シンガポール航空とスクート、2030年までに使用する総燃料の5%を持続可能な航空燃料に置き換える目標を設定

2023年11月16日(木)17時16分 PR TIMES

シンガポール航空(本社:シンガポール、CEO:ゴー・チュン・ポン)およびスクート(本社:シンガポール、CEO:Leslie Thng)は2023年11月14日、2030年までに使用する総燃料の5%を持続可能な航空燃料(SAF)に置き換える目標を発表しました。

SAFは、従来のジェット燃料に比べライフサイクルベースで炭素排出量を最大80%削減できることから、航空業界にとって脱炭素化の重要な鍵になると考えられています。このため、2050年までに炭素排出量を実質ゼロにするというシンガポール航空グループの目標を達成するうえで、SAFは必要不可欠なものです。

シンガポール航空グループはSAFを調達するため、現在も燃料供給会社と協議を続けており、詳細については追って発表する予定です。

過去数年にわたり、当グループはシンガポールをはじめ世界中のパートナー企業と連携し、SAFの供給と導入拡大を促進するための運用上および商業上の課題について検討を重ねてきました。また当社は、持続可能な航空ハブの策定を目的とするシンガポールの国際諮問委員会(IAP)のメンバーとして、シンガポールの航空部門の脱炭素化ロードマップの策定において積極的な役割を果たしてきました。

また当グループは、国際航空運送協会(IATA)をはじめとする関係各所が様々なSAF算定方法の基本原則の合意を目指す取り組みを支援しています。SAFの使用による炭素排出削減量を正確に記録し、その経路を追跡し、算定することができるようになれば、ステークホルダーからの信用がより高まります。

シンガポール航空はシンガポール民間航空庁(CAAS)と提携し、2017年にSAFと燃料効率の高い航空機の使用に加え、運航面で最適化を図った「グリーンパッケージ」と呼ばれる便を12便運航しました。

2020年には、ストックホルムの空港運営会社であるスウェダビアと1年間の提携を結び、同社が運営する空港の燃料給油設備を通じてジェット燃料と混合処理されたSAFが、ストックホルムとモスクワを結ぶ当社便に搭載されました。

さらに2023年9月、シンガポール航空、CAAS、脱炭素化に取り組む投資プラットフォームを提供するGenZero[1]は、20ヶ月にわたるSAF実証実験を終了しました。この実証実験では、輸入された1,000トンのニートSAFがシンガポールで混合され、チャンギ空港の燃料給油設備を通じてシンガポール航空およびスクート便に供給されました。また信頼できる業界基準である「持続可能なバイオマテリアルに関する円卓会議」(RSB)のBook & Claim[2]システムを通じ、約2,500トンの二酸化炭素排出削減に相当する1,000SAFクレジットが発行されました。このクレジットは企業や貨物フォワーダーに対し、二酸化炭素排出量を削減するとともに、SAF業界の発展を支援する目的で販売されました。この実証実験は、シンガポールのSAFに対する運用体制を再確認し、SAFクレジットの取引が信頼と透明性のある方法で行われることを裏付けるものとなりました。シンガポール航空は企業のSAFに対する認識と支援を深め、Book & Claimシステムの信頼性を確立し、SAFの導入拡大に向けた取り組みを促進するため、業界のパートナーとその学びを共有しています。

シンガポール航空グループのサステナビリティに関する取り組みについては、シンガポール航空公式ウェブサイト(https://bit.ly/3MGG6Z0)、ならびにスクート公式ウェブサイト(https://bit.ly/47r1dq4)をご覧ください。

[1] 2022年7月1日以降、テマセクの実証実験に関する事項は、テマセクが100%出資し、グローバルに脱炭素化を進めている投資プラットフォームのGenZero社(https://genzero.co/)が管理しています。
[2] RSBは、バイオベースおよび循環型経済への持続可能な移行を推進する世界的な会員組織です。Book & Claimシステムは、認証を取得したSAFと地球にやさしい方法でつくられているかという持続可能性の特性(Sustainability attributes)を切り離すことが可能です。この持続可能性の特性は、SAFクレジットをつくるために使用され、このクレジットは他のアカウント保有者に譲渡することができ、使われなくなるまで信頼性と透明性をもって管理されます。

シンガポール航空について
シンガポール航空グループは、マラヤンエアウェイズ・リミテッドを前身に1947年に設立しました。その後、マレーシアエアウェイズ・リミテッド、さらにマレーシア・シンガポール航空(MSA)に社名を変更。1972年には、MSAがシンガポール航空とマレーシア航空に分離しました。当初は保有機10機で18か国22都市に運航をしていましたが、現在は世界的なインターナショナルエアライングループに成長しました。シンガポール航空は、そのブランドの果たすべき役割として3つの柱である「Service Excellence」、「Product Leadership」、「Network Connectivity」の向上に継続的に取り組んでいます。
シンガポール航空は「スターアライアンス」に加盟しています。シンガポール航空公式ウェブサイト: singaporeair.com

スクートについて
スクートはシンガポール航空グループの LCC です。2012年 6月よりサービスを開始し、2017年 7月にタイガーエア・シンガポールと合併してブランド名をスクートに統一しました。スクートは、シンガポール航空グループの一員として高い安全基準をクリアし、高い信頼性と現代的な旅のスタイルをお求めやすい価格でご提供し、これまで累計 7,100万人以上のお客様にご搭乗いただいております。魅力的な価格、安全、信頼、そしてScootitude/スクーティテュード(スクートらしさ)で表現される独自の旅行スタイルをご提供し、充実したサービスを追求しております。

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