東陽テクニカ、アンリツ・RanLOS社と協業し「5G車載アンテナOTA測定ソリューション」の販売を開始

2023年11月15日(水)17時16分 PR TIMES

〜自動運転やコネクテッド技術発展に必要な車載アンテナ評価を実現〜

株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野 俊也(こうの としや)、以下 東陽テクニカ)は、アンリツ株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:濱田 宏一、以下 アンリツ)とスウェーデン・RanLOS(ランロス)社が開発した「5G車載アンテナOTA(※1)測定ソリューション」の販売を2023年11月15日より開始いたします。
東陽テクニカが日本、米国、中国で代理店を務めるRanLOS社のポータブルアンテナ試験システムとアンリツの5Gネットワークシミュレータを組み合わせたソリューションで、EMC試験やアンテナ計測で40年以上の知見と経験を持つ東陽テクニカが、コンサルティングも含めた販売を行います。
※1 Over-The-Air 試験。無線通信環境 での性能を評価する試験。

[画像: https://prtimes.jp/i/75068/90/resize/d75068-90-b30431413958bff84755-0.jpg ]

概要


自動運転やコネクテッドカーの技術発展に伴い、5G通信の車両搭載が加速しています。5G通信によりダイナミックでリアルタイムなデータ通信を実現し、高度化する自律型サービスの信頼性要件を満たす上で、アンテナ性能の向上が技術課題になっています。この課題解決には、アンテナデザインと車体搭載位置を最適化することが必要で、その検証のために、実環境を疑似化できる再現性と柔軟性を備えたラボ環境が求められています。
「5G車載アンテナOTA測定ソリューション」は、静的な条件下(自動車を走行させない状態)でのスループット性能(データをエラー無く伝送できる通信速度)とアンテナ放射パターン特性の最適化、およびダイナモメータを用いた動的環境下での自己EMC干渉による(※2)スループットの劣化を評価可能で、自動車、ミニバス、自律型輸送車両などのアンテナ・通信性能を定量的に評価します。従来の車載アンテナ評価システムは、専用のOTAチャンバーを必要とし高額な初期投資を伴う課題がありました。本ソリューションは、既存のEMC試験用電波暗室に統合でき、導入コストを大幅に抑制します。


東陽テクニカは、EMC試験およびアンテナ計測の幅広い専門知識とビジネス経験を活かし、顧客課題に対する最適なコンサルティングを通し、「5G車載アンテナOTA測定ソリューション」を提供いたします。国内に加え、東陽テクニカの中国現地法人や関連子会社でOTAシステム計測を専門に扱うAeroGT(エアロGT) Labsが中国、米国へ本ソリューションを展開してまいります。

※2 自己EMC干渉:自動車には多くの電子機器が密集して搭載されており、ある電子機器から放出される電磁ノイズによって、ほかの搭載機器や通信に影響が出るという意味。

関連ページ:https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/VehicleCATR


【 コメント 】
・アンリツ株式会社 取締役 常務執行役員 通信計測カンパニープレジデント 島 岳史氏
「東陽テクニカとAeroGT Labsと協力し、本ソリューションをグローバルに展開できる日を待ち望んでいました。この技術革新はRanLOS社とのパートナーシップの成果です。アンリツの5GネットワークシミュレータとRanLOS社のアンテナ試験システムを組み合わせることで、コスト効果の高い先進的なソリューションを提供することができます。自動運転サービスの急速な進歩に伴い、車載アンテナの性能要求は一層シビアになっています。本ソリューションはコネクテッドカーにユーザーエクスペリエンスの向上をもたらし、加速するスマート社会の発展に貢献します。」


・株式会社東陽テクニカ 取締役 今泉 良通
「コネクテッドカーや自動運転車など次世代モビリティの開発には5G通信の品質評価が不可欠ですが、試験方法は未だ標準化されていません。本ソリューションは、初期投資を最小限に抑えるためのシンプルかつ独自性の高い試験手法により、効果的な車載アンテナの評価環境を実用化しています。この革新的なソリューションをモビリティ業界に推進することで、私たちはより安全で信頼できる交通ネットワークの構築に貢献します。」


<アンリツ株式会社について>
アンリツは、革新的な通信試験・測定ソリューションを提供する企業です。アンリツは真のパートナーとして、研究開発、製造、設置、保守アプリケーション向けのワイヤレス、光、マイクロ波/RF、デジタルソリューションや、ネットワーク監視と最適化のための多次元サービス保証ソリューションの開発をしています。また、精密マイクロ波/RFコンポーネント、光デバイス、通信製品やシステム用の高速電気デバイスを提供しており、商業、民間、軍事/航空宇宙、政府、その他の市場で使用される、新興および従来の有線および無線技術向けの高度なソリューションを開発しています。
アンリツ株式会社 Webサイト:https://www.anritsu.com/


<株式会社東陽テクニカについて>
東陽テクニカは、1953年の設立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/

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