月にEV投入…航続距離は日産サクラより60km長く

2024年6月13日(木)20時44分 読売新聞

ホンダ初の軽EV「エヌバン イー」(自家用モデル)=ホンダ提供

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 ホンダは13日、初の軽自動車タイプの電気自動車(EV)「N—VAN e:」(エヌバン イー)を10月10日に発売すると発表した。自家用・商用の両モデルを用意した。国内のEV販売が伸び悩む中、比較的安価な軽で市場を掘り起こしたい考えだ。

 既存の軽商用車「エヌバン」をベースに開発した。1回の充電で走れる距離は245キロ・メートルで、日産自動車の軽EV「サクラ」より60キロ・メートル程度長い。充電時間は普通充電で約4時間半、急速充電では30分。

 自家用の4人乗りは税込み269万円からで、国から55万円の補助を受けられるため、実質214万円から購入できる。商用は243万円からで、補助額が約100万円に上り、実質140万円台で購入可能だ。

 開発責任者の坂元隆樹氏は発表会で「十分な航続距離を提供できている。市場が広がっていくはずだ」と述べた。

 ホンダは2040年までに全ての新車をEVか燃料電池車(FCV)とする目標を掲げるが、国内では現在、EVを1車種も投入できていない。20年に小型EV「ホンダ イー」を発売したが、高価格だったこともあって販売が振るわず、生産を終了した。

 一方、軽EVでは、日産と三菱自動車が共同開発したサクラが22年6月の発売から累計で約7万台売れた。商用では、三菱自の「ミニキャブ・ミーブ」が日本郵便の配送用に導入されている。ホンダは今回の軽EVで、自家用と商用の両方で対抗したい考えだ。

 ホンダは13日、三菱商事との折半出資で、EVや車載電池のリースなどを手がける新会社を7月に設立すると発表した。EV利用者が、電力需給が逼迫ひっぱくする時間帯に電力会社へ売電できるサービスも想定している。

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