【埼玉県立川の博物館】秋期企画展 荒川放水路通水100周年記念展示「東京をまもった人工放水路と生きものたち」

2024年9月25日(水)12時46分 PR TIMES

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/141165/28/141165-28-b2180a36ef0fb7df9acd434602b17032-2592x1944.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]重要文化財に指定された「旧岩淵水門」(通称:赤水門)
埼玉県立川の博物館では、令和6年9月21日(土)から12月1日(日)まで、
秋期企画展「令和6年度秋期企画展荒川放水路通水100周年記念展示「東京をまもった人工放水路と生きものたち」を開催します。

一級河川である荒川は、1910年にのちに「明治43年の大洪水」と呼ばれる大洪水に見舞われ、東京の下町一帯が浸水しました。洪水を防ぐため、それまで現在の隅田川を流路としていた荒川は「荒川放水路」として新たな河道につくり替えられました。本年は荒川放水路が通水して100年を迎えます。
放水路通水100年を記念して、放水路建設の経緯と役割、放水路を建設することで誕生した汽水域のほか放水路やその周辺の自然環境を利用する生きものたちを紹介します。

見どころ

1)荒川の概要と荒川放水路建設の歴史
 埼玉県の母なる川「荒川」の特徴や歴史を改めて紹介するとともに、荒川放水路開削の経緯と開削後の影響についてパネルで紹介します。

2)下流・汽水域に棲む魚たち
 荒川のさいたま市の秋ヶ瀬取水堰から放水路を経由して河口に至る最下流域は、海水の影響があり、汽水域です。汽水域では、川と海を行き来する回遊魚であるマルタやニホンウナギがみられます。また、海水魚でありながら汽水域も生息域とするボラやスズキがみられ、荒川支流の小河川ではフナ類やオイカワなどの淡水魚もみられます。
 オイカワ、タモロコなど下流域の淡水魚を樹脂標本で、マルタやニホンウナギなど回遊魚とボラ、スズキなど海水魚をはく製で紹介し、荒川最下流域でみられる多様な魚類について紹介します。

3)河川敷・ヨシ原・都市河川の生きものたち
放水路区間をはじめとする最下流部は都市化が著しいものの、スーパー堤防が整備されている区域をはじめに、荒川には広い河川敷を有している区域があります。河川敷には草地やヨシ原が広がり、それらの環境を上手に利用する生きものたちが生息しています。また、放水路区間の荒川に流入する小河川は軒並み三面護岸化され、陸上の生きものの利用は見られませんが、水面を泳ぐカモ類などがみられます。ハヤブサなどの猛禽類や、カモメ、カワウ、公園や都市環境にいるムクドリなどの鳥類のはく製の他、タヌキなどの哺乳類、アオダイショウなどの爬虫類も紹介します。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/141165/28/141165-28-e9658d858103f22b8009e1c386de6491-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]ヨシ原や市民の憩いの場となる河川敷が広がる、現在の荒川放水路[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/141165/28/141165-28-04f4575908a195b85fdd122543038c82-1585x1114.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]カワウ

4)荒川河口、干潟の自然 
 荒川河口には、シンボルの観覧車や水族館で知られている葛西臨海公園が立地しています。多くの人々が利用する海浜公園は、干潟や湿地から成り、干潟は2018年にはラムサール条約湿地に登録された貴重な生きものの宝庫です。干潟にはカニ類や貝類が多くみられ、それらを狙った鳥たちも多く飛来します。生きものが豊かな干潟の様子を、コメツキガニなどの甲殻類、マテガイなどの貝類、シギ、チドリなどの鳥類を標本類で紹介します。


関連イベント

【高麗川河川敷クリーン作戦】
城西大学高麗川かわガール(環境美化サークル)と一緒に河川敷を歩いてゴミ拾い!
荒川水系支流の高麗川で、河川敷のゴミ拾いや外来植物の除去などの環境改善活動を実施します。
環境美化に貢献しよう!ゴミ拾いを通じて、環境問題を学ぼう!

日  時:10月12日(土)11:00〜11:30(予定)
場  所:高麗川河川敷
集合場所:城西大学総合運動場 学生駐車場
対  象:どなたでも
定  員:20名(要事前申込)
参 加 費:100円(当日徴収)
協  力:城西大学、城西大学高麗川かわガール(環境美化サークル)、埼玉県環境部水環境課
注意事項:○手袋、ごみハサミ、ごみ袋は用意いたします。ぬかるんでいる場所もあるため、長靴の着用を推奨いたします。暑い日は飲みもの、帽子など各自ご用意をお願いいたします。
○小雨決行ですが、河川の増水、荒天時は中止といたします。(前日16:00に中止判断いたします)。

【あらかわ号乗船体験〜通水100周年を迎えた荒川放水路を巡る〜】
荒川放水路を巡視船「あらかわ号」に乗船し巡ります。併せて岩淵水門と荒川知水資料館AMOAの見学もおこないます。

日  時:10月31日(木)10:00〜15:30
対  象:どなたでも
定  員:30名(要事前申込)
参 加 費:100円(当日徴収)
協  力:国土交通省 荒川下流河川事務所
※申込締め切り日は10月19日となります。
※集合・解散場所については、お申込み時に説明いたします。

【担当学芸員による展示解説】
企画展の見どころなどを、担当学芸員が解説します。

日  時:10月13日(日)、11月14日(木) 両日14:00〜(予定)
対  象:どなたでも
場  所:第2展示室



[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/141165/28/141165-28-180b74b56cb78cc43dfe0f8c32a11dd0-1598x398.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]埼玉県立川の博物館
埼玉県立川の博物館は、「埼玉の母なる川-荒川-を中心とする河川や水と人々のくらしとのかかわり」を楽しみながら学べる体験型博物館として、誰でも水に親しみながら憩い、楽しく学べる博物館です。

所在地:埼玉県大里郡寄居町小園39
電話番号:048-581-7333
URL:https://www.river-museum.jp/

埼玉県立川の博物館は、乃村工藝社が指定管理者として運営しています。

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