NPO birth、奥多摩に新しく開業したホテル・レストラン・サウナの敷地にビオトープを創出

2024年7月8日(月)10時0分 @Press

特定非営利活動法人NPO birthは、JR青梅線古里駅より15分ほど歩いた場所に完成した奥多摩の自然や文化を楽しむことができるホテル&レストラン「Satologue(さとローグ)」に、当法人が監修したビオトープを創出しました。この場所に訪れる方に奥多摩の里山の風景を感じてもらいながら、地域在来の生物が集う場になることを目指しています。
※2024年6月現在はレストラン・サウナのみ完成

NPO birth HP: https://npo-birth.org

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/399640/LL_img_399640_1.jpg
「Satologue」前に創出したビオトープ(1)

Satologue(さとローグ)
場所:東京都西多摩郡奥多摩町棚沢1
運営:沿線まるごと株式会社


【プロジェクト概要】
無人駅の駅舎等をホテルのフロントに見立て、沿線周辺の空き家をホテルの客室等に改修し、そのホテルを地域住民とともに運営することで、沿線をまるごと楽しめるサービスを作り出すことを目指した『沿線まるごとホテル』プロジェクト(運営:沿線まるごと株式会社)。2024年5月、その第一歩として、JR青梅線古里駅から徒歩15分のところに、レストラン「Satologue(さとローグ)」が完成しました(2024年6月現在はレストランとサウナのみ営業。2025年春ホテル開業予定)。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/399640/LL_img_399640_2.jpg
2024年5月にオープンした「Satologue(さとローグ)」

「Satologue」の敷地横の川辺にはかつて、周辺で伐採された木材が集められる「土場」があり、林業によって栄えた人里と暮らしがありました。薪サウナや地域食材を使用した食事の提供など、自然と人のいとなみにつながりを取り戻すことを目指した「Satologue」の建物の目の前、養魚場跡に、NPO birthが監修し、ビオトープをつくりました。

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「Satologue」前に創出したビオトープ(2)

【ビオトープの特徴】
私たちが監修したビオトープのこだわりは、地元の資源を使用することです。
巨大な生簀を満たすためには大量の土が必要ですが、外来種が持ち込まれないよう、各所に協力いただき、地元の石材会社と交渉して、近隣の森からでた地元の土を使用。ビオトープに入れる植物も、地元のものにこだわり、水中には近隣の土地から分けていただいたセキショウを植付。常緑なので冬でも景観を維持し、太い根が石の間に入り込めば、ビオトープの地盤が安定します。陸地についても、すぐ隣の生簀の中に生えた野草を使用し、在来の中低木についても可能な限り敷地内に生えていたものを活用しました。

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生簀に生えていた野草
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野草を剥ぎ取り、ビオトープの周囲の地面に貼る

ビオトープのなだらかな傾斜や凹凸のある水底は「エコトーン」と呼ばれます。エコトーンがあることによってさまざまな水深や水分条件が生まれ、多様な生物が来る可能性が高くなります。山と谷、斜面が多い地形の奥多摩には、流れのない水たまりのような場所が少ないため、このビオトープは両生類や水生昆虫類にとって格好の産卵場所となり得ます。

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アカハライモリ 6月にすでに生息を確認
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ビオトープに呼び寄せたいモリアオガエル
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ビオトープに呼び寄せたいミズカマキリ

【私たちの想い】
今回監修して感じた、鉄道と生物多様性の相性の良さ。このような活動を継続していくことで、鉄道に沿ってとても大きなビオトープ・ネットワークが出来上がることになり、これは生物多様性を大きく向上させる骨格になると思っています。
まずは「Satologue」の敷地と周囲の生態系が緩やかにつながり始め、良い循環が生み出されることを願って、観察を続けていきます。

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ビオトープ上流池
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/399640/LL_img_399640_10.jpg
ビオトープ下流池

【詳細】
■プロジェクト記事『奥多摩に新しく建設されるホテルの敷地にビオトープを創出!』
https://www.npo-birth.org/project/3383/
■動画『ビオトープ創出記録 〜奥多摩の里山の風景を目指して〜』
https://youtu.be/BAXeZPgoNhY


【協力】
株式会社空庭/株式会社さとゆめ/多摩防水技研株式会社/株式会社丸三興業


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プレスリリース提供元:@Press

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